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みんなの観戦記

 

やっぱりカンプノウは最高!
HAMA33さん
2003年10月05日、リーガ第6節、バレンシア戦

バルセロナに着いたのは土曜日の夕方。新婚旅行でヴェネチアとバルセロナという2都市周遊の旅を組んだ私たち夫婦は、ヴェネチアからミラノ経由で入国しました。その日はホテルに直行し日曜のバレンシア戦に備えました。

チケットは渡航前にバルセロナの日本人観光センターという所に電話して、代行して取ってもらいました。手数料がチケット価格の50%掛かりましたが、日本の代理店で頼むよりは安く、何階席のどの辺が希望かも聞いてきて、ほぼ希望通りの席を手配してもらったうえ、電話でも親切な対応でしたので妥当な価格ではないでしょうか。チケットは到着した日にホテルまで届けてもらいました。

日曜日はまず朝からカンプノウへ、私たちが泊まったメリアホテルからあるいて20分程で到着しました。まずスタジアムの大きさにびっくり!!入り口の横にあるオフィシャルショップを物色した後スタジアムツアーのチケットを買って、いざカンプノウの中へ!と思ったら私だけ止められるではありませんか。

「え?なに?このチケットじゃだめ?」

そう、我々はスタジアムツアーではなく博物館のみ入館できる安い方のチケットを買っていたのでした。ちゃかりそのチケットで中に入った妻を呼び戻し、チケットを払い戻してもらいました。我々の怪しい英語とチケット売場のおいちゃんの怪しい英語で何とか会話をし、新しく9ユーロのツアー兼博物館用チケットを買いなおして再び入場口へ、今度は通してくれました。(ホッ)

ツアー内部の様子は管理人さんが詳しく紹介されてますので省略しますが、ほんとにオススメです!私たちが行ったときには、バレンシアの荷物が既にロッカールームに到着していて、ケースごとその辺に置いてありましたが、ガイドの兄ちゃんも「触ったら駄目よ」といっただけで、本当に目の前にただ置いてあり、その辺のおおらかさは「さすがスペイン」と妙に納得しました。

 

お昼からはモンジュイック方面の観光をし、夕方ホテルへ一度戻っていざ、バレンシア戦です! ?試合開始は確か夜9時半位だったので、2時間前にカンプノウにつくようにと7時位にホテルを出ました。スタジアムに近づくにつれて人、人、人、人の波です。マフラーの着用率はかなり高く、普通の格好でマフラーだけのスタイルが多いように見えました。また意外に2nd、3rdユニを着ている人も多く、私も影響されて次の日3rdユニを買ってしまいました。

入場口からカンプノウへ入ると、スタジアム限定の新聞が配ってますが、地元の人は座布団代わりに持っていってました。私はもちろんお土産用に○部頂きました。座席は1階席メインスタンドのややゴール裏に近い方でした。とてもピッチが近く感じます。

試合前のピッチではなにやら若いおね-ちゃんがダンス&熱唱中。 「ふーん、バルセロナ版ブリトニーみたいなもんかなー。」 なんていってる内に選手がピッチ上に出てきました!!ロナウジーニョはやはりあの髪型ですぐに分かりました。クライファート、サビオラ、プジョル、ルイスエンリケ・・・。カンプノウの観客はみんながんばれよーと拍手でお出迎えです。

今度はバレンシアの練習の番ですが、今度はすんごいブーイング!!とくにカニサレスにはゴール裏のサポーターからブーイングの嵐!!我々の後ろの席のおにーちゃんたちもなんだかすごいブーイングを叫んでます。スペイン語(カタルーニャ語?)の意味はわかりませんが、私たちの1つ前に座っていたご婦人とおばあちゃんが眉をしかめていたので酷いブーイングというのは分かりました。

試合前のセレモニーも終わり、いよいよ選手入場。イムノだ!と思ったらなんと歌ってるのはさっきの偽ブリトニー!バルサ側はファンサービスの一環だったと思うんですが、なんだかちょっと拍子抜けしました。

 

肝心の試合はアイマール抜きのバレンシア相手に攻撃陣が何も出来ません。前半早々にオリベイラに先制され、ちぐはぐなままの攻撃にサポーターもイライラ、ロナウジーニョがドリブルを仕掛けて1人2人は抜けても3人目で潰されます。さっきの後ろの席のお兄ちゃんは早くも「クァレスマ」と「サヴィオラ」コールを連発してます。前半終了しボカティージョをとビールを買って席に戻ってくると、隣の席のおじいちゃんと6,7歳くらいの孫がルイスエンリケについて熱く語り合ってました。

試合は後半に突入も依然クライファートは何も出来ず、ロナウジーニョのFKも枠を捉えきれません。みんなチャンスには一斉に立ち上がり、それを物に出来ないと「あー。」とか「おー。」とか言って座りなおします。いいプレイには惜しみない拍手と、バレンシア(特にカニサレス)には惜しみないブーイングが送られます。

後半もだいぶすぎ、やっとクァレスマ投入。そしてやっとやっとサヴィオラが登場します。この時が一番カンプノウが盛り上がった瞬間でした。結局バレンシアの堅守を崩せず完敗です。試合は負けてしまいましたが、カンプノウを充分満喫できた試合でした。気がつくと隣のおじいちゃんと孫はもう帰っちゃってます。我々も帰途に着くことにしました。

 

帰りはタクシーを使おうかとも思いましたが、大通り沿いで人通りも多く、結局歩いて帰りました。途中ヒルトンの前の「シー・セニュール」というメキシコ系のビアホールで本当のビールを飲んで、妻と今日の試合の興奮を語りあいました。(余談ですが、ペルー人の知り合い曰く「シーセニョール」はペルーにもあるメキシコ料理のチェーン店らしいです)。それまでサッカー選手はナカタとレコバしか知らなかった妻も、ルイスエンリケやプジョルやロナウジーニョは覚えたようです。しかも帰国後、気がつくと「バルサ!バルサ!バールサ!」とついつい口ずさんでいる様です。?

次の日は聖家族協会やカサミラ、旧市街を散策しバルセロナを満喫しました。お土産は市内に何箇所かあるデパートが便利だとおもいます。わたしはそこのお土産品売場でカタルーニャの旗のステッカーを購入しました。

次回は勝試合を見に、もう一度カンプノウへ、出来ればクラシコを見てみたいです。