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Liga Española : Jornada 35

優勝決定延期より、イニエスタの負傷が痛すぎる。

FCBarcelona Villarreal
3 3
10 de Mayo - Dom 19:00 h.
Camp Nou : 95,776
Valdes 【6】 Diego Lopez
Alves 【6】 Javi Venta
Puyol 【5】 Godin
Pique 【6】 Gonzalo
Abidal 【5】 Capdevila
Toure 【6】 Eguren
Xavi 【6】 Pires
Keita 【6】 Cani
Messi 【5】 Ibagaza
Iniesta 【7】 Rossi
Eto'o 【5】 Llorente
Cambios
Eto'o→Sylvinho 【5】(79) Rossi→ Nihat(64)
Xavi→Busquets 【sc】(84) Pires→ Bruno(64)
Messi→Gudjohnsen 【sc】(89) Ibagaza→ Matias Fernandez(71)
Entrenadores
Pep Guardiola 【5】 Manuel Pellegrini
Tarjetas
Abidal (77TR) Gonzalo (37)
Alves (82) Pires (37)
  Godin (50)
  Rossi (57)
  M. Fernandez (87)
   
   
   
Arbitro
Teixeira Vitienes (cantabro) 【5】
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 1 1 Tarjetas Amarillas 5 3 2
0 1 1 Tarjetas Rojas 0 0 0
9 2 11 Tiros a puerta 6 4 2
5 0 5 Ocasiones de Gol 4 2 2
2 2 4 Corners 0 0 0
4 3 7 Fueras de juegos 3 2 1
5 8 13 Faltas 20 10 10
% 61% Posesion del Balon 39% %
Formacion

予想通りの先発メンバー。ローテーションは採用されなかった。メッシは中央に、エトーは左方面に流れること多し。最初の交代は77分のアビダル退場による強制的なもの。エトーをベンチに下げ、シルビーニョを送り込んでいる。その後ペップはフィジカル系メンバーに切り替え、チャビからブスケに交代。最後はメッシを下げ、グジョンセンを投入した。

Titular Final
先発 終了時
Goles
Keita (11)  
  Llorente (22)
Eto'o (36)  
Alves (45)  
  M. Fernandez (78pk)
  Llorente (91)
Reporte

 

チェルシー戦から2試合続けて、後半ロスタイムでのドラマが待っていた。しかし今回は、ロンドンとは逆の結末。同点弾を叩き込んだのはビジャレアルであり、それにより優勝決定は次へお預け。バルサのフィエスタは尻切れトンボで終わることになった。

久々の地元優勝をこの目で見届けようと、ソシオたちは大挙してカンプノウへ足を運んでいた。スタンドはいつになく早いテンポで埋まっていく。試合前から、お祭りムード。選手入場時には大きな拍手があり、キックオフ直前には盛大なイニエスタコールも巻き起こっていた。

その声援に、チームもよく応えていた。チャンピオンズの疲れは確実にあるはずだが、一気にビジャレアルを制圧するため、積極的に前へ出て行く。リズムは良かった。そして11分、アビダルからのパスを受けたケイタが守備ラインを単独突破。エリア際から放ったシュートはデフェンサの足に当たるのだが、これにより都合よくドライブがかかり、ずどんとゴール右端に突き刺さる。カンペオンの運というやつだ。

バルサはこれにて主導権を得た。しかし22分、トゥレ・ヤヤが不注意からボールを失い、ビジャレアルはショートカウンター。イバガサからのパスを受けたロッシがエリア左を深く破り、そのクロスを中央のジョレンテに押し込まれてしまうのだった。

さらにバルサは26分にも、あわやという場面を作られている。イバガサによる左からのクロスを、ロッシに強烈なヘディングで合わされたのだ。だがこれは、バルデスの反射神経が勝利。右手一本で弾き返している。その後、なぜかロッシとバルデスはハイタッチ。好プレーを称えあった。

このあたりの時間帯は、バルサは本来のプレーを見失っていた。ビジャレアルのプレーはアグレッシブになり、ゲームは彼らのペースだったといえる。しかしバルサは抜け目のないプレーにより、再び主導権を取り戻す。36分、チャビの意表を突いた速いリスタートからメッシがエリア内にパスを送り込み、抜け出したイニエスタが一度は競り合いで倒れながらも、素早く起き上がりエトーへとパス。エトーはこれを余裕で押し込み、スコアを2-1とした。

追加点を得たことで、バルサのプレーに落ち着きが戻った。前半終盤は、バルサのペース。ボールは滑らかに動くようになっていた。そして前半ロスタイム、エリア際からのフリーキックをアルベスが直接叩き込んで3-1。バルセロニスタに勝利を確信させるゴールを手に、ハーフタイムへと突入した。ここまでは、上々の出来だった。

 

後半はまず、バルサのペースで進んでいった。さすがにギアは落ちてはいたが、ボールはしっかりコントロール。51分にはアルベスのクロスにケイタが頭であわせ、そのこぼれ球をチャビが押し込んでいる。だがこれは、オフサイド判定で無効。たしかにケイタの位置はギリギリではあったが、実際はオフサイドではなかった。

そして勝利を確信したスタンドは後半10分頃から、早くもお祭りムードに入ってしまう。ウェーブまで繰り広げられる、本格的な浮かれ状態。これが結果として、チームもフワッとさせてしまったところはあるだろう。ゲームの雲行きが怪しくなったのは77分、アビダルのニハトに対する微妙なファールにより退場になってからである。エリア内だったためにペナルティが宣告され、マティアス・フェルナンデスがこれをきっちり込める。1点差で、バルサは10人となった。

アビダルはチェルシー戦に続き、2戦連続ビミョーなジャッジで1発退場。彼にとっては、呪われたこの一週間。

ペップはここでどうにかチームを落ち着かせようと79分、エトーに替えてシルビーニョを送り込む。さらに84分にはチャビを下げて、ブスケを投入。だが希望を見出したビジャレアルが、それで大人しくなることはなかった。連戦の疲れが見えるバルサを尻目に、イエローサブマリンはペースを上げていく。このフィジカル勝負に、バルサは付いていけなかった。

それでもどうにか失点することなく迎えていた後半ロスタイム、最悪の結末が訪れる。91分、最終ラインからのロングボールを受けたジョレンテが、巧みなトラップとコントロールでバルサ守備陣をかわし、まさかの同点弾をぶち込んでしまうのである。最後まで諦めずにゴールを狙ったビジャレアルに、大きな報酬。バルサはエリアを閉ざさず、ラインを高く上げていたことがこのプレーでは災いした。

さらに悪いニュースは重なるもので、93分、バルサ最後の攻撃時にイニエスタが太ももを痛めてしまう。リーガ優勝が来週へ持ち越されることは仕方ないとしても、イニエスタの離脱はあまりにも痛すぎる。ローマでの決勝には、おそらく間に合わないだろう。でかすぎる、疲労の代償。ドタバタの代償。