代表選手の多くが不在だが、先発メンバーにフィリアル選手はマルティネスとカマラの2人のみ。新入団のデニス・スアレスは前半、右インテリオールとして好パフォーマンス。後半は左エストレーモとしてもレベルを示した。アラニャ、カルボネル、ムヒカがトップデビュー。

FCバルセロナの2016年夏のプレシーズン初戦。各国代表の主力選手の大半を欠いてはいたものの、出場したトップチーム選手たちの出来はまずまずだった。メディアに挙がっている評価ポイントは次のようなものとなる。

■さっそく実力を見せたデニス・スアレス：今季の新加入選手の中で特に期待を集めているセントロカンピスタが、親善試合ながら好パフォーマンスでのバルサデビュー。インテリオールとしてプレーし、速く正確なタッチを披露した中で、一番のニュースはメッシと良い連携を見せたこと。後半はエストレーモをこなし、決定機を作るなどまずまずの出来。

■意欲十分のメッシ：バケーションを1週間早く切り上げてチームに合流したクラックが存在感を発揮。2週間後のスーペルコパではいつものごとくエースの活躍でチームを牽引してくれるだろう。

■セルジ・ロベルト：もはや“期待のホープ”ではなくなったロベルト。今回は前半をメディオセントロ、後半15分をインテリオールとしてプレーし、監督の要求に完璧に応えられる有能さを示した。監督は試合後、「一選手以上の存在。どこでプレーしても上手くやってくれる。監督にとって彼のようなレベルの選手がいることは喜び」と称賛。

■アルダ・トゥランのリアクション：他の代表選手より夏休みを1週間短く招集されたアルダが、ゴラッソの先制点で結果を出した。開始10分、アレイシのセンタリングをエリア際から豪快にゴール右角へと打ち込んでのゴール。完全復活にはまだ遠いが、期待感は持たせた。

■アレイシ・ビダルの右ラテラル：ダニ・アルベスが退団したことで今季の右ラテラルとして注目されるアレイシが活発にサイドを駆け、アルダの先制点アシストでアピール。ゴールライン際、股抜きにて相手デフェンサをかわし、折り返したボールをトルコ代表が沈めた。アレイシはチームで唯一90分フル出場。