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Copa del Rey
1/2 final, vuelta

苦しみながらも4年連続コパ決勝進出。
またまた審判が悪い主役に。

FC Barcelona Atletico Madrid
1 1
7 de Febrero - Mar 21:00 h
Camp Nou
: 67,734
Goles
Suárez (43)  
  Gameiro (83)
Titular
Cillessen【8】 Moyá
Sergi Roberto【4】 Juanfran
Piqué【5】 Godín
Umtiti【5】 Savic
Jordi Alba【6】 Filipe Luis
André Gomes【5】 Carrasco
Rakitic【5】 Koke
Denis Suárez【4】 Saúl
Messi (c)【6】 Nico Gaitán
Suárez【6】 Griezmann
Arda【5】 Fernando Torres
Cambios
Denis→ Mascherano【6】(62) Nico Gaitán→ Correa (48)
Arda→ Busquets【5】(70) Godín→ Lucas Hernández (49)
Rakitic→ Iniesta【5】(72) Fernando Torres→ Gameiro (61)
Entrenadores
Luis Enrique【5】 Diego Simeone
Arbitro
Jesús Gil Manzano (extremeño)
Tarjetas
Sergi Roberto (19) Carrasco (36)
Sergi Roberto (57DA) Carrasco (69DA)
Rakitic (66) Savic (77)
Cillessen (76) Filipe Luis (90+4)
Suárez (87)  
Suárez (90DA)  
Busquets (90+6)  
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 6 7 Tarjetas Amarillas 4 3 1
0 2 2 Tarjetas Rojas 1 1 0
4 3 7 (3) Tiros a puerta 13 (5) 8 5
2 1 3 Ocasiones de Gol 8 4 4
2 1 3 Corners 10 8 2
0 1 1 Fueras de juegos 4 1 3
8 8 16 Faltas 14 6 8
    515 pases 502    
    51% Posesion del Balon 49%    
Formacion

ラフィーニャが負傷欠場。ネイマールが出場停止。テル・ステーゲン、マティエウが監督判断で招集外。ブスケツ、イニエスタ、マスチェラーノ、アルカセル、ディニェ、アレイシ、マシップがベンチスタート。

怪我明けのブスケツ、イニエスタの先発はなく、走力のあるアンドレ・ゴメスとラキティッチ、イニエスタ的なデニスが中盤に選ばれた。ネイマールの代役はアルダ。左セントラルはマスチェラーノではなくウンティティを起用。

前半からファールを繰り返していたセルジ・ロベルトが57分に2枚目のカードで退場。デニスを下げ、マスチェラーノを右ラテラルに入れることで対応した。2人目の交代はアルダからブスケツ。3人目はラキティッチに代わってイニエスタが登場。終了間際、スアレスが連続カードで退場して9人に。

Titular Final
先発時 終了時
Goles
Suárez (43)  
  Gameiro (83)
Reporte

カンプノウにアトレティコ・マドリーを迎えての国王杯1/2 final 第2戦は、予想されたとおりに緊張感ある激しい試合となった。試合は多くの時間をシメオネチームが支配し、相手のプレッシングによってバルサは窒息。良かったのはルイス・スアレスの先制弾の場面など数えるほどで、序盤と終盤はピンチの連続だった。しかし結果としてアトレティコの得点はガメイロの1点に止まり、合計得点3-2でバルセロナが4年連続となるコパ決勝進出を決定。大会3連覇へあと1勝としたバルサにとって痛いのは、スアレスが出場停止になったことだ。

押し寄せる赤白の荒波

決勝へと勝ち上がるためには2得点が必要なアトレティコは、通常よりも攻撃的に来るだろうと予想されてはいた。ルイス・エンリケは前日会見にて、いつもと違うアトレティコになるんじゃないかとコメント。フタを開けてみると実際その通りとなり、バルサはビジターの高い位置からのプレッシングによって、自陣に釘付けにされていた。問題だったのは、中盤での潰し合いになるのではなく、アトレティコがバルサの守備をかわして危険なシュートを放ちに放っていたことだ。

立ち上がりこそフェルナンド・トーレス(1分)とルイス・スアレス(5分)が相手GKを脅かし、オープンな展開になるかと思われたが、それ以降は赤白マドリーの一方的な攻勢に。16分のコケのミドルシュート、17分のゴディンのヘディング、20分のフィリペ・ルイスのミドルシュートなどバルセロナは次々に危ないシュートを許し、シレセンのセーブによってどうにか窮地を凌いでいた。

スアレスの一撃

溺れかけていたルーチョチームがようやく落ち着けたのは、アトレティコの荒波が弱まった30分頃からだ。これといった好機は作れなかったが、バルサが相手陣内でボールを回す時間は増加。そして43分、レオ・メッシの強力な左足シュートをGKモヤが弾いたところをルイス・スアレスが押し込み、先制に成功するのだから分からない。アトレティコ選手たちはスアレスのオフサイドを主張したが、我らの9番は注意深くラインを見ており、全く合法的なゴールだった。お見事。

ほとんど良いところのなかったバルセロナが、ワンチャンスを利用して1-0で終えた前半。アトレティコからすれば堪ったものではなかろうが、連続して好機を逃したチームがこういう“罰”を受けることはフットボルではよくある。

セルジ・ロベルト、カラスコ退場

後半序盤はバルセロナのペースで進んでいった。アトレティコは前半と打って変わって大人しく、49分にはカピタンで守備の要であるゴディンが負傷交代。そのままバルサが試合をコントロールし、押し切れるのではないかと思われた。

しかし57分、セルジ・ロベルトの退場を機に試合はまた別の章へと入っていく。ロベルトは前半から危なっかしいプレーが続き、何度もボールを失うだけでなく、カードもすでに1枚受けていた。そこでルイス・エンリケアレイシに出場準備をさせていたのだが、その交代が行われようかという矢先、ロベルトフィリペ・ルイスのヒザあたりを蹴ってしまって退場。交代は水に流れ、アレイシはベンチへ、ロベルトはロッカールームへと下がっていった。

数的不利となったバルセロナは、その直後に冷や汗をかいた。ライン裏へと抜けたグリースマンが鋭いシュートをネットへと突き刺したのだ。しかしこれはオフサイドと判定され、得点と認められず(58分)。実際はピケが残っていたことでオンサイドで、このプレーではバルサはミスジャッジに助けられた。

そして69分、今度はカラスコが2枚目のカードによって退場となり、両チームの人数は再び同じとなる。ルイス・エンリケは62分にデニス・スアレスに代えてマスチェラーノを入れて右ラテラルを固め、70分にはブスケツを、72分にはイニエスタを入れることで試合を落ち着けようと試みた(アルダラキティッチがベンチへ)。

アトレティコPK失敗、1-1、スアレスの退場...

ロベルトの退場以降、主導権は得点が必要なアトレティコが握っていたが、前述の無効とされたグリースマンの得点以外、バルセロナが決定機を許してはいなかった。76分にはメッシの必殺フリーキックがクロスバーを直撃。曲げてコースを狙うだけでなく、離れた位置からもミサイルシュートで狙えるようになるとは、レオの引き出しは一体どれだけ増えていくのだろうか。

チャンスの後にはピンチあり。78分にはライン裏へと抜け出ようかというガメイロピケが後ろから倒し、議論の余地のないペナルティキックがアトレティコに与えられる。しかしキッカーとなったガメイロはシュートを枠外へ飛ばす痛恨の失敗。シレセンの絶叫ぶりが熱かった。

危ないながらも失点の危機を乗り切り、1-0のまま残り10分までやってきたバルセロナ。だが主導権を与えていては得点機を作られる危険は常にあるわけで、バルサはやはり自らボールを持たなければならない。アトレティコの同点弾が決まったのは82分、グリースマンピケの背後を取ると、横パスを受けたガメイロがフリーで押し込んでいる。

もう1点決められれば延長戦へともつれ込む状況に、バルセロニスタの緊張は一気に高まった。セットプレーは特に心臓に悪く、CKはどれも冷や汗モノ。さらにルイス・スアレスが87分、90分と立て続けにカードを受けて退場になったことで(2枚目のカードは厳しい判定だった)、終了前のカンプノウの興奮度はかなり高くなっていた。94分のフィリペ・ルイスメッシへの一発レッド級ファールでは怒号渦巻き。無事ファイナル進出を決めたので良かったが、後味の悪い結末は残念だった。