Champions League
1/2, Vuelta

リアクションなし。
どうしようもない敗北感。

FC Barcelona Bayern Munchen
0 3
1 de Mayo - Mie 20:45 h
Camp Nou
Goles
  Robben (48)
  Pique (72pp)
  Muller (76)
Titular
Valdes 【4】 Neuer
Alves 【4】 Lahm
Bartra 【5】 Boateng
Pique 【5】 Van Buyten
Adriano 【4】 Alaba
Song 【5】 Javi Martinez
Xavi 【4】 Schweinsteiger
Iniesta 【4】 Robben
Cesc 【2】 Muller
Villa 【2】 Ribery
Pedro 【3】 Mandzukic
Cambios
Xavi→ Alexis (55) 【3】 Shweinsteiger→ Luis Gustavo (66)
Iniesta→ Thiago (66) 【3】 J. Martinez→ Tymoshchuk (75)
Bartra→ Montoya (87) 【3】 Lahm→ Rafinha (77)
Entrenadores
Tito Vilanova 【2】 Jupp Heynckes
Tarjetas
Alves (45) Robben (32)
Pique (78)  
Arbitro
Damir Skomina (slovenia) 【6】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 1 2 Tarjetas Amarillas 1 0 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
7 6 13 Tiros a puerta 6 4 2
1 2 3 Ocasiones de Gol 3 3 0
2 2 4 Corners 0 0 0
0 0 0 Fueras de juegos 4 2 2
6 7 13 Faltas 13 6 7
56%   58% Posesion del Balon 42%   44%
Formacion

プジョル、マスチェラーノ、ブスケツ、アビダルが負傷欠場。アルバが出場停止。アレクシス、メッシ、チアゴ、ジョナタン、ピント、モントーヤ、テージョがベンチスタート。セントラルでピケの相棒となったのはバルトラ。アドリアーノは本職のラテラルに入った。アルベスはやや高い位置取り。ビジャが中央に寄り、そのスペースを使おうとするも孤立して機能せず。

最初の交代はチャビに代えてアレクシスで、セスクが中盤へ。続いてイニエスタもピッチを去り、チアゴが入った。敗北が確定的となり、メッシに出番なし。最後の交代カードはバルトラからモントーヤで、アドリアーノがセントラルへ。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Robben (48)
  Pique (72pp)
  Muller (76)
Reporte

2試合合計0-7の敗北。とてつもない敗北感、脱力感etc......。ティトバルサはハインケスバイエルンに全くと言っていいほど脅威を与えることなく、打ちのめされてチャンピオンズを去ることとなった。

メッシ、ベンチスタート

ミュンヘンでの4-0をひっくり返さなければならないこの試合。スタメン発表でのサプライズは、大逆転のための絶対的要素であるレオ・メッシがベンチスタートとなったことだ。試合後のティト・ビラノバ曰く、「彼の脚は壊れる危険性があった」とのことだが、バルサにとって大エース不在がとてつもない痛手となった一方で、かつバイエルンに翼を与えたのは間違いない。

チームを最終ラインで支えるプジョルとマスチェラーノを欠き、中盤の底で効果的かつリズミカルにボールを振り分けるブスケツもおらず、さらにはチームの支柱であるメッシもいない。完璧以上のゲームをしなければ勝ち抜けのないこの試合で、さすがにそれは厳しかった。テクニコも逆風を跳ね返すためのアイディアを持たず。つまるところ、ティトチームにウェンブリー行きの切符を得るためのカードは何も無かったことになる。

万全のバイエルンに手も足も出ず

対するバイエルンはバルサ攻略のための準備を全て順調に整え、満を持してカンプノウへと乗り込んできていた。モザイクで描かれた"バルサの誇り"を示すためには気持ちしかなかったホームチームとは対照的に、戦略とコンディション調整の両面で完勝。アリアンツ・アレナとは異なる前線からのハイプレスによってバルサのパスコースを消し、ボールを奪うや正確で的を得たつなぎによって簡単にバルデスのエリアへと近付いていった。この、"お株を奪われてるところ"もまた、敗北感を増幅させるものだ。

完封マニータ勝利、あるいは90分時点での4-0〜延長戦での歓喜を実現させるためには、前半のうちに1、2点は獲得しておく必要のあったバルサ。しかしながら、メッシ不在時の頼みの綱であるイニエスタはハビ・マルチネスによって封じられ良いところなく、カウンターの度にティトチームはピンチに陥った。前半で一番目立った選手がジェラール・ピケという時点で勝機はないのだ。ハラハラもののスライディングによって、ドイツ勢のシュートを数度阻んでいたワカ旦那。

前半のティトチームの褒める箇所を探すなら、イダでは前半だけで8つ与えたコーナーを許さず、セットプレーも与えなかったことだ。失点を喫しないことで、かろうじて希望は残されていた。しかし逆転の突破口となる得点を得られそうな気配は一向に訪れなかった。かすかに可能性があったのはペドロのロングシュート(23分)と、大きく枠を外したエリア内でのチャビのボレーシュート(26分)くらい。ミュンヘンでの試合と同じく、シュートにも辿りつけないバルサの攻撃だ。

ロッベン弾で万事休す

それだけ攻め手のないバルサであるから、後半からは使ってくるのでは、と思われたレオ・メッシだが、アップを開始したのはアレクシスとチアゴのみ。そして試合が再開するや早々にティトチーム(とバルセロニスタ)の希望を消滅させたのが、ロッベンの先制点だった。

48分、フリーキックでキャッチしたボールを、バルデスが何故だかやけに急いで前線へとフィード。しかしこれはあっさりアラバのものとなり、逆サイドへの大きな展開が左でフリーのロッベンへと収まるのだ。あとはじりじりとエリアへと侵入し、頃合いを見計らって得意のロスカを蹴りこむだけ。このゴールによってバルサは40分少々で6ゴールが必要となり、事実上の敗北決定となった。

ティトはその7分後にチャビを下げてアレクシスを送り込み、66分にはイニエスタをチアゴ・アルカンタラに交代させる。バルサのフットボルの生命線である二人をベンチに退かせたのはつまり、可能性の消えたチャンピオンズでの勝負は棄てたということだろう。理解はできるものの、かなり切ない。

前日会見でミスターが語っていた、「もし敗れるにせよ、ファンがバルサに誇りを感じて敗退すること」の実現も雲行きは怪しくなっていた。チャンピオンズ史上最高額に設定されたチケットを買ってもチームを応援しに来たファンの期待に、応じられない選手とテクニコ。白いハンカチが舞わないことが不思議ですらある無力さだった。そしてライバルが挫けたところを確認し、ハインケス監督は出場停止リーチ状態の選手たち(シュバインシュタイガー、ハビ・マルチネス、ラーム)を次々に下げるゆとりの采配だ。

さらにトドメを刺されまして

そんななか、バイエルンのリードは広がる。72分、左サイドを抜け出したリベリーのクロスをカットしようとしたピケのクリアが、バルデスの守るゴールへと刺さって0-2。76分にはピケがセンターサークル前まで持ち上がったところを奪われ、再びリベリーに切り裂かれると、最後は逆サイドのミュラーが頭でねじ込んで0-3とされてしまった。嗚呼なんとも言いようのない無力さよ。

計7点差を付けられたチームが誇りを示すためには、例え1ゴールだけでも返すことが大事だったろう。しかしここでティトが送り込んだのは、弾丸テージョではなくモントーヤ。試合はそのまま0-3で終了し、かつて記憶にないほどの惨敗によってチャンピオンズに別れを告げたバルサだった。敗退は仕方なかろう。しかしこの悲惨すぎるイメージはアカン。

このバイエルンとの対決でどうしようもなく明らかとなったのは、シーズン終了後に行われるロセイ理事会の決断内容が非常に重要になることだ。来季のヨーロッパで競争力を示したいのであれば、チームの刷新が必要。会長は試合終了後、「必要とされる決断を下す」とコメントしている。

【試合終了後のティト・ビラノバのコメントはこちら】