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みんなの観戦記

 

98,436の感動と興奮に揺れたカンプノウ!
kedecoさん
2006年3月7日、チャンピオンズ1/8ファイナル チェルシー戦

(ソシオ枠として)デポル戦と“あの”チェルシー戦のチケットを申し込んだものの、CLの方は99%は諦めていました。ところが、な・な・なんと!FCBからチェルシー戦の当選メールが、美しいバルサのエスクード付きで送られてきたではありませんか!もう天にも昇る気持ちとはこのこと。今年は年賀はがきの2等が初めて当り、幸運のその葉書を選手の写真で固めたスペースに立てかけ毎日お祈りした甲斐あり?でしょうか^^

カンプノウはもちろんバルセロナに行くのも初めてでした。6泊8日の旅で最初の3泊のホテルはカンプノウに近かったので(ちなみに、プリンセサソフィアではありません^^)歩いてカンプノウへ。今日はゲームがあるんだなという雰囲気をなんとなく味わい、週末で好天ということもあり、カンプノウツアーもメガストアも観光客でごった返していました。

そして、いよいよ始まるデポル戦。日本からの観戦ツアーも多かった様で、メインスタンドの1階席ピッチに向かって左隅をかなり占領していて、メディアがカメラに収めているなーと離れた位置から見ていたのですが、翌日のMUNDO紙にしっかり掲載されていました。

ゲームの内容は皆さんが御覧の通りで、やはり、デポルは要注意です。始めのロニーのフリーキックは目の前で決まり、それは、それは興奮しましたが、その後逆転された時は一時どうなるかと一抹の不安が・・・。結果的に3-2で勝利し、バルセロニスタは満足してカンプノウを後に。

 


翌日の練習は、デポル戦のゲームに出た選手は軽いメニューで終了。温存されたメッシーはその他の選手と一緒に残って練習していました。雲行きが怪しくなり、雨が降り始め、地元のおじ様が傘に入れて下さる中^^見届けていたのですが、素人目にもメッシーの調子がどうも良くない。シュートも全然決まらず、テンカテコーチから思いっきり、後ろからどつかれ!「かわいそー」半分「メッシーしっかりー!」。日曜ということもあり、地元の女の子が繰り返すメッシーコールはとても微笑ましかったです。彼は立派なアイドルですものね^^そんなメッシーはきっと明後日のチェルシー戦では大暴れしてくれることを期待して、練習場を後にしました。

モウリーニョ軍団がバルセロナに到着してから、TVは何度も空港のシーンや、ベイエリア辺りでのジョギング風景を流していました。こっちも「来たぞ、来たぞ」って感じでだんだん盛り上がってきます。

チェルシー戦前日のホテルでの朝食時、レストランの入り口で私の前にいた、パパと来ていたバルサのシャツを着た男の子にギャルソンのお兄さんが「Visca El Barca!」と言ってごらんと^^。男の子は戸惑いつつも、お兄さんに「Visca」 「Visca」、「El」 「El」とRepeat after meてな感じで言わされ、パパが「意味わかるかー^^」みたいなことを。私ももちろん「Visca El Barca!」でレストランへ。お兄さんは食事中もチェルシー戦には行くのかとか、どっちを応援しているのかとか・・。レストランを出る時も私を見つけ、遠くから「Visca El Barca!」とお互いでっかい声で^^

 


いよいよ待ちに待ったチェルシー戦当日。天気も快晴だったこともあり、日中は海辺へ。Drassanesの駅を降りるとなにやらわいわいと騒ぎ声が。そうです。あのブルースのサポーター達がバルのアウトサイドで、ビール片手にセロリを食い散らかしながら、ウォーウォー叫んで盛り上がっていました。それは、ランブラス通りの途中まで続いていました。暴動等を警戒してか、その日は警察の数も多かった様です。地下鉄にはわんこ連れのお巡りさんもいましたし。

Maria Cristinaからプリンセサソフィアに向かうとすごい人!選手が乗り込むバルサバス周辺は人で埋め尽くされ、道路は片側完全に遮断されていました。急いで、バスの乗降口と反対に廻り込むと、目の前に大好きなDECOが!なにやら彼は携帯で話し込んでいたのですが、それを離したほんの一瞬の間に「DECO!」と思いっきり叫んだら気づいて手を振ってくれました。ああ超〜幸せ〜^^。

まだゲームまで時間もあったので、カンプノウからCollblanc駅の方に向かうと、またもやブルースのサポーター達が騒ぎ始めた為、機動隊?のようなものが4台ほどの車で道路を遮断!バルのアウトサイドはテキパキと撤収されていました。ヘリコプターは上空からカンプノウ周辺をずっと写しており、これから始まる世紀の一戦を感ぜずにはいられません。

輝かしいチケットを手に(ちなみに、CLの方はソシオの分だけチケットに名前が入っていました。抽選だったから?めっちゃ感動です!)ゲートをくぐり、席(メインから向かって右側のゴール裏2階席真ん中辺り)から見渡すと、電光掲示板もデコレートもメディアスタッフの数も完璧にCLの世界。リーガとは違った意味で鳥肌が立ちました!ライカーの願いも空しく、モウリーニョの登場に耳をもつんざくブーイング。ブルースの選手登場もしかりです。それに引き換え、我らが愛するバルサの選手、監督には惜しみない暖かい拍手にて歓迎。いよいよ、キックオフ!

 


緊張続くゲーム展開の中、メッシーがまさかのOUT!。ただ、日曜の練習を見た限りでは、前兆があったのかなと。前半に点が入らなかったのは残念でしたが、きっと入れてくれる事を信じて後半戦へ。

反対のゴールへ向かう選手達を後押ししつつ、危ないシーンに隣のバルセロニスタのおじ様とお互い心臓を押さえるしぐさ。残り時間も押し迫り、1点、1点入れてー、と願っていた時です。ボールを受けたロニーが切り込んで行った時、これは絶対いける!と感じました。3人4人に囲まれようと倒れなかったロニー。中腰だったサポーターはロニーがシュートしたボールがGKの脇を抜け、ゴールを確信した瞬間にジャーンプ!!

GO〜〜AL!!WOO〜〜!!と言う大歓声!揺れるカンプノウ!こんな感動生まれて初めてでした。もうカンプノウの皆が欲しくて欲しくてたまらなかった1点がロニーの素晴らしいゴールによってもたらされ、右も左も前も後ろも地元のソシオに囲まれる中、皆がハイタッチで祝福!私も隣のおじさまとハイタッチ!(Tant se val d'on venimですね。某解説者のH氏は隣のおじさんに抱き付かれたそうですが^^)。

感動と興奮がやや治まった頃、前にいたお兄さんが「これ誰の?」とばかりに何かのケースを掲げ・・・それは私のオペラグラスのカバーでした^^興奮して飛び上がった時にどうやら飛んで行った様です^^いやはや、この目に焼き付けたこの感動は一生忘れることはないでしょう。

その後、プジョルのイエローや、納得できないPKありで、パーフェクトでないにしても、チェルシーに勝ったのは事実で、みんな幸せな気分でカンプノウを後にしました。

 


最後に、選手御用達のレストランに三軒程行ってきましたので感想を記しておきます。

1: Number PLUSに掲載されていた「旬香」。
場所がわかりずらかったので、タクシーで行きました。カテドラルの近くです。ちょっと路地に入るので、人通りの少ない時間は避けて。なかなかコ洒落たお店(カウンターの入り口近くにさり気なく掛けられたバルサのミニペナントを発見!)でして、スタッフはジャパニーズやチャイニーズ。

お料理の方ですが、魚介が美味しいこの地域を上手く利用し、日本人らしい繊細さ溢れるお料理を見事に美味しく提供されていました。すごい人気店の様ですので、予約された方がいいでしょう。ちなみに、ランチメニューは土日はやっていません。

2:次もNumberに載っていた「Rincon de Viti」。
掲載通りの地図で行くと最初変な方向に行きかけたのですが、カンプノウからCollblanc駅に向かう大きな通りの右側。次にご紹介する「EL CARGOLET」のはす向かい位の位置です。角のお店なのでわかると思います。

時間的にあまりヘビーなものは頂きませんでしたが、きれいに額に入れられたバルサの選手の写真(メッセージ入り!)が壁一杯に飾られた中で食事するだけでも幸せな気分になります^^TVもありますよ。

3:最後にずっと行きたかった「EL CARGOLET」。
カンプノウからCollblanc駅に向かう大通りの左側にあるのですが、いつも混んでいます。平日の2時前15分頃ようやく待たずに入る事ができました。4〜5品頼みましたがどれも美味しいことといったら!選手達は美食家だとつくづく感じました。

そんなこんなで私の観戦記を終了します。長々とお付き合い頂きましてありがとうございました。バルセロナという街、カンプノウ、バルサを愛する人々皆素敵です!皆様も是非一度、カンプノウへ行かれてみて下さい。