Copa del Rey
1/4 final, vuelta

トリデンテの必殺カウンター。
ネイマールの決定力。

Atletico Madrid FC Barcelona
2 3
28 de Enero - Mie 21:00 h
Vicente Calderon
: 54,000
Goles
Fernando Torres (1)  
  Neymar (10)
Raul Garcia (30pk)  
  Miranda (38pp)
  Neymar (42)
Titular
Oblak 【7】 Ter Stegen
Juanfran 【6】 Alves
Miranda 【7】 Pique
Gimenez 【7】 Mascherano
Siqueira 【7】 Jordi Alba
Raul Garcia 【7】 Busquets
Mario 【7】 Rakitic
Gabi 【6】 Iniesta
Arda 【8】 Messi
Griezmann 【7】 Luis Suarez
Torres 【9】 Neymar
Cambios
Griezmann→ Saul (46) Mascherano→【6】 Mathieu (62)
Juanfran→ Gamez (58) Rakitic→【6】 Rafinha (70)
Arda→ Cani (63) Neymar→【6】 Pedro (77)
Entrenadores
Diego Simeone 【7】 Luis Enrique
Tarjetas
Raul Garcia (14) Mascherano (29)
Gabi (45+TR) Messi (43)
Arda (47) Alves (74)
Mario Suarez (69)  
Siqueira (76)  
Gimenez (83)  
Mario Suarez (84DA)  
Cani (87)  
Arbitro
Gil Manzano (extremeño)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 6 7 Tarjetas Amarillas 3 1 2
1 1 2 Tarjetas Rojas 0 0 0
6 1 7 Tiros a puerta 14 9 5
4 1 5 Ocasiones de Gol 5 2 3
2 1 3 Corners 4 0 4
1 0 1 Fueras de juegos 1 0 1
8 10 18 Faltas 12 5 7
50%   30% Posesion del Balon 70%   50%
Formacion

ドグラス、ベルマーレンが負傷欠場。監督判断でブラボ、モントーヤ、セルジ・ロベルトが招集外。チャビ、ペドロ、ラフィーニャ、バルトラ、アドリアーノ、マテュー、マシップがベンチスタート。

1週間前のイダと同じ先発イレブン。ヒザに違和感があるのでは?と報じられていたラキティッチも普通にピッチに立った。メッシは前半は特にワイドに開いてプレー。主にアシスト役となっていた。

交代はまずは、カードを受けていたマスチェラーノに代えて、怪我明けのマテュー。続いてラキティッチがお役御免となって、若きラフィーニャに出番。最後はネイマールがベンチへと退き、ペドロが登場した。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Fernando Torres (1)  
  Neymar (10)
Raul Garcia (30pk)  
  Miranda (38pp)
  Neymar (42)
Reporte

非常にタフ(荒れた)試合を制したバルサが国王杯1/2ファイナル進出。試合は開始間もないトーレスのゴールでいきなり過熱したものの、その10分後のネイマールによる同点弾で勝負の大勢は決まった。その後はマスチェラーノの存在しないPK、CKからのミランダのオウンゴール、そしてアルバのハンドPK見逃しからのネイマールによるダメ押しのゴールとクレイジーな展開に。後半は審判がコントロールを失い、アトレティコのラフプレー連発によって後味は良くなかったが、なんにせよバルサがタイトル獲得へと向けて大きく前進した勝利だった。

1分経たずにエル・ニーニョ弾

“事実上の決勝戦”とも言われたこのカルデロン決戦に、ルイス・エンリケはここ最近のベストメンバーを送り出している。1週間前の第一幕カンプノウ対決で先発し、良いプレーと結果を残した11人の面々だ。対するアトレティコはコケとティアゴが怪我で、ゴディンがカード累積で欠場している。

試合はキックオフの笛が鳴るや否や、いきなり動きを見せた。やはり前へ出てきたアトレティコのプレッシングを受け、テル・ステーゲンは出しどころに迷うほど。そしてマスチェラーノからメッシへのロングボールがシケイラにカットされ、エリア前でボールを受けたフェルナンド・トーレスがマスチェラーノをかわすと、対角線の右足シュートをバルサゴール左端に突き刺したのだ(1-0)。開始わずか38秒ほど。マドリーとの1/8でも1分でネットを揺らした“エル・ニーニョ”のゴールに、カルデロンは喜びを大爆発させる。

これで合計スコアは1-1で並んだが、アウェイゴールを1つ決めれば非常に有利になるバルサとしては、焦る必要は全くない。じわじわとボール支配を行っていけばよいのだが、アトレティコのプレッシングはなかなかそうもさせてはくれなかった。ルーチョチームはボールを上手くつなぐことができず、序盤のプレーはほぼバルサ陣内で行われた。クレとしては居心地の良い展開ではない。

トリデンテのカウンター炸裂

しかしここで凄味を発揮したのが、南米トリデンテによるカウンターだった。それは10分のこと。右サイドでボールを受けたレオ・メッシが鮮やかにマリオをかわしてルイス・スアレスへとボールを展開。ポストとなったスアレスは上手に体を反転させるとさらに左スペースへとパスを流し込むと、そこへ走りこんだネイマールがスピードに乗ってエリア内へと侵入、対角線のシュートをアトレティコゴールへと蹴り込んだのだ。必殺と言ってよいほどの、精度の高いカウンター。うちにこんなオプションがあったのね、とクレも驚く切れ味だ。

アウェイゴールを奪ったことで、バルサは非常に有利になった。逆に勝ち抜けるにはさらに2点が必要となったアトレティコのプレーは、次第にハードにラフになっていく。標的となったネイマールやメッシへの当たりは特に酷く、彼らが倒されるたびに怪我はないかとヒヤヒヤさせられた。ゲームはかなり落ち着かない展開。試合を支配するチームはなく、ボールは慌しく両陣地を行き来している。30分あたりまでは、アトレティコがポゼッション率で上回っていたほどだ。

そしてヒル・マンサーノ主審とその審判団の誤審ショーも開幕する。審判殿はテル・ステーゲン(!)によるお見事なロングパスを受けたネイマールのゴールを存在しないオフサイドで無効とすると、さらには29分、マスチェラーノのファンフランへのボールカットを、存在しないPKがあったと判定。少なくともそれはエリアの外であったし、そもそもあれがファールだったかも怪しい。いずれにせよマンサーノ主審はPKスポットを指差し、ラウール・ガルシアがこれを決めて2-1としている(30分)。

“事件”続出

再びリードを手にし(合計スコアは2-2)、勝ち抜けへの希望が膨らんだアトレティコだったが、彼らの喜びはそう長くは続かなかった。それは37分のことだ。アルベスの縦パスを受けたラキティッチのターン&シュートはGKオブラクによってコーナーへと逃れられたが、このCKがシメオネチームを追い詰めることになるから分からない。ラキティッチの蹴ったボールをニアのブスケツが頭で落としたところ、ミランダのオウンゴールが決まって2-2(合計2-3)に。カウンターとセットプレーから2点を奪うなんて、どちらがアトレティコか、というところだ。

これでシメオネチームは再び2点が必要となり、非常に厳しい状況となる。ただ、クレイジーだった前半のドタバタはまだ終わらなかった。ここでまた主役となったのがマンサーノ主審による論争よぶジャッジだ。

37分、グリースマンによる正面からの強烈なシュートをジョルディ・アルバは確実に腕でブロックしているのだが、審判はこれをスルー。そこからバルサのカウンターが発動し、ネイマールのゴールへと至るのだからアトレティコには少々お気の毒ではあった。その前のPKの件があるので、五分五分ではあるのだけれど。

再びカウンターの起点となったのは右のメッシだった。ラキティッチのボールを受けてドリブルでエリア付近まで駆け上がったクラックは、直前にシュートをブロックしていたアルバが猛然と駆け上がってくるのを見るや、左へ展開(同時にネイマールが右へ動いてマークを引き付けた)。そしてラテラルが続いて右へと折り返し、GKオブラクを冷静にかわしたネイマールが、無人のゴールにボールを押し込むのだった(2-3)。バルサの勝ち抜けは、事実上これで決まった。

ガビ退場、荒れるアトレティコ

ロッカールームへと選手たちが引き上げる際にも事件はあった。まずはトーレスとネイマールの間で言い争いが起き、続いてガビとマスチェラーノにもいざこざがあった模様。ガビはそして審判への抗議(アルバがハンドを犯したのにPKがなかったことへの不満)によってレッドカードを受け、アトレティコはハーフタイム中に10人となっている。

後半はスコアで大きく優勢に立ち、さらに数的優位にもなったバルセロナが問題なく支配していった。希望を失ったシメオネチームはヤケクソといったところで、47分にはアルダ・トゥランが線審にシューズを投げつけるなんていう行為も(イエローで済んだ)。その後も彼らは荒っぽいプレーを繰り返し、審判はカードを連発するも、もはやコントロールが効くことはなかった。84分にはマリオ・スアレスが2枚目のイエローで退場。試合後のホーム側ロッカールームには、それはもう怒りが渦巻いていたに違いない。

バルサとしては、あとはルイス・スアレスに得点があれば申し分なかったが、難敵にきっちり勝てたことはすばらしいの一言。トリデンテによるカウンターはチャンピオンズなどでの大きなオプションとなりそうだ。なにはともあれ、コパ準決勝進出おめでとう。タイトルに向け大きく前進!