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Liga Española : Jornada 11

攻撃陣の多量欠場の不安を、とりあえずは乗り越えた。

 

Mallorca FCBarcelona
1 4
Ono Estadi:20,585
Prats 【5】 【7】 Valdez
Varela 【6】 【7】 Oleguer
Ballesteros 【5】 【6】 Puyol
Nunes 【5】 【5】 Marquez
Navarro 【6】 【5】 Gio
Pereyra 【5】 【6】 Motta
Basinas 【6】 【6】 Iniesta
Jankovic 【7】 【7】 Deco
Ibagaza 【5】 【5】 Giuly
Arango 【6】 【7】 Ronaldinho
Maxi Lopez 【6】 【8】 Gudjohnsen
Cambios
Maxi→Victor 【7】(60) Puyol→【6】 Zambrotta(63)
Basinas→Jordi Lopez 【5】(60) Gudjohnsen→【6】 Ezquerro(71)
Ibagaza→Diego Tristan 【sc】(80) Giuly→【sc】 Xavi(82)
Entrenadores
Gregorio Manzano 【5】 【6】 Frank Rijkaard
Tarjetas
Maxi Lopez (29) Deco (37)
Valera (54)
Valera (81DR)
Arbitro
Ramirez Dominguez (Andalucia)
名前の次の数字は評価点:平均【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 2 3 Tarjetas Amarillas 1 0 1
0 1 1 Tarjetas Rojas 0 0 0
2 3 5 Tiros a puerta 5 3 2
Ocasiones de Gol
      Corners
      Fueras de juegos
10 12 22 Faltas 18 10 8
% 45% Posesion del Balon 55% %
Formacion
Titular Final
右ラテラルは怪我のベレッティに代わってウラゲール。ピボッテは制裁を免除されたモッタと、イニエスタ、デコという中盤。怪我人続出の攻撃陣は、ジュリ、ロニー、グッディと予想通りの布陣。後半、プジョルに替わってザンブロッタを投入したことでウラゲールがセントラルに。ジュリとチャビの交代では、イニエスタが右サイドへと移動している。
先発 終了時
Goles
Gudjohnsen (41)
Gudjohnsen (58)
Victor (69)
Iniesta (85)
  Ezquerro (91) 
Reporte

それなりに序盤は苦戦したが、結果的にはゴレアーダ。

キックオフ直後の勢いは、マジョルカ側にあった。とりわけ危険な場面を作られたわけではなかったが、バルサの左サイドをヤンコビッチを中心に攻めたマジョルカが、(どちらかというと)主導権を握っていたといえる。攻守にわたって存在感を発揮していた、ヤンコビッチである。

バルサの最初のチャンスは19分、デコとロナルディーニョの大きな壁パスから、最後はデコ。しかしボールコントロールが上手くいかず、シュートにまでは至っていない。この時点で、バルサ、マジョルカ共にシュート数はゼロ。退屈なゲームではなかったが、最後の詰めを両者共に欠いていた。試合を通じての最初のシュートは34分、デコの右コーナーをモッタがフリーで強烈なヘッドを放った場面。入っていてもおかしくはなかったが、GKプラッツの好守で得点ならず。

そしてこのプレーあたりから、マジョルカにもエンジンがかかりだす。36分にはバシナスの惜しいロングシュートがあり、続く37分には右コーナーからアランゴのわずかにクロスバーを超えるシュート。前半のバルサは中盤でのプレスがいまひとつ効いておらず、最終ライン付近までの攻め上がりを許す原因となっていた。

今季リーガ最少失点を誇るマジョルカ(10試合5失点)は、その評判どおりの守りの堅さを見せ、バルサの攻撃を寸断していた。しかしバルサのパスワークを完全に抑えるのは至難の業だった。42分、モッタからロナルディーニョへとボールがわたり、クラックは相手守備陣を引き付けるだけ引き付け、右前のデコへ。そしてデコがワンタッチで前線のスペースへとボールを流し込み、走りこんだグジョンセンがプラッツをかわし、マジョルカゴールを陥落したのである。

後半もマジョルカは開始直後からプレスをかけてはくるが、パンチ力はいささか不足していた。バルサはそれをのらりくらりとかわし、チャンスを狙う。そして57分、イニエスタの驚異のロングスルーパスがエリア際中央左よりのグジョンセンへ。グッディは半身の体勢でこれを受け、ひらりと身を翻してシュート。プラッツ懸命のジャンプも及ばず、ボールはゴール右隅へと吸い込まれていった。おみごと!のプレー。

グジョンセンはこれで2得点。ここ数試合はいいリズムでプレーが出来ていたが、そろそろトップモードに入ってきつつあるようだ。先制点、決勝点という価値あるゴールを決め、試合前々日の会見での好調発言を裏付けた。どちらのゴールも技術の高さを証明するプレーであり、球際の強さも見せた。この調子でプレーできれば、デランテロ不安論は沈静していくだろう。アニモ、グッディ!

しかしマジョルカも、そのままでは終わらない。69分、いまひとつだったマクシ・ロペスに代わってプレーしていたビクトルが、執念のゴールを入れてみせるのだ。ヤンコビッチの浮き球スルーパスに抜け出し、エリア内に侵入すると、マークのマルケスを強引に振り切ってシュート。相当に強引だったが、ゴールは認められた。

これでマジョルカには希望が生まれた。けれども同時に、同点を目指して攻勢に出ることにより、守備ラインにはスペースも生じていた。さらに81分、交代枠を使い果たした後でのDFバレーラの退場により、バルサはグンと有利な状況となる。

まずは85分、センターライン付近のイニエスタから、チャビ、ロナルディーニョへとボールがつながる。この間に美白カンテラはするするとポジションを上げ、ロニーからの最終パスを受け取ってエリア内に突撃。そしてプラッツらを振り切り、3点目を流し込んだのだった。いい攻め上がりが生んだ、ダメ押し点。

さらにロスタイムに入った91分、またもカウンターからエスケーロ。チャビからのロングスルーが前線右へ上がっていたモッタへ、そして中央のロナルディーニョを経由して、エスケーロ。豪快にダイレクトでズドンとネットへ突き刺した。勝負はついていたとはいえ、リーガ初得点オメデトウ!

これでバルサは首位を堅持し、気分よくミッドウィークのレフスキ戦へと臨むことになった。グッディの"目覚め″により、ひとまずはデランテロ危機を乗り切るための試験は合格。一週間前の暗いムードは、おおかた払拭された。