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Copa del Rey : Final

まずはコパ獲得!カンピオーーーン!!

Athletic Bilbao FCBarcelona
1 4
13 de Mayo - Mie 22:00 h.
Mestalla : 50,000
Gorka 【7】 Pinto
Iraola 【8】 Alves
Ocio 【9】 Toure
Amorebieta 【8】 Pique
Koikili 【8】 Puyol
Yeste 【7】 Busquets
Orbaiz 【9】 Xavi
Javi Martinez 【7】 Keita
David Lopez 【9】 Messi
Toquero 【8】 Bojan
Llorente 【7】 Eto'o
Cambios
Susaeta→David Lopez(56) Bojan→【6】 Hleb(83)
Toquero→Etxeberria(62) Xavi→【5】 Pedro(87)
Orbaiz→Ion Velez(62) Toure→【6】 Sylvinho(89)
Entrenadores
Joaquin Caparros 【6】 Pep Guardiola
Tarjetas
Koikili (36) Toure (22)
  Keita (51)
  Messi (51)
   
Arbitro
Medina Cantalejo (andaluz)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
      Tarjetas Amarillas      
      Tarjetas Rojas      
      Tiros a puerta      
      Ocasiones de Gol      
      Corners      
      Fueras de juegos      
      Faltas      
% % Posesion del Balon % %
Formacion
アビダルが出場停止のため、プジョルが左ラテラル。チェルシー戦と同じく、トゥレがセントラルに入っている。ボージャンが“9番”を務める。交代はまず、ボージャンに替えてのフレブ。エトーが中央へ移動か。そして終了間際、チャビを下げてペドロ投入。フレブが中盤に下がったと思われる。最後に、トゥレに替えてシルビーニョがピッチへ送られた。
Titular Final
先発 終了時
Goles
Toquero (9)  
  Toure (31)
  Messi (54)
  Bojan (57)
  Xavi (63)
Reporte

 

ペップバルサがついに、最初のタイトルを獲得した。11年ぶりとなる、国王杯優勝。

ゲームは序盤、アスレチックのペースで進んでいる。スタジアムに詰め掛けたおよそ2万人のビルバオファンたちの熱い声援を受け、バスクのライオンが主導権を掴みにきたのだ。これにはバルサも、圧倒された。チャビ、ケイタ、ブスケによる中盤はアスレチックの圧力に、パスを回すことができなかった。

そしてわずか9分、チェルシー戦第2戦と同じ時間に、バルサは先制を許すこととなる。右からのコーナーキックを、ファーのトケーロに頭で合わされてしまうのだ。チャビとケイタが競り合ってはいたものの、トケーロのジャンプは頭ひとつ抜け出していた。スタンドの半分を占める、バスクファンは大いに盛り上がる。

だがペップバルサにとって、この失点はむしろ起爆剤となる。これがカンペオンの反応だ。1-0となった後から、序盤は上手くいかなかったロンドが徐々に回り始める。これにアスレチックは激しいタックルで対抗しようとするのだが、カパーロス監督が前日に言っていたような、ラフなプレーとまではいかない。遠慮しているわけではないだろうが、アンチフットボルは行われず。そしてバルサが必然的に、ボールの主となっていくのだった。

試合の転機となったのは、31分の思いがけぬプレーである。ハーフラインからドリブルを開始したトゥレ・ヤヤが、デフェンサたちを一人、二人、三人とかわし、エリア手前からズドンとミドルシュートをゴール右隅に叩き込んだのである。まるでメッシのようなドリブル、そして強烈な右足砲。そういえばこの人、フランス時代はこういうプレーが大得意だった。

この同点弾は、明らかにアスレチック選手たちの士気にダメージを与えたようだった。バルサが勢いを増すのとは反対に、萎んでいくバスクのライオン。前半はそのまま、バルサペースで終了する。

 

ハーフタイムが明けても、ゲーム展開に変化はなかった。むしろ、バルサのプレーはさらに良くなっていた。弱っているアスレチックを一気に畳み掛けようと、ギアを上げていくバルサ。そして55分、バルサにとっては最高の、ビルバオにとっては最悪の選手が得点を決めた。レオ・メッシである。この日もメッシは、数多くのファールを受けて地面に倒れていた。そのお返しとばかりの、このゴール。実に爽快だ。

メッシからエトーにスルーパスが繰り出され、エトーはエリア深く切れ込んでシュートを放つ。これはデフェンサによって跳ね返されるのだが、そのこぼれ球を受けたメッシが、思い切りよく左足を振りぬいた。彼の前には4人ほどのビルバオ選手がいたが、そんなのお構いなし!さすがは我らがクラックだ。

ここからのゲームは、バルサ一色といえる。その直後にはエトーが決定機を外す場面もあったが(エトーは気合入りすぎ^^)、それもご愛嬌。今季コパで素晴らしい仕事をしてきたボージャンが、流れを完全にバルサのものとする追加点を決めてくれたのだから、まったく問題ない。

57分のカウンターアタック。センターサークル上のメッシから左のスペースへとパスが流し込まれ、それをエリア手前でボージャンが受ける。そして若きカンテラーノはじわじわと持ち込み、ここぞのタイミングでゴール右隅に向かい、狙い澄ましたシュートを流し込んだ。まるでアンリ!まさに生まれついての点取り屋、といったゴールだった。

1-3となり、アスレチックの望みは絶たれた。カパーロスは選手交代でなんとか流れを変えようとするが、ピントの守るエリアにはボールも運べない。そして容赦ないバルサが64分、試合を終わらせるゴールを決めるのである。

今度のゴール主は、チャビだった。メッシへのハードタックルによって得たフリーキック(エリア左角)を、ゴール左上角に入れてしまうのだから、エグい。GKゴルカは「まさか!?」といった様子でジャンプするも、その手は届かなかった。

4点奪えばもう十分なのだが、それでも攻撃の手を緩めず、5点目を獲りにいってしまうところがバルサらしい。実際、チャンスも数度作り出していた。一方でスタンドからは、「ペップ、メッシを下げてくれ!」の声も聞こえたが、カタラン監督は我が道を行く。結局、交代したのはチャビ、ボージャン、トゥレの面々。それもすべてが80分を過ぎてからだった。

そんなこんなで、無事怪我人もなく、バルサ25回目の国王杯優勝!ゲーム後、コパを囲んで喜びを表す選手たちの表情は、本当に幸せそうだった。これで、まずはタイトルひとつ確保。リーガも事実上手中に収めており、俄然、トリプレッテへの夢が膨らんできた。コパキング、そしてフットボルキングのペップバルサ!おめでとう!!