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フォーメーション
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バルサといえば、ずばり攻撃的フットボル。勝利することだけではなく、魅力的でスペクタクルを追求するその哲学によって、バルサは全世界に根強いファンを獲得しています。しかしスタイルが常に一定というわけではなく、監督や情勢の変化によってシステムも移り変わります。

クライフが世界を魅力的なフットボルで魅了してから15年、分かる限りでシステムの変遷を表してみましたので、よければ参考にしてください。記憶に頼っている部分も幾つかあり、ひょっとしたら違っているところがあるかもしれません。基本的に、それぞれのポジションで出場時間の多い選手を取り上げています。

05-06型バルサ:4-1-2-3
監督:フランク・ライカー

05/0604/05のシステムをそのまま継承。マルケスがセントラルへと位置を下げ、ウラゲールが右サイドを担当することが増えた。

エトー、ロナルディーニョは不動のレギュラー。ガンペル杯でブレイクしたメッシが台頭し、右サイドでジュリのレギュラーを脅かす存在に。

中盤はデコ、チャビに加えて、イニエスタ、バン・ボメルで回していく。チャビが長期離脱して以降のイニエスタの成長は著しく、チャンピオンズでは幾度となくゲームを決める活躍。ピボッテはモッタではなく、エヂミルソンがレギュラーとして君臨。

デフェンサは、セントラルはほぼマルケス・プジョルで決まり。右ラテラルは攻撃的オプションとしてベレッティ、守備的にウラゲールと使い分けている。左はジオとシルビーニョでローテーションを組む。

04-05型バルサ:4-1-2-3
監督:フランク・ライカー

04/056年ぶりのリーガ優勝に輝いた、カンペオン・バルサの基本的フォーメーション。03-04シーズンに発見したシステムを、そのまま熟成させていった。

デランテーロ・セントロはエトーが不動のレギュラーとしてリーガで37試合に出場。負傷期間以外は、ジュリが右、ロナルディーニョが左というのも固定されていた。

中盤はチャビ&デコで決まり。特にデコは攻守の中心として獅子奮迅の活躍をし、チャビとともにピッチ上の監督としてチームのバランスを一手に担っていたといっていい。

ピボッテは多くの負傷者が出たが、マルケスがその穴を完全に埋めた。セントラルのサポートと攻撃のつなぎとして、ソロ・ピボッテに要求される役割を完遂。この3人の中盤がバルサを支えていた。

デフェンサは、故障者が出ない限りはこの4人で決まり。

03-04型バルサ後半:4-1-2-3
監督:フランク・ライカー

03/04後半ダビッツの加入によって、チームバランスが大きく向上する。

デランテーロはサビオラが先発としてほぼ確定された。クァレスマがもうひとつだったのでルイス・ガルシアが右のレギュラーとなり、ロナルディーニョが左サイドへ。このロニーの位置移動を可能にしたのが、ダビッツの加入ということになる。

04-05シーズンでいうところのデコの場所に入っていたのがダビッツで、オランダ製ピットブルの存在によってロナルディーニョは攻撃に専念することが可能になった。中盤でのプレスが効果的になったことでコクーの仕事も楽になり、それに伴いデフェンサも安定。

ライカーがピボッテをひとりにしたことによって、チームバランスは大幅に改善された。この理想のシステムを発見したことによりバルサはリーガ8連勝を飾り、2位浮上の原動力となった。

セントラルはウラゲールが頭角を現し、ほぼレギュラーの座を獲得する。右ラテラルにはレイジハーが入ることが多くなった。

03-04型バルサ前半:4-2-3-1(4-2-1-3)
監督:フランク・ライカー

03/04前半ライカー監督就任1年目の前半ということで、まだシステムならびにレギュラーが固定されていない状況。

サビオラとクルィベルはどちらかがメインという扱いにはなっておらず、併用されることも多かった。その場合、サビオラはクァレスマの代わりに右サイドを中心として動くが、大抵の場合は中央へ来る。

ロナルディーニョは左サイドではなく、メディアプンタ的なポジション取り。モッタ、ジェラール、マルケス、チャビといったところがピボッテとして起用されていたが、03-04の序盤はチャビと誰か、という具合にドブレ・ピボッテ方式になることが多かった。

メレンゲを始めとするリーガ上位チームの定番的システムではあったが、バルサの選手にはフィットせずバランス悪し。ルイス・エンリケが守備的な役割をすることもあった。

セントラルはプジョーが固定で、パートナーがコクーかマルケスというパターンがほとんど。左サイドはジオでほぼ固定されていたが、右はガブリ、あるいはレイジハー。

ポルテーロはルストゥがいまいちで、バルデスがレギュラー。

02-03型バルサ後半:4-4-2
監督:ラドミール・アンティック
02/03後半

02-03シーズン中盤以降によく見られたアンティッチ監督の基本フォーメーション。

サビオラ、クルィベルの2トップに、オーベルマルスが右サイドで片翼となりえぐる。モッタはピボッテとしてではなく、インテリオールとして積極的に前線に顔を出している。強力なミドルシュートが(入るかどうかは別として)彼の大きな武器だった。シーズン終盤にモッタとチャビが負傷してからはそれぞれ代わりにルイス・エンリケ、メンディエタが入る。

特徴はピボーテの1人(チャビ、メンディエタ)がメディアプンタ的な位置まで上がって前方でゲームを組み立てることが多かったこと。リケルメはアンティックになってから、やや出番が増加。

デフェンサはプジョーがラテラルではなくセントラルの専属となり、右サイドはガブリ、レイジハーが務めることが多かった。左サイドはシーズン前半はフェルナンド・ナバーロがレギュラー、彼が負傷してからはレンタルで獲得してきたソリンが務める。チャンピオンズではソリンは使えなかったので、レイジハーを起用。

アンティッチの特徴はどちらかというとカウンター戦術で、攻撃は前線の4人くらいに任せることが多かった。両ラテラルが積極的に上がりクロスを上げるというシーンはあまり見られず、ソリンがデランテーロのごとくエリアに出没していた。

02-03型バルサ前半:4-5-1
監督:ルイス・バン・ガール
02/03前半

悪夢に終わったバン・ガールの、試行錯誤フォーメーション。

特徴はサビオラをデランテーロというよりは中盤の選手のように扱っていること。バン・ガールに守備を強制され、サビオラは全く輝きを見せることが出来なかった。

前半戦のバルサはルイス・エンリケの獅子奮迅の働きに支えられていたといってよく、彼が負傷してからは沈没の一途をたどっていくことになる。また、期待のリケルメはバン・ガールに干されて輝くチャンスを与えられず。

メンディエタに右ラテラルをさせているのも特徴。メンディエタはより前方のポジションを任されたときもマラソン選手並に走らされて徐々に潰されていくことになる。ラテラルが激しく上下動することでバランスをとるシステムで、最初だけ機能した。

中盤はコクーが守備の最終バランスをとり、モッタが相手の攻撃を最初の段階で潰し、チャビが組み立てるというパターン。後半にはコクーの負傷によりモッタがその役割を任されるが、これが見事にはまりモッタは急成長を遂げていくことになる。

守備陣はフランクとプジョー以外は定まらず。ナバーロが怪我で消えてからソリンが来るまでは常にバタバタが続く。

01-02型バルサ:4-3-3
監督:チャーリー・レシャック
01/02

サビオラ、クルィベル、リバルドの“トリデンテ”が起用されたパターン。

トリオはこの位置関係に縛られず自由にポジションを変えるが、クルィベルはトップ下を好む。ルイス・エンリケのポジションにはロッチェンバック、ガブリのオプションもある。

ウィングを使わないため両ラテラルの前には広大はスペースがポッカリと空いており、このスペースをセルジまたはココ&プジョルがオーバーラップして積極的に突いていく。セルジが上がった場合はコクーがスペースを埋める。

良くも悪くも攻めがトリデンテのコンビネーション任せになり、チームとして機能するにはエンリケ(ロチェンバック)の攻撃参加、チャビのスルーパス&大きな展開、両ラテラルのサイドアタックが必須条件。

また、いびつなフォーメーションでもあるので、いずれかのサイドにウィンガーを1枚入れる中間型も多用される。その場合はトリデンテの誰かに代わってオーベルマルス、ジェオバンニが入る。

一見攻撃的に思えるが、実のところは“なんちゃってカテナチオ”がよく登場した悲しいチームだった。

00-01型バルサ:4-4-2
監督:セラ・フェレール
00/01

バン・ガールが更迭され、ヌニェス会長も辞任。ガスパー新政権での1年目。

オーベルマルスを大金を投入し獲得し、リバルドは念願の中央へ。ユダは白組へと去っていった。右サイドにシマオを配置する場合、4-3-3に近いシステムに変更となる。

コクーはいよいよインテリオールではなくてピボッテが本職となり、グァルディオラの陰となってバランスを取る。前半はペップが故障していたため、ペティやらでやり繰りした。インテリオールはエンリケがレギュラーで、ガブリやジェラールといったところが第2オプション。

右ラテラルはプジョーがレギュラーを掴みかけていたが、まだレイジハーであったりガブリであったりが先発となることもあった。3バックの時もあったような気がするが、その場合は3-4-3。

なんとなくチームは安定せず、セラは5月を待たずして解任となった。暫定監督に就任したのは、カルラス・レシャック。

99-00型バルサ:4-3-3
監督:ルイス・バン・ガール
99/00

第1次バン・ガール時代の最後。

昨シーズンからの活躍が評価され、リバルドはバロン・デ・オロ&FIFA年間MVPを獲得。中央でのプレーを希望するようになり、バン・ガールとの関係は険悪なものとなる。シーズン終了後にペセテーロと化すフィーゴが、最後の輝きを放った。

中盤はドブレ・ピボッテのように示しているが、実際のコクーはもう少し前気味に位置を取っていた。ルイス・エンリケは中央というよりは、やや右方面。

プジョーがデビューし、右サイドでただただ頑張る。とにかく頑張っていたというのが印象的だった。時折3バックシステムを採用することもあり、その際はオープンスペースを突かれまくった。

フランクのスピードが遅く、今後数年間に渡りバルサは素早いデランテーロに非常に手を焼くことになる。ピオッホ・ロペスにはやりたい放題やられた。

98-99型バルサ:4-3-3
監督:ルイス・バン・ガール
98/99

バン・ガール第1次政権2年目。基本ラインは1年目と同じ。

クルィベル、リバルド、フィーゴによる攻撃は、日本のファンとしては非常にセンセーショナルだった。メディアプンタがおらず、クルィベルがポストとなる。リバルドはサイドというよりゴレアドール。

中盤はシーズン途中にグァルディオラが復帰。中盤から最前線への正確なボール供給、ワンタッチでの配分によって、ゲームを完全にコントロールする。

さらにコクーが加入したことによって、守備的な安定感は増した感じ。コクーとエンリケの積極的な前線への飛び出しがアクセントとなる。ゴール前でのこぼれ球、セットプレーでのコクーの攻撃参加は素晴らしい武器だった。

97-98型バルサ:4-3-3
監督:ルイス・バン・ガール
97/98

ロナルドがインテルに移籍し、チューリップの国からバルセロニスタの期待を一身に背負い、バン・ガールが監督就任。

フィーゴを右に、リバルドを左に置いたウィングタイプのシステムに。リバルドは純粋なエストレーモではなく、中央に切れ込んでくる。

中盤では、デラ・ペーニャとグァルディオラが怪我のためにほとんどプレーできなかった。10番のジオバンニがゲームを作り、エンリケはバランスをとるべく精力的に動く。

右ラテラルはレイジハーとフェレールが競っていたが、徐々にオランダ人化するチームの中で、レイジハーが先発へ。アベラルドも怪我に悩まされたが、リーガ制覇に貢献。

リバルドとフィーゴは比較的自由な動きを許されていた方だったが、その他の選手たちはきっちりとポジションを守ることを義務付けられていた。システマティックではあるものの、クライフ・バルサに親しんだクレたちを納得させることは出来なかった。圧倒的な強さでリーガを制覇するが、バン・ガールへの批判は噴出した。

96-97型バルサ:4-2-3-1
監督:ボビー・ロブソン
96/97

ボビー・ロブソンによる、英国式フットボルチーム。ロナルドの得点力を最大限に生かすように考えられたフォーメーション。

当初はエンリケの場所にハジ、ペーニャの位置にジオバンニといった編成だったが、不振と故障でこのような形に。ピチーチ(34得点)を獲得したオデブの爆発力とペーニャの天才的スルーパス、エンリケ兄貴のガッツとユダのサイド攻撃によって、バルサは脅威の102得点をマークした。

デラ・ペーニャはいわゆるロブソンのフットボルにフィットする選手ではなかったが、悪魔的なコンビネーションを見せるロナルドの希望によってスタメンに定着。

セントラルはナダル、ブラン、コウトの3人で回す。

どことなく派手なチームだったが、いかんせん個人のひらめきに多くを依存していたため勝負弱いところも否めず、最終的には大して面白くもないけれども負けもしないカペッロのマドリに優勝を持っていかれた。

95-96型バルサ
監督:ヨハン・クライフ
95/96

 

94-95型バルサ
監督:ヨハン・クライフ
94/95
93-94型バルサ:3-4-3
監督:ヨハン・クライフ
93/94
92-93型バルサ:4-3-3
監督:ヨハン・クライフ
92/93
91-92型バルサ:4-3-3
監督:ヨハン・クライフ
91/92
90-91型バルサ:3-4-3
監督:ヨハン・クライフ
90/91

 

 

 

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