Liga Española
jornada 27

ローテーションできっちり完封勝利。
リーガタイトルへとまた一歩前進。

FC Barcelona Deportivo
2 0
9 de Marzo - Sab 20:00 h
Camp Nou
: 69,748
Goles
Alexis (37)  
Messi 87)  
Titular
Pinto 【6】 Aranzubia
Alves 【7】 Silvio
Puyol 【7】 Aythami
Mascherano 【6】 Insua
Adriano 【6】 Manuel Pablo
Song 【5】 Assuncao
Thiago 【5】 Aguilar
Cesc 【4】 Gama
Alexis 【8】 Valeron
Villa 【5】 Pizzi
Tello 【6】 Oliveira
Cambios
Villa→ Messi (61) 【7】 Valeron→ Camuñas (61)
Thiago→ Iniesta (67) 【6】 Oliveira→ Salomao (71)
Cesc→ Busquets (74) 【5】 Assuncao→ Juan Dominguez (77)
Entrenadores
Jordi Roura 【5】 Fernando Vazquez
Tarjetas
Puyol (70) Aguilara (70)
Song (83)  
Arbitro
Perez Montero (andaluz) 【6】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 2 2 Tarjetas Amarillas 1 1 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
11 2 13 Tiros a puerta 4 1 3
4 1 5 Ocasiones de Gol 0 0 0
0 2 2 Corners 0 0 0
3 2 5 Fueras de juegos 2 2 0
7 7 14 Faltas 10 5 5
69%   69% Posesion del Balon 31%   31%
Formacion

バルデスが出場停止。チャビが負傷欠場。ミラン戦に向け、大幅なローテーションが採用された。ピケ、イニエスタ、メッシ、ブスケツ、ペドロ、アルバ、マシップがベンチスタート。ピボーテはソングが務め、インテリオールはチアゴとセスク。前線はビジャを中央に、アレクシスとテージョが両エストレーモ。メッシの控えスタートは、リーガでは第4節ヘタフェ戦以来。

交代で登場したのはいずれもレギュラー格の選手たち。まずビジャに代わってメッシが登場。続いてチアゴがベンチが下がり、イニエスタがピッチへ。最後はセスクと交代でブスケツが入り、ソングと横並びではないドブレピボーテとなった。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Alexis (37)  
Messi (87)  
Reporte

火曜日に迫ったミラン戦へと向け、とりあえずの課題はクリアした試合。ポジティブだったのは、不名誉な連続失点記録を13試合でストップしたこと、レオ・メッシがリーガでの連続得点を17試合としたこと、そしてリーガタイトルへとまた一歩前進したことだ。

大幅選手入れ替え

今季はまだフエラで未勝利の最下位デポルティーボを迎えるにあたり、ジョルディ・ロウラ率いるティトチームは大幅なローテーションを採用した。出場停止のバルデス、怪我から回復中のチャビ他、ピケ、ブスケツ、アルバ、イニエスタ、ペドロ、そしてメッシらがベンチを温め、国王杯的な布陣でのイレブンとなっている。

チャンピオンズの決戦を直後に控えた、いつもとは違うメンバーでのリーグ戦。通常であれば勝点3さえ確保できれば御の字のケースだが、クラシコ連敗からの復活が課題としてあるため、内容への評価は微妙となる。言えるのは、ベスト(と想定する)布陣で臨むミラン戦でこのリズムだと、落第である点。火曜日は全然違うことになっていると期待したい。

ビジャ不発

バルサはこのデポル戦の前半、11本のシュートを放ち、4つの決定機を作り出している。ミラン戦では高い決定力(効率性)が求められるチームだが、攻撃陣で目立ったのは、ダビド・ビジャがどうしちゃったの?というほどチャンスを活かせなかったことだ。持ち味である裏への抜け出しには、何度か成功したグアッヘ。とりわけ惜しかったのは24分、GKアランスビアと1対1になりながら、打つタイミングを待ちすぎて失敗した場面となる。出来ればここで、ビジャには当たりを取り戻してほしかったのだが・・・。

一方で、テージョとアレクシスの両翼はまずまずの出来栄えだった。とことん引いて守るであろうミラン相手に通用するかといえば厳しい気もするが、テージョの抜け出しはポイントとなっていたし、髪型をマイナーチェンジしたアレクシスも元気な様子。ただ攻撃のもう一つのオプションである後列からの飛び出しに関してはほとんど用いられず、数少ない14分のチャンスも、セスクの仕上げがいまいちだった。

先制ゴールはアレクシス

ボール回しにリズムがなく、躍動感もなく、中盤でのボールコントロールにも精彩のないバルサ。何度かの決定機をモノにしていれば、おそらくムードも明るくなり、2点くらいは連発していたかもしれない。待望の先制点がようやく決まったのは37分のことだ。ダニ・アルベスからのセンタリングを、アレクシスが叩きつけるヘディングシュートで決めて1-0。ダニのボールは精度が高かったし、マークを引きつけ、アレクシスをフリーにしたビジャの動きも良かった。

全般として動きの良かったアレクシスはこの後、さらにノリノリでプレー。SPORTやMUNDO DEPORTIVOのウェブアンケートでもMVPの活躍と評価され、ミラン戦でも先発起用するべきとの意見が多数となっている。

冴えない中盤、レオ、ドン、ブスケツ投入

後半も同じ感じでゲームは進んでいく。バルセロナにとって有り難かったのは、デポルティーボの攻めに迫力がなく、というか攻め自体がほとんど存在しなかった点だ。とはいえ、闘将プジョルの熱いプレーは感動もので、ガリシアチームの前線へのパスを気合のこもった寄せでことごとくカットしていた。ソングはパスでは平凡ながら、プレッシングではよく貢献している。

ただ、再び輝きを失ってしまっているセスクと、時折見せるアシストパスは良いものの、不安定でボールを落ち着けられないチアゴによる中盤が、チームにスピードや奥行きを与えたとはいえない。特にハーフタイム後のリズムはさっぱりで、シュート2本という統計がそれをよく表していよう。そして61分、当初のプランどおりだろう、ダビド・ビジャに代わってレオ・メッシがピッチへ。さらにロウラは67分、チアゴを下げてイニエスタを送り込んだ。

バルサの中盤が安定したのは、74分、セスクに代わってブスケツがピッチに入って以降となる。セビージャ戦の同じように、ソングとブスケツ、そしてイニエスタによるトライアングルでボールをコントロールし、メッシが攻めをリードする形だ。

必殺仕事人メッシ

このデポル戦での一番の朗報は、なんだかんだいってメッシがネットを揺らし、良い感覚を持ってミラン戦へと臨めることだ。1つめのゴールがオフサイドで無効となった後の87分、イニエスタからのパスを受けたレオは中央から右へ向かってドリブル開始。そしてアレクシスとの壁パスを見事決めると、左足アウトサイドのチップキックによるゴラッソを沈めている。これでバルサの10番は早くもリーガ40得点。控えスタートながらも、リーガ連続ゴール記録を17試合へと延長。スーパーすぎて笑うしかない。

ということでロッソネロとの決戦では、再びレオが神がかることに期待。ミラン守備陣に取り囲まれること必至のクラックが仕事を出来るお膳立てを、いかにしてチームが行っていくかだ。あとは失点さえ0に抑えれば、歴史的逆転劇も夢ではない。

【デポルティーボ戦終了後のジョルディ・ロウラと選手のコメントはこちら】