Copa del Rey
final

終わった...

FC Barcelona Real Madrid
1 2
16 de Abril - Mie 21:30 h
Mestalla
: 55,000
Goles
  Di Maria (11)
Bartra (68)  
  Bale (85)
Titular
Pinto 【4】 Casillas
Alves 【3】 Carvajal
Bartra 【5】 Sergio Ramos
Mascherano 【4】 Pepe
Jordi Alba 【5】 Coentrao
Busquets 【4】 Xabi Alonso
Xavi 【4】 Modric
Cesc 【3】 Isco
Messi 【3】 Di Maria
Neymar 【4】 Benzema
Iniesta 【5】 Bale
Cambios
Alba→ Adriano (46) 【4】 Di Maria→ Illarramendi (87)
Cesc→ Pedro (60) 【4】 Isco→ Casemiro (88)
Bartra→ Alexis (87) 【sc】 Benzema→ Varane (90)
Entrenadores
Gerardo Martino 【3】 Carlo Ancelotti
Tarjetas
Neymar (17) Isco (3)
Mascherano (53) Pepe (17)
  Xabi Alonso (88)
Arbitro
Mateu Lahoz (valenciano) 【6】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 1 2 Tarjetas Amarillas 3 1 2
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
5 6 11 Tiros a puerta 17 12 5
1 2 3 Ocasiones de Gol 7 5 2
2 5 7 Corners 5 3 2
2 3 5 Fueras de juegos 1 1 0
2 3 5 Faltas 8 3 5
67%   65% Posesion del Balon 35%   33%
Formacion

バルデス、ピケ、ドスサントス、クエンカが負傷欠場。モントーヤ、アフェライ、テージョがベンチ外。プジョル、ペドロ、アレクシス、ソング、アドリアーノ、セルジ・ロベルト、オイエルがベンチスタート。週末のリーガを欠場したバルトラが間に合い先発。中盤にセスクでイニエスタが前線左。ネイマールが右サイドと、大一番でのいつものメンバーが今回も起用された。

1人目の交代は負傷によるもので、ジョルディ・アルバに代えてアドリアーノ(ハーフタイム)。2人目の交代はセスクからペドロで、イニエスタがインテリオールとなってネイマールが左へ。最後のカードはバルトラに代えてのアレクシスで、スクランブルな感じ。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Di Maria (11)
Bartra (68)  
  Bale (85)
Reporte

いろいろと終わった、と強く印象付けたコパファイナル。1週間前のチャンピオンズ敗退に始まったタイトル喪失の波はグラナダでのリーガ自力優勝消滅を経て、このメスタージャでの国王杯決勝クラシコ敗北(1-2)へと到達した。バルセロナに希望の見えた時間帯もあったものの、最終的には今強いチームが順当に勝った決勝戦。終了目前のネイマール弾もポストに阻まれ、延長戦へともつれ込ませて意地を示すこともできなかった。バルサ史に痛々しく刻まれるであろう失望の1週間。あとは期待薄のリーガしかない分、なにかと騒がしくなりそうだ。

早々に先制を許す失敗パターン再び

マルティーノ監督が決断した先発イレブンは、クレを喜ばせるものとはならなかった。怪我の回復状態が注目されたマルク・バルトラが間に合ったのは朗報だったが、先発が期待されたアレクシス・サンチェスは今回もベンチに置かれ、セスク・ファブレガスがまたまたスタメンでピッチへ。マルティーノ監督はとことん“クアトロ・ペケーニョス”にこだわる。しかしセントロカンピスタ4人同時起用が、芳しい効果を発揮したとは言えない。

立ち上がりの印象はそう悪くはなかった。マドリーの速攻を受けてはいたものの、特に左サイドではイニエスタとジョルディ・アルバの連係が活き、カルバハルを攻略できそうな匂いあり。裏のスペースを突くことでダメージを与えられると感じられた。先制点を奪うことで主導権を握り、こちらのやりたいフットボルをして勝つ。だが試合はそのバルサが描くシナリオどおりにはならず、悪いパターンを繰り返すことになってしまう。またも早い時間にあっさりと、相手にリードを許すのだ。

それは11分のことだった。マドリーはイスコがアルベスからボールを奪うや、必殺のカウンターを発動。ベイル、ベンゼマ、ディ・マリアとダイレクトにパスをつなぎ、ゴールを陥れている。副守護神ピントはどうにかボールに触れたが、失点を阻止するには至らなかった。

マドリーのペース

アンチェロッティのマドリーがバルサから先手を取れば、次にどうするかは簡単に分かる。彼らはプレーの比重をやや守備へと移し、プレッシングでボールを奪取してはスペースへとパスを送り込んだ。タタチームの決め手のない攻撃に比べ、これが実に効果的で。明らかな決定機を作られるほどではなかったが、数的優位で攻め込まれることは多々あり、そんなマドリーのペースで試合は進んでいった。

このクラシコでの特徴の1つが、ファール数の少なさだ。マテウ・ラオス主審はファールをあまり取らない審判だが、それでも試合全体でのファール数がバルサ5対マドリー8であることから、タタチームが良いように処理されていたことが窺える。ライン連動とプレッシングでバルサからボールを奪えるので、彼らは無理をしてファールを犯す必要はなかった。主な攻撃パターンがダニからのクロスでは、そりゃ怖くはない。バルサの得意技だったライン裏へのスルーパスはどこへ行ってしまったのだろう。

状況に変化なし

ハーフタイムが終わり、ピッチへと現れたバルサ選手の中にジョルディ・アルバの姿がなかったのも不運だった。前半活発にピッチを駆け、攻守両面で良いところを見せていた左ラテラルは太ももの怪我によってアドリアーノと交代。猛ダッシュによってイスコのシュートをブロックした際(34分)、筋肉を傷めてしまったようだった。

なんとか早く追い付きたいバルサではあったが、そのプレーには相変わらずリズムがなかった。一方でマドリーは難なく守ってはカウンターで好機を連発。それでもカタランチームが望みをつなげていたのは、超特急ベイルが48分、53分とシュートを外してくれていたからだ。1-1になるより先に、0-2になる可能性の方が大分高そうに思えた。タタはこの状況を変えるべく、60分にセスクに代えてペドロを投入する。

バルトラが流れを変えるも

しかしバルサに希望の光をもたらしたのはベテラン重鎮選手ではなく、闘志に燃える若者マルク・バルトラだった。万全ではない状態ながらもこの決戦に間に合わせたセントラルはまず65分、攻撃参加からの予期せぬミドルシュートでイケル・カシージャスを慌てさせる。先輩たち、もっと気迫を持っていきましょうよ!というプレー。このシュートによって、試合の流れは確かに変化した。

66分にはベンゼマのシュートをピントが横っ飛びでしのぎ、さらにはその1分後、ベイルのゴールを直前にファールがあったとの判定でラオス主審が無効にしたこともバルサにとっては大きかった。そして68分。まさかのコーナーキックからタタチームはスコアを同点に戻す。チャビが送り込んだボールにバルトラが頭で合わせ、国王杯では1,000分以上無失点だったカシージャスの壁を打ち破ったのだ。吠えながら胸のエスクードにキスをするセントラル。惚れる。

.......ベイル弾で万事休す

どうしようもなさそうだったバルサは、このバルトラの1点で活力を取り戻した。持たされてのポゼッションではなく、能動的なポゼッションが開始されたのだ。余裕をもって押しきれそうだったマドリーは、これで防戦モードとなる。これでもしさらに1点加えられれば、逆転勝利=優勝だと思わせる時間帯へと突入。クレはその瞬間を信じ、ピッチの選手へと声援を送った。

しかしながら、アスルグラナの攻めに決め手がないのは相変わらずにつき、守るマドリーの壁を崩すには至らない。むしろ際どかったのはモドリッチのポストをかすめたミドルシュート(80分)であり、マスチェラーノがベンゼマの決定機を辛うじて直前で阻止する(79分)など、エル・ブランコのカウンターは危険さを失ってもいなかった。そんななか、バルサの反撃タイムは終了を告げられる。ガレス・ベイルがついに、これまでに逃してきたチャンスをモノにしたのだ。

85分、コエントランからのパスをタッチライン際で受けたベイルは、爆発力あふれる突入を開始する。そこにダニの姿はなく、最後の1枚となったバルトラはまずベイルをライン外へ押し出すのだが、白い11番は大外からセントラルをぶち抜き。そのままエリアへと切れ込むと、ピントの股を抜くシュートによって決定的なゴールを決めている。高額移籍金選手の、なんという強力なギャロップか。怪我明けのバルトラにこれは如何ともしがたく、彼はその直後、アレクシスと交代でピッチを後にしている。

一方でバルサも89分、チャビからのスルーパスによってライン裏へと抜け出したネイマールが、流れの中ではこの試合最大の決定機を手にするのだが、そのシュートは惜しくもポストに弾かれ劇的同点弾とはならず。11年ぶりという3連敗で、2つめのタイトルへのサヨナラが確定した。リーガは少ないながらも可能性があるとはいえ、この傷を癒し立ち上がるのは、並大抵ではなさそうだ。