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Liga de Campeones
Jornada 1



ラ・レアル戦の教訓活きず、またも勝ちを捨てる。


FC Barcelona AC Milan
2

2

13 de Septiembre - Mar 20:45 h
Camp Nou
: 89,861
Goles
  Pato (1)
Pedro (36)  
Villa (50)  
  Thiago Silva (92)
Titular
Valdes 【5】 Abbiati
Alves 【5】 Abate
Mascherano 【5】 Nesta
Busquets 【4】 Thiago Silva
Abidal 【5】 Zambrotta
Keita 【5】 Van Bommel
Xavi 【5】 Seedorf
Iniesta 【5】 Nocerino
Messi 【6】 Boateng
Pedro 【5】 Cassano
Villa 【5】 Pato
Cambios
Iniesta→ Cesc (39) 【5】 Boateng→Ambrosini (33)
Keita→ Puyol (67) 【5】 Cassano→ Emanuelson (62)
Villa→ Afellay (84) 【4】 V. Bommel→ Aquilani (78)
Entrenadores
Pep Guardiola 【4】 Massimiliano Allegri
Tarjetas
Villa (52) V. Bommel (18)
Alves (70) Nesta (57)
Puyol (90+2)  
Arbitro
Martin Atkinson (ingles) 【】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 2 2 Tarjetas Amarillas 2 1 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
12 8 20 Tiros a puerta 6 2 4
4 3 7 Ocasiones de Gol 3 1 2
6 5 11 Corners 2 2 0
2 3 5 Fueras de juegos 2 1 1
2 8 10 Faltas 11 7 4
70% 69% Posesion del Balon 31% 30%
Formacion
プジョルはベンチスタート。ブスケツとマスチェがセントラルを組み、ピボッテはケイタ。インテリオールより前は昨年の鉄板5人。ブスケツは折を見て中盤をサポートしている。前半39分にイニエスタが負傷し、セスクが入る。ビジャとペドロはいつやらポジション交換。ふたりめの交代はケイタからプジョル。ブスケツがピボッテに移動。最後の交代はビジャからアフェライ。
Titular Final
先発 終了時
Goles
  Pato (1)
Pedro (36)  
Villa (50)  
  Thiago Silva (92)
Reporte

なんだか好くないことが起こっている、そんな感じのするエンパテ・ア・ドス(2-2)。チームとしてのバイオリズムは、確実に下がっていそうだ。

スポーツというのは、時に残酷なものだ。悪いなりにも頑張って、あともう少しで最低限の目標達成というところへきて、最後の瞬間に残念でした!と冷や水をぶっ掛けられるともしばしば。ミランのようなチームにとどめをささないと、やはりロクな結末は待っていない。

試合はバルセロニスタにとって、稀に見る最低のスタートとなった。開始20秒、センターサークルでボールを奪われると、自らボールを持ち出したパトによってあっさりとブスケツ後方のスペースを突かれる。そしてパトは1対1となったバルデスも焦ることなく料理し、股抜きシュートによって電光石火の先制点を奪い取るのだ。チャンピオンズ史上5番目に早いゴールらしく、それをLIVEで目撃できたことを大変幸運に・・・・・思わない。

バルサはそのわずか1分後にも、ほとんど同じプレーによってパトに2点目を叩き込まれかける。どうしたのか、と目を疑うほどのぼんやり度。ブスケツとマスチェラーノのセントラルは、やはり欧州トップレベルのチーム相手では危なっかしい。この時間帯、際どいながらも追加点を阻止したのは、幸いだった。

その後、ミランはゴールへの鍵かけへと入っていく。ピボッテがセントラルの間に入り、インテリオールはセントラルとラテラルの間を埋める。工夫のないスルーパスはことごとくカット。忍耐強く守備を続け、じっと一撃のチャンスを待つところは実に厄介だ。

そんなミランからバルサが同点ゴールをもぎ取れたのは、メッシの突破力による。19分にはフリーキックにてポスト直撃弾を放っていたクラックは30分にGKアッビアーティを脅かした後、36分、今度はペナルティサークル前から単独突破を敢行。デフェンサの間にスルーパスを通し、それに自ら追いついてエリア深く侵入、中央へ折り返したボールを、寄せていたペドロが押し込んだのだ。メッシのやったろう根性によって、ゲームの流れは変わる。さすがのミラニスタたちも、これには舌を巻いただろう。

だがその3分後、バルセロニスタに新たな不幸が訪れる。ボールを競り合って奪取した際、イニエスタの左太ももが悲鳴を上げたのだ。大腿二頭筋がぷつり。ピケ、アレクシス、そしてアンドレス。嗚呼またも連鎖する筋肉系の負傷。ドンは4週間、ゲームを離れることになる。

 

後半に入ると、バルサのリズムは若干向上。ミランは自陣に張り付き、プレーはハーフコートで行われた。追加点は、珍しい形でやってきた。ゴールから30mほどの距離でブスケツが得たフリーキックを、ビジャが直接叩き込んで見せたのだ。右足から放たれたシュートは、きれいなカーブを描きながらゴール左端へ。そういえばグアッヘのフリーキックからのゴール、ちょっと記憶にない。

待望のリードを手にしたことで、バルサには余裕が生まれた。これでもかというようにボールを展開し、ミランをぎりぎりと締め上げる。それを懸命に凌いでいたネスタ、ザンブロッタ、セードルフ、その他ミラン守備陣の粘りは賞賛もの。バルサとしては、過去にもう何度も言われてきたことだが、こういう時にダメ押しゴールを奪えなかったことが、後の請求書となって返ってくるわけだ。それはもう、黄金パターンとすらいえる。

ペップは66分、ケイタに代えてピッチにプジョルを送り込む。ファンが待ち望んだ、カピタンの復帰。カンプノウは彼を盛大なる拍手で迎え、試合終了10分前にはビジャに代わって、こちらも怪我明けのアフェライが登場。ミランが反撃を仕掛ける気配もなく、まあハッピーエンドへと順調に向かってます、といった雰囲気で、ゲームは最終局面へと入っていった。

そしてロスタイム、歓迎せざるドラマがバルサを待っていた。ペドロがエリア内にて微妙な感じで倒れた後の、92分のコーナーキック。セードルフの蹴ったボールに、チアゴ・シルバが打点の高いヘディングであっさり合わせて2-2・・・・・・。本当にあっさり合わせて2-2・・・・・。セットプレーには弱いくせに、入らないだろうと過信していた節がうかがえる。

ということで、週末のレアル・ソシエダ戦に続き、勝てていたゲームを自ら落としてのエンパテ。気持ちいい勝利でラ・レアル戦の不幸を交通事故とし、新たにスタートを切る目論見は、こうして脆くも崩れ去った。傷口は、より深く広がった感じ。運気は間違いなく下がっている。手を抜いているわけではないのに、エラーがいちいち高くつく。選手たちは当惑しているだろう。次のオサスナ戦も、しんどいことになりそうだ。勝ち続けるって、本当にタイヘン。