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Liga de Campeones
1/4 final , Vuelta



メッシPKで2ゴール。5年連続セミファイナル!


 

FC Barcelona AC Milan
3

1

4 de Abril - Mar 20:45 h
Camp Nou
: 94,629
Goles
Messi (11pk)  
  Nocerino (32)
Messi (41pk)  
Iniesta (53)  
Titular
Valdes 【6】 Abbiati
Alves 【7】 Abate
Pique 【6】 Mexes
Mascherano 【7】 Nesta
Puyol 【6】 Antonini
Busquets 【7】 Ambrosini
Xavi 【6】 Nocerino
Cesc 【6】 Seedorf
Iniesta 【6】 Boateng
Messi 【7】 Robinho
Cuenca 【6】 Ibrahimovic
Cambios
Xavi→ Thiago (63) 【5】 Seedorf→ Aquilani (61)
Pique→ Adriano (75) 【5】 Boateng→ Pato (69)
Cesc→ Keita (78) 【5】 Pato→ Maxi Lopez (83)
Entrenadores
Pep Guardiola 【6】  
Tarjetas
Mascherano (66) Antonini (10)
Cuenca (86) Nesta (40)
  Seedorf (41)
  Robinho (77)
  Mexes (91)
  Maxi Lopez (92)
  Nocerino (93)
Arbitro
Bjorn Kuipers (holandes) 【7】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 2 2 Tarjetas Amarillas 7 4 3
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
10 8 18 Tiros a puerta 3 1 2
5 3 8 Ocasiones de Gol 1 0 1
2 0 2 Corners 4 3 1
1 1 2 Fueras de juegos 4 3 1
3 6 9 Faltas 19 11 8
61% 60% Posesion del Balon 40% 39%
Formacion
アレクシス、ペドロらがベンチスタート。スターティングはアルベスの位置を高く上げた、勇敢なる3バックだった。ノックアウトラウンドでの3バックは今季初(たぶん)。前半の2点目以降は4バックへと変更している。その際、クエンカは右へと移動。最初の交代はふくらはぎが万全でないチャビからチアゴ。ふたりめはアクシデントで、負傷のピケに替えてアドリアーノが入っている(プジョルがセントラルへ)。最後はセスクがお役御免となってケイタ。
Titular Final
先発 終了時
Goles
Messi (11pk)  
  Nocerino (32)
Messi (41pk)  
Iniesta (53)  
Reporte

ずば抜けて多く攻め、ずば抜けて多くチャンスを作り、ずば抜けて多くシュートを放ち、より多くゴールを決めたチームが勝利した。そういう試合。なにも不思議はない。

大胆采配でいつもクレをシビレさせてくれるペップ・グアルディオラだが、この試合での先発イレブンも光っていた。この大一番にして、カンテラ出身選手が9人。アレクシスではなくクエンカに賭けたところ、そしてチャンピオンズのノックアウトステージでは初となる3バックも勇敢だった。伝わってくるのは、とことん自分たちのフットボルをやってこいという指揮官の想いだ。

ゲームは予想どおりの展開となった。サンシーロと同様の選手を並べ、同様の戦術を採用したアッレグリのミランと、攻撃第一主義のバルサと。イダと異なっていたのはここがカンプノウであり、美しい芝生の上をボールがすいすいと転がっていく点だ。サイドを有効に活用したこともあり、バルサはよりスペースを手にできていた。

大きな活躍を見せたのはやはりメッシだった。5分にはカウンターから強烈な左足シュートでGKアッビアーティを脅かすと、7分にはアルベスからのボールをセスクがワンタッチでライン裏へと送り込み、メッシの至近距離での右足シュート。誰もが「入った!」と雄叫びスタンバイをした場面だったが、ボールはわずかにポスト横を通過している。

PKで2ゴール

先制点は10分、ペナルティによるものだった。メッシがグラウンド中央でボールを奪い、一気に突撃。エリアに入りシュートを放つかと見せかけ後ろのチャビに戻し、珍しくもたついて好機を逸したかと思った瞬間、アントニーニがメッシを倒してホイッスル。クラックが自らきっちりゴール左隅に決め、スコアを1-0としている。

リードを奪ったことで一息ついたペップチームは、その後もミラン陣内でボールをつないでいった。ボールを失っても得意とする前線からのプレスが機能し、チームブロックですかさず奪回。まったく危なげなく思えたのだが、そこはミランだ。32分、マスチェラーノがロビーニョの巧みなターンでマークをかわされ、ボールを受けたイブラヒモビッチがライン裏のスペースへとパス。最後はノチェリーノのシュートが決まり、イタリアーノが同点としたのだ。この時点では、準決勝への切符はミランの元へと移っている。

ワンチャンスでゴールを奪われ、冷や水をかけられたバルサだったが、ペップが「ミランはゴールを奪うだろう」と予測していたように、選手たちに慌てる素振りはなかった。端から1失点は織り込み済みと、いつもどおりに攻め続けていくバルサ。35分のチャビのミドルシュートはアッビアーティの好守に阻まれたが、そろそろ前半も終わろうかという40分、思わぬ形でペップチームに追加点が訪れる。この試合2つめとなるペナルティだ。いつもは貰い慣れてないだけに「いいんですか?」という感もあるが、もちろん断るはずもない。

チャビがコーナーキックを蹴った瞬間、ブスケツがネスタにユニを引っつかまれ倒されてホイッスル。ミラン側は「あれはボールを蹴る前のことだった」と抗議をしたが、主審はきっちりとルールを適応し、宣告されたペナルティを再びメッシが(今度は得意の右に)決めて2-1としている。セミファイナル行きの切符はこれでまた、バルサのものとなった。

ドン・アンドレス追加点

メッシが2つめのペナルティを決め、ミランボールで試合が再開されたとき、ペップはアルベスに対して後ろへ下がれの指示を出している。3バックから4バックへの華麗なる移行。このあたりの見極めは実にすばらしい。そして後半も引き続き4人ディフェンス。しかしそれは攻撃の手を緩めるということではない。

53分、3点目のきっかけとなったのもメッシだった。ドリブルからのシュートはミランの壁に当たるのだが、こぼれ球がイニエスタへの絶妙パスとなり、落ち着き払ったドンがきっちりこれを押し込んで3-1!勝負を決定付けている。

2点のリードを手にしたことで、グアルディオラはふくらはぎにダメージを抱えるチャビを休ませ、チアゴを送り込んでいる(63分)。75分のピケの負傷交代(アドリアーノがIN)は計算外だったが、78分のセスクの交代(ケイタ登場)もおそらく当初のプラン通りなのだろう。余裕モードのカンプノウで、バルサは快適にボールを展開していた。

ここでもし注文をつけるとするならば、68分のドフリーのチアゴや86分のアドリアーノなど、追加点のチャンスは確実にものにしておきたかったところ。この対決では幸い結果に影響は及ぼさなかったが、今後の戦いではそれが致命傷になりかねない。このところのバルサはやや、決定機を逃しがちなのだ。まあこれは、贅沢な不満のひとつか。

ということで、王者の風格でミラン(シュート3本)に完勝したバルサが、5年連続となるチャンピオンズ準決勝進出。目標とするミュンヘン決勝へまた一歩近づいている。

【ミラン戦後のペップ・グアルディオラのコメント】