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Champions League
1/4, Ida

ブエルタへとつなげるネイマール弾。
ピケ負傷が痛い。

FC Barcelona Atletico Madrid
1 1
1 de Abril - Mar 20:45 h
Camp Nou
: 79,941
Goles
  Diego (56)
Neymar (71)  
Titular
Pinto 【5】 Courtois
Alves 【6】 Juanfran
Pique 【5】 Godin
Mascherano 【6】 Miranda
Alba 【7】 Filipe Luis
Busquets 【7】 Gabi
Xavi 【6】 Tiago
Cesc 【5】 Arda Turan
Iniesta 【8】 Koke
Neymar 【7】 Diego Costa
Messi 【6】 Villa
Cambios
Pique→ Bartra 【7】 (12) Diego Costa→ Diego (30)
Cesc→ Alexis 【6】 (68) Villa→ Sosa (71)
  Arda Turan→ Cebolla Rodriguez (77)
Entrenadores
Gerardo Martino 【6】 Diego Simeone
Tarjetas
Iniesta (56) Koke (19)
Alba (58) Gabi (38)
  Arda Turan (44)
  Juanfran (52)
  Diego (79)
  Sosa (90+2)
Arbitro
Felix Brych (alemania) 【】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 2 2 Tarjetas Amarillas 6 3 3
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
9 7 16 Tiros a puerta 6 2 4
2 4 6 Ocasiones de Gol 3 1 2
1 7 8 Corners 1 0 1
0 0 0 Fueras de juegos 3 1 2
5 11 16 Faltas 22 10 12
62%   66% Posesion del Balon 34%   38%
Formacion

バルデス、プジョル、ドスサントス、クエンカが負傷欠場。モントーヤ、アフェライ、テージョがベンチ外。ペドロ、アレクシス、バルトラ、ソング、アドリアーノ、セルジ・ロベルト、オイエルがベンチスタート。ポルテーロがピントである以外、ネイマールを右に置く大一番での定番イレブン。

交代は2人。1人目は怪我によるもので、序盤のハイボールの競り合いでピケが負傷し、バルトラと交代。2人目はセスクに代えてアレクシスが登場し、ネイマールが左へ移動、イニエスタが中盤に下がった。貴重な同点弾はそのドン→ネイのラインから。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Diego (56)
Neymar (71)  
Reporte

今季4度目のアトレチコ・マドリー戦もまた、勝者は生まれなかった。カンプノウを舞台にして行われたチャンピオンズ1/4ファイナル第1戦(イダ)は、バルサはネイマールが、アトレチコはジエゴがゴラッソを決めて1-1のエンパテ。タタチームはゲーム終盤に怒涛のラッシュでシメオネチームを追い込むも、クルトワのセーブによって追加点は奪えず、決着は次週のビセンテ・カルデロンへと持ち越しとなった。バルサにとって痛いのはピケの戦線離脱(4週間)。ここへきての主力の連続負傷はしんどい。

アトレチコのプレッシング

ロヒビアンコたちとの欧州決戦に臨むにあたり、タタ・マルティーノ監督が送り出した先発イレブンは、このところの大一番での定番メンバーだった。負傷したビクトル・バルデスの代わりにピントが入った以外は、マドリー戦やシティ戦と同じ顔ぶれ。ブスケツ+ペケーニョス(チビたち)+メッシ+右ネイマールによる、変形4-4-2でゲーム支配を狙った。

一方のアトレチコ・マドリーもまた予想されたイレブンが先発に名を連ねる。年明けに行われ、0-0だったビセンテ・カルデロンでのリーグ戦と同じ編成。負傷によって前日のトレーニングを途中で切り上げたジエゴ・コスタも先発で起用されている。

試合はまず、アトレチコのペースで始まった。まずは出足で先制パンチを浴びせるべく、前線から厳しいプレッシャーを仕掛けてくるシメオネチーム。立ち上がりのバルサはこの圧力に手こずり、自陣からボールを運び出すこともままならなかった。特に狙われていたのがピントへのバックパスで、4分には副守護神の失敗キックから、ダビド・ビジャに決定的場面を作られることとなる。グアッヘは完全フリーだっただけに、よくぞ枠に飛ばなかったものだ。

ピケ負傷交代

ピントへのバックパスにヒヤヒヤする観客の平穏を更にかき乱したのが、ジェラール・ピケの負傷だ。ワカ旦那は12分、ジエゴ・コスタとハイボールを競り合う際に腰から地面に落下。骨盤を痛め、すぐさまバルトラと交代している(後の診断により、全治4週間の発表)。プジョルのヒザが十分でなく調整中、マスチェラーノも出ずっぱりの状況につき、ピケの離脱は非常に痛い。

序盤のアトレチコのプレッシャーは程なくして終了し、バルサは徐々にボールを支配していった。とはいえ、タタチームの最初のシュートは23分にネイマールのふんわりヘッド。最初のゴールチャンスは26分のイニエスタまで待たねばならなかった(メッシの変態キープ&スルーパスを受けてのシュートをDFが辛うじてブロック)。

この試合でもシメオネチームのプレーは激しく、そして時として乱暴だった。16分にはイニエスタがチアゴにラフに削られるも、フェリクス・ブリヒ主審はカードを免除。コルチョネロたちがようやく最初のカードを受けたのはその3分後、ネイマールを倒したコケのファールとなる。

ジエゴ・コスタも負傷

怪我に泣かされたのはアトレチコ・マドリーも同じだった。28分、バルサ選手とボールを競り合っていたジエゴ・コスタが、痛みを訴えてプレーを中断。右太ももにダメージを負い、ジエゴ(リバス)と交代でピッチを去ることになったのだ。

前線の脅威ジエゴ・コスタがいなくなったことで、シメオネチームはより守備へと重心をシフト。エリア周辺にバスを並べ、ファールでバルサのプレーを寸断していった。特にイニエスタへの当たりは激しかったが、ドンへのタックルにはブリヒ主審は何故かカードを出さない。アトレチコの6枚のイエローのうち、3つはネイマールを倒したことによるもの。イニエスタへのファールによるカードは、ファンフランが彼のシャツを引っ張ったことによるもの1つだ。

アトレチコの守備に手を焼いたバルセロナの前半のもう1つのチャンスが、41分のメッシのヘディングとなる。アルベスからのクロスに合わせてのシュートはしかし、クルトワがキャッチ。前半アディショナルタイムにはビジャのシュートがバルサゴールを襲ったが、ここはピントが好セーブによって序盤の失敗を償っている。

お互いにゴラッソで1点ずつ

後半に入り、バルセロナのプレー内容は向上した。ボールはほぼアトレチコ陣内で転がり、許したシュートは2本のみ。マドリーチームのカウンターは封じられ、チャンスらしいチャンスを作られることはなかった。しかしそれでもネットを揺らされてしまうのがフットボルの怖いところだ。

それは56分のこと。エリア右前でボールを受けたジエゴがチャビのチェックを受けながらも右足を振り抜くと、ボールはうなりを上げながらゴールへと向かい、ピント指先を抜けてネットへと到達。おそらくはシュート回転もかかっていたこのゴラッソを止めるのは、奇跡的パラドンの部類に入ろう。年に何度かやられる、交通事故的ゴールだった(0-1)。

このままだとカルデロンでのブエルタが相当に厳しくなるタタチームは、すぐさまリアクションを開始する。60分、フリーキックからのセスクのヘッドはクルトワがキャッチ。62分、ブスケツの右足ボレー弾をまたもクルトワがセーブする。得点に迫ってはいるけれど、立ちはだかるベルギー人GKの前に動かないスコア。局面を変えたいマルティーノ監督は68分にセスクに代えてアレクシスを送り込む。そしてネイマールが左へと移動したことが、クラックのゴールを引き出すことになる。

71分、バルサはアレクシスのチェックによってボールを奪うと、魔術師イニエスタがエリア内左のスペースへと右足アウトサイドでのパスを供給。走りこんだネイマールが迷いなく右足でこれを蹴りこみ、ついにクルトワの壁を破ることに成功したのだ。やはりドンは中盤の方が、ネイは左の方が良さそうなり。

立ちはだかるクルトワ

ゲーム終盤のバルサの攻撃には迫力があった。だがしかし、そこで存在感を放ちまくったのがクルトワだ。74分、ゴール右端に突き刺さるかと思えた“イニエスタッソ”を弾いてみせると、85分にはレオ・メッシによるフリーキックをパラドン。シメオネチームの徹底マークに遭っていたメッシはこの夜は大きな輝きを放てなかったが、それもまたブエルタへの布石だと期待しておこう。

判定で勝敗をつけるならば、確実にバルサが白星を手にしていた試合。クルトワのパラドンがどれか1つなければ、というところだが、今回(特に後半)のようなプレーができれば、ビセンテ・カルデロンを攻略することは十分に可能だろう。どの道、簡単に勝てる相手ではない。いつものように勝ちを目指してピッチに立ち、自分たちのフットボルでセミファイナルへ行こうぜ。

試合終了後のマルティーノ監督のコメント