Liga Española
jornada 15

ベティス強し。
伝説のメッシがミュラー超え達成。

Betis FC Barcelona
1 2
9 de Diciembre - Dom 21:00 h
Benito Villamarin
: 55,500
Goles
  Messi (15)
  Messi (24)
Ruben Castro (38)  
Titular
Adrian 【6】 Valdes
Chica 【6】 Adriano
Dorado 【7】 Pique
Amaya 【6】 Puyol
Nacho 【6】 Jordi Alba
Beñat 【7】 Busquets
Caña 【7】 Xavi
Salva Sevilla 【5】 Cesc
Juan Carlos 【9】 Messi
Ruben Castro 【8】 Iniesta
Campbell 【5】 Pedro
Cambios
Juan Carlos→ Vadillo (28) Cesc→【6】 Alexis (10)
Campbell→ Jorge Molina (46) Puyol→【6】 Mascherano (46)
Salva Sevilla→ Pozuelo (73) Pedro→【5】 Thiago (81)
Entrenadores
Pepe Mel 【6】 Tito Vilanova
Tarjetas
Campbell (36) Jordi Alba (61)
Vadillo (62) Pedro (74)
Nacho (88)  
Arbitro
Velasco Carballo (madrileño) 【6】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 2 3 Tarjetas Amarillas 2 2 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
3 7 10 Tiros a puerta 13 7 6
2 3 5 Ocasiones de Gol 7 3 4
0 4 4 Corners 5 2 3
0 3 3 Fueras de juegos 5 2 3
7 10 17 Faltas 11 8 3
25%   31% Posesion del Balon 69%   75%
Formacion

クエンカらが負傷欠場。バルトラ、モントーヤ、ジョナタンが技術的理由で招集外。アルベス、ビジャ、アレクシス、チアゴ、ピント、マスチェラーノ、ソングがベンチスタート。水曜にヒザを打撲していたメッシは間に合った。ここ最近の鉄板的イレブン。早々にセスクが負傷し、アレクシスと交代している(イニエスタが中盤へ)。

二人目の交代もアクシデントで、ハーフタイムでプジョルがベンチへ。マスチェラーノの出番となった。交代枠の最後はペドロに代えてチアゴ。アレクシスが右に回った。

Titular Final
先発 終了時
Goles
  Messi (15)
  Messi (24)
Ruben Castro (38)  
Reporte

レオ・メッシがあっさりとミュラー超えを達成。ゆとりをもっての勝利かと思いきや、ベティスのさすがの反撃に遭ってかろうじて逃げ切った。

この試合の主役は、なんといってもメッシに尽きる。水曜日のベンフィカ戦で左ヒザを強打し、この試合への出場も微妙とされたクラックは、そんな怪我の影響など微塵もかんじさせることなく先発すると一気に2得点。2012年の通年ゴール数を86とし、ゲルト・ミュラーが1972年に樹立した85ゴールの大記録をちょちょいと更新している。どう、これでOK?てな具合だ。

プレス合戦、セスク負傷

前回の勝利が2005/06シーズンだという苦手ベニト・ビジャマリンでの一戦に、ティト・ビラノバは最近のベスト布陣を送り込んでいる(ビジャは見たかったところではあるけれど)。審判が開始を宣告するや、ゲームはいきなりハイペースで進んでいった。両チームによる前線からのプレッシング合戦は息もつかせぬ激しさで、見ているだけでも呼吸が速くなりそうなくらい。双方のフォームの良さがそこに表れていた。

バルサにとって不運だったのは10分、セスク・ファブレガスが左太ももに痛みを感じて交代を要求したことだ。後の診断では、大腿二頭筋の肉離れで全治3-4週間。よって彼の再登場は年明け以降となる。4番に代わってはアレクシスがピッチに入った。

メッシの電撃2ゴール

そしてそのアレクシスが、メッシ祭りの第一弾を陰ながらアシストする。15分、レオはゴール正面でボールを受け取ると得意のドリブルを開始。左にいたアレクシスがマークを引っ張りながらスペースを開け、そこへ切れ込んだメッシが左足を振り抜いて0-1!必殺の個人技でミュラーの記録に並んだ。

その後18分にイニエスタが意表を突くバセリーナでGKアドリアンを驚かせると、24分には再びメッシ。きっかけはアドリアーノが先頭を切ったカウンターだった。パスを受けたギガ10番はイニエスタへと一度ボールを預け、ドンが足裏で落としたところをどかんと一発。右ポスト横へとシュートを突き刺している。世界記録の誕生に、ベティコたちも拍手するしかなかった。

ベティス反撃、押せ押せモード

数週間前にマドリーが沈没し、伝統的にクレが苦手としているスタジアムで序盤に手にした2点のリード。若干予想外の展開に気を緩めたわけではないだろうが、ティトチームはここでベティスに1点を返させてしまう。ボールロストが増えていた前半終盤、ジョルディ・アルバがラインを乱していた隙を突いたルベン・カストロが裏へと抜け出し(アドリアーノとピケのチェックも甘かった)、バルデスとの勝負にも勝利して1-2としたのだ(39分)。これよりベティスは押せ押せモードとなる。

ハーフタイム後もホームチームの勢いは止まらなかった。今ひとつペースを作れないバルサに対して、前線からガンガン向かってくるベティス。このあたりはさすがの一言。勇敢で根性のあるチームだ。ティトチームは後半の頭から、太ももに違和感が出たというプジョルに代えてマスチェラーノがピッチに入っていた。

打ち寄せるアンダルシアの波に対して、カタランチームはシュートにまでたどり着けない時間帯が15分ほど続く。このゲームで勝点3を確保できたのは、運による要素も強かった。なんといってもベティコは、後半だけで3度もボールがゴールフレームを叩いているのだ。

ゴール枠を叩くこと計5回

51分には左方面(バルサの右)からのセンタリングをバルデスがキャッチできず、クロスバーに当たったボールをあわやカストロに押し込まれそうなピンチに。70分にはコーナーキックから、マスチェラーノが頭で逸らしたボールがポストを直撃し、さらには80分、今度はポスエロの豪快なるミサイルシュートがクロスバーを叩いている。1つくらいはネットを揺らし、同点になっていても文句は言えない場面ばかりだ。

このゲームは最後まで、ボールが両チーム陣地を行き来するオープンな展開となっている。フォームの良いバルサが、試合をコントロールできずに慌しくプレーするのは珍しいこと。しかしそこは史上最高のスタート記録を打ち立てたチームだ。77分のペドロの1対1、83分のメッシ&アルバによる連続ゴールフレーム直撃シュートなど、試合を決める好機も作り出してはいる。

とまあ、いつになく苦しみはしたけれども、最後まで戦いぬき、同点ゴールは許すことなく価値ある3ポイントを手にしたバルサ。躓きを願ったであろう首都方面の期待には応えることなく、がっちりと首位をキープしている。

【試合終了後のメッシ、ティトのコメントなど】