Liga Española
jornada 36

トリデンテのパンチでビジャレアルをKO。
メッシは欧州得点王へとまた一歩前進。

FC Barcelona Villarreal
4 1
6 de Mayo - Sab 18:30 h
Camp Nou
: 90,463
Goles
Neymar (20)  
  Bakambu (31)
Messi (45)  
Suárez (68)  
Messi (81pk)  
Titular
Ter Stegen【5】 Andrés Fernández
Sergi Roberto【6】 Mario Gaspar
Piqué【6】 Musacchio
Umtiti【6】 Álvaro
Digne【6】 Jaume Costa
Busquets【6】 Rodrigo
Rakitic【6】 Jonathan dos Santos
Iniesta (c)【6】 Trigueros
Messi【7】 Soriano
Suárez【7】 Bakambu
Neymar【7】 Soldado
Cambios
Digne→ Jordi Alba【6】(74) Soriano→ Samu Castillejo (72)
Sergi Roberto→ Mascherano【6】(78) Soldado→ Sansone (72)
Rakitic→ André Gomes【6】(83) Bakambu→ Adrián (83)
Entrenadores
Luis Enrique 【6】 Fran Escriba
Arbitro
Sánchez Martínez (murciano)
Tarjetas
Sergi Roberto (15) Álvaro (18)
Iniesta (63) Soldado (71)
  Musacchio (77)
  Jaume Costa (80)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 1 2 Tarjetas Amarillas 4 3 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
10 9 19 (8) Tiros a puerta 8 (4) 5 3
4 4 8 Ocasiones de Gol 2 0 2
3 1 4 Corners 3 2 1
2 2 4 Fueras de juegos 4 4 0
4 6 10 Faltas 13 7 6
    710 pases 351    
69%   66% Posesion del Balon 34%   31%
Formacion

アレイシ、ラフィーニャ、マティエウが負傷欠場。マシップが監督判断で招集外。デニス、アルダ、シレセン、マスチェラーノ、アルカセル、アルバ、アンドレ・ゴメスがベンチスタート。

平日に試合がなく、休養十分のこの試合。いわゆる鉄板イレブンが先発起用されたが、左ラテラルのみディニェとなった。ディニェは積極的に攻撃参加していたが、前半はあまり使ってもらえず。

交代枠は久しぶりに3つ全て利用された(ユベントス戦以来4試合ぶり)。まずディニェとセルジ・ロベルトの両ラテラルがベンチに下がり、ジョルディ・アルバとマスチェラーノがそれぞれの位置へ。3人目はラキティッチに替わってアンドレ・ゴメスが登場。

Titular Final
先発時 終了時
Goles
Neymar (20)  
  Bakambu (31)
Messi (45)  
Suárez (68)  
Messi (81pk)  
Reporte

リーガ逆転優勝のためには勝ち星を積み重ね続けるしか道のないFCバルセロナが、本拠地カンプノウでビジャレアルに4-1で快勝。イエローサブマリンの統制の取れた守備に手を焼いたルーチョチームではあったが、トリデンテの破壊力に幸運の手助けが加わり、最終的には気持ちの良いスコアとなった。特に光を放っていたのは、3得点に絡む活躍を見せたネイマールレオ・メッシも貫禄の2得点でボタ・デ・オロ獲得へ向け順調に歩を進めている。

MSNの速攻で先制

リーガ最強の攻撃陣が、リーガで2番目に失点の少ないライバルをどう崩すのか、に注目が集まったこの試合。4-4-2を敷くビジャレアルはバルサにほとんどスペースを与えず、動きの良いトリデンテといえど、立ち上がりの10数分間はシュートを放つこともままならない様子だった。

忍耐強く穴を探していたバルセロナが先制に成功したのは20分、ちょっとした幸運込みのプレーによる。それはMSN3人のカウンター攻撃だった。右のスアレスからパスを受けた左のメッシがシュートを放ち、DFの足に当たったこぼれ球をネイマールが押し込んで1-0。オフサイドに掛からぬように裏へと抜け出し、DFとGKの圧力を受けながらも右足アウトサイドで入れたネイの落ち着きぶりが光っていた。

狙いどおりに先制に成功したバルセロナ。さらに28分にはラキティッチからの絶妙な縦パスを受けたメッシに追加点のチャンスがあったが、大エースのシュートはジャストミートせず、ボールはポスト横を通過している。

不安定な守備、決めるメッシ

すると30分、ビジャレアルはバルサ守備陣の隙を突き、スコアを振り出しに戻してみせる。高い位置取りをしていた最終ラインの裏へボールを送られ、ピケと入れ替わりで抜け出したバカンブがスピードを活かして突進。最後はテル・ステーゲンの脇を抜くシュートでゴールを陥れ、カンプノウを微妙な空気にさせた。

ここからしばらく試合はオープンな展開となる。目立っていたのはバルセロナの守りの不確かさだ。35分にはテル・ステーゲンがエリアの外に出たにもかかわらずボールを奪えなかったり(ピケがクリア)、40分にはソルダードがフリーでヘディング弾を外したりと逆転されてもおかしくな場面の連続。それを活かされずに済んだのは、ルーチョチームはまだ運に味方されているということだ。

そのツキは攻撃面でも発揮された。1-1で前半が終わろうかという45分、 ひらりと寄せをかわしたメッシが中央から左へと持ち込み、放ったミドルシュートがDFに当たりコースが変わってゴールイン。前半のバルサの2得点はいずれもレオの強いシュートがDFに当たったことから生まれており、それだけ彼の気持ちがボールに乗り移っているということだろう。

ネイマールが守備陣を翻弄

後半はネイマールの存在感が際立っていた。 動きがキレており、瞬間的なひらめきも冴えわたるバルサの11番は、ビジャレアルの守備陣を幾度も翻弄。前半はあまり使ってもらえていなかったディニェにもボールが回るようになり、左サイドはバルサの支配下に置かれていた。57分にはネイマールとの連携からメッシの強烈な右足シュートがGKアンドレス・フェルナンデスを強襲。美しい崩しだっただけに、ゴールとなっていればさぞ爽快だったろう。

主導権はがっちり握っていたバルサではあったが、1点差では何が起こるか分からない。事故を防ぐためにも欲しかった3点目は、再び、セルジ・ロベルトの推進力から生み出された。それはビジャレアルのオフサイドからのリスタートだ。

素早くプレーを再開したラキティッチからボールを受けたセルジ・ロベルトが十八番の持ち上がりでぐいぐい進み、ペナルティエリア際でスアレスへと展開。“キラー”はDF2人を引き連れながら、深い切り返しで縦へと切れ込み、逆ポストへのシュートでネットを揺らしている。前節の2ゴールで、らしさを取り戻した我らの9番だ。

3-1となったことで勝負の大勢は決し、試合のリズムは低下する。しかしネイマールのショーは終わらなかった。81分のメッシのPK弾の場面もきっかけはネイの鮮やかなソンブレロからだ。ゴールライン上でボールを浮かせ、DFを抜いたプレーは芸術的で、どういう発想をしているのだろうと良い意味で呆れる。そしてネイマールからパスを受けたスアレスのシュートがジャウマ・コスタの手に当たり、主審はPKを宣告。キッカーとなったメッシがパネンカでこれを沈め、ケーキのイチゴとしている。