カンプノウでのバルサ選手入場時、スタジアムに高らかに鳴り響くのが、バルサ応援歌いわゆる“イムノ”です。非常に印象的なメロディーで、いつの間にやら頭に刻み込まれてしまう曲。バルサファンなら、知らぬ間に覚えてしまっていることでしょう。スタジアムで地元ファンと共に、“バルサ!バルサ!バ〜〜〜ルサ!!”と叫ぶときの気分は格別なものがあります。
現在、イムノと呼ばれている歌には、“カント・デル・バルサ”という名前があります。バルサ賛歌といった意味合いです。この歌が生まれたのは、1974年。クラブ創設75周年記念として作られ、11月27日の式典にて初披露されました。ゲーム前のセレモニーで、3600人の大合唱団によって歌われたそうです。
クラブのスピリットを絶妙に表現した詞と、親しみがわき覚えやすいリズムとメロディー、決めとなる“バルサ!”コール3連発、そして手拍子。イムノは瞬く間に、バルセロニスタの心を掴みました。1970年代はまだ、フランコ軍事独裁政権がスペインを支配していた時代。人々はこの歌にさまざまな想いを乗せ、歌っていたのでしょう。
ちなみにバルサイムノですが、現在のものが最初で唯一ではありません。最初のバルサ賛歌は1923年。さらにはクラブ創設50周年となる1949年と、1957年にも作られています。
1949年のイムノは、フランコ政権真っ只中(カタルーニャ受難の時代)にもかかわらず、カタラン語詞。1957年のものはカンプノウ完成を祝って作られたもので、その名も“イムノ・アル・エスタディ(スタジアム賛歌)”です。こちらも前作同様、カタルーニャ語で書かれています。歌詞に“バルサ”という単語が登場したのも、これが最初です。
この“イムノ・アル・エスタディ”はけっこう好い曲なのですが、いかんせん現在の曲の出来が素晴らしかったため、忘れ去られてしまいました。デビューから30余年を経過し、もはや完全にバルサ応援歌として定着。今後は新しいイムノが作られることもなく、現在の歌が永く歌い継がれていくことでしょう。
イムノ番外編としては、1988年9月22日に行われたクラブ創設100周年記念式典にて、“カント・デル・センテナリ”がお披露目されています。
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