Liga Española
jornada 32

セスクが最後に殊勲のゴール。
アビダル、先発フル出場ッ!

FC Barcelona Levante
1 0
20 de Abril - Sab 20:00 h
Camp Nou
: 70,957
Goles
Cesc (83)  
Titular
Valdes 【7】 Keylor Navas
Alves 【6】 Pedro Lopez
Adriano 【6】 Vyntra
Abidal 【7】 David Navarro
Montoya 【6】 Juanfran
Song 【6】 Diop
Thiago 【5】 Simao Mate
Iniesta 【7】 El Zhar
Cesc 【6】 Barkero
Villa 【4】 Ruben
Tello 【5】 Acquefresca
Cambios
Iniesta→ Xavi (58) 【6】 El Zhar→ Valdo (69)
Thiago→ Pedro (66) 【5】 Simao Mate→ Michel (85)
Tello→ Alexis (76) 【7】 Ryben→ Roger (89)
Entrenadores
Tito Vilanova 【6】 Juan Ignacio Martinez
Tarjetas
Song (64) Diop (33)
  Pedro Lopez (89)
Arbitro
Undiano Mallenco (navarro) 【3】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 1 1 Tarjetas Amarillas 2 1 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
11 6 17 Tiros a puerta 4 1 3
6 4 10 Ocasiones de Gol 0 0 0
5 6 11 Corners 1 1 0
0 0 0 Fueras de juegos 3 2 1
5 8 13 Faltas 5 2 3
77%   78% Posesion del Balon 22%   23%
Formacion

プジョル、マスチェラーノ、メッシが負傷欠場。ピケは招集外。チャビ、アレクシス、ピント、バルトラ、ブスケツ、ペドロ、ジョルディ・アルバがベンチスタート。最大のサプライズはアビダルの左セントラル先発出場!相棒はアドリアーノが務めた。ビジャはほぼ中央で、右サイドはアルベスのフリーウェイだった。

一人目の交代はイニエスタをお役御免とし、チャビがピッチへ。残る二人は局面打開の交代となり、チアゴとテージョがベンチへ退き、ペドロとアレクシスが投入されている。それに従い、セスクが中盤へ。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Cesc (83)  
Reporte

3ポイントを確保すればOKの試合で、苦労しつつもミッション達成。終了間際のセスク弾により、リーガ優勝へあと2勝と迫った。

大幅温存、アビダル先発!

リーガタイトルの奪還は大事だけれど、3日後に控えている、ミュンヘンでのチャンピオンズ準決勝イダも気になるバルセロナ。ティト・ビラノバはバイエルン戦での先発メンバーをある程度予想させるイレブンをこの夜のカンプノウに送り出している。バルデス、アルベス、イニエスタを除けば、アリアンツ・アレナでの先発可能性は少なそうな先発イレブンだ。

まず、暖機運転があるかも、と報じられていたレオ・メッシはリスク回避のために完全休養。ピケもスタンドから試合を見守り、バルトラ、アルバ、ブスケツ、チャビ、ペドロ、アレクシスもベンチスタートとなった。彼ら8人はおそらく、火曜日のスターティングメンバーとなるだろう。

決戦前にリズムを上げるためべく、バルトラは先発だと考えられていたが、ミスターはここでアビダルに賭けるサプライズ采配。アドリアーノ(チャンピオンズ準決勝イダは出場停止)が右セントラルとなり、アビさんとペアを組んだ。エリックのバルサでの先発出場は2012年2月26日のビセンテ・カルデロン以来。最初に彼がボールを捌いた時、スタジアムは大歓声に包まれている。

存在しなかったPKをビジャが逃す

さて試合は、およそ想定内だが、なかなか思い通りには進まなかった。秩序正しく守備を固めてきたレバンテに対し、バルサは中盤より前の動きが少なく、相手を慌てさせることが出来ない。左サイドでは、タクトを振るったイニエスタのスペースへのパスを受けたテージョが存在感を出していたものの、そこからの崩しには幅も奥行きも不足。17分、エリア内に切れ込んだイニエスタが倒された際に、ウンディアノ・マジェンコ主審が存在しないペナルティを宣告したことも、皮肉なことにGKケイラー・ナバスとレバンテを乗せる結果となった。

守護神ナバスはキッカーであるダビド・ビジャのシュートを弾くと、こぼれ球へと詰めたセスクの第二波も身体を張ってブロック。不運な失点のピンチを凌いだバレンシアチームはこれで士気を上げ、ポルテーロと全員一丸の守りにより、ホームチームのいまひとつ迫力に欠ける攻めを次々とかわしていくのだった。

ティトチームに好機がなかったわけではない。12分のチアゴによる至近距離シュート(セスクと重なった)、24分のイニエスタのミドル、30分のテージョのサイドネットかすめ弾(チアゴがナイスパス)、33分のダニ・アルベスによるパワフル長距離フリーキック、42分のビジャの左足ミドルシュートなどなど。だがその多くはGKナバスの好守によって阻まれている。そしてグアッヘは今日はシュートがどうしても入らない日。

娘に捧げるセスクの決勝弾

後半に入っても、バルサのパフォーマンスはピリッとしなかった。むしろハーフタイム後は最初のシュートまで20分を要しているので、リズムはより落ちていたといえる。イニエスタがただ一人、なんとかしようともがいていた感じ。先週ラ・ロマレダで良い働きを見せたチアゴが、続けて活躍してくれるとチームとして助かるのだけれども、この日の11番に前回のようなダイナミックさはなかった。そしてバイエルン戦のために消耗させるわけにはいかないドンは58分、チャビと交代でベンチへ退いている。

状況が少し変化したのは66分、冴えなかったチアゴに代わってペドロが入り、右サイドの起点となってからだ。それによってダニがポジションを後ろに下げ、折を見て後方から、共同して崩しを掛けるように。ティトはさらに76分、テージョに代えてアレクシスを送り込んだ(ペドロは左へ)。これが結果として、セスクの決勝ゴールを生むことになる。

それは83分のことだった。エリア右から突破を仕掛けたアレクシスが中央でフリーのセスクを発見。ボールを受けた4番はここしかないぞというコースの右足シュートを、ゴール左隅へと突き刺している。それにしてもファブレガスは、サンチェスと相性が良いな。アレクシスはここ6試合で5アシスト(3ゴール)と、高い貢献度を示している。

そんなわけで、華々しくはなかったものの、忍耐強く勝利を目指したバルセロナが最後はそのご褒美をゲット。リーガ優勝へとまた一歩、大きく前進を果たした。アビダルは多少疲れた様子ながらも、無事90分のお勤めを完了!ボール奪取に6回成功しただけでなく、78本のパスのうち76本を成功させる抜群の安定感だった。

【試合終了後のジョルディ・ロウラのコメントはこちら】