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Copa del Rey 1/16 Final : vuelta

エンジン半開の“ミニバルサ”ながらも、ゆとりの勝利。

 

FCBarcelona Badalona
4 0
Camp Nou :12,916
Jorquera 【5】 【5】 Relaño
Belletti 【5】 【5】 Oscar Ramirez
Thuram 【6】

【5】 Camara

Oleguer 【6】 【5】 Maacnas
Sylvinho 【5】 【5】 David Sanchez
Motta 【5】 【5】 Pons
Iniesta 【6】 【5】 Monty
Gio 【7】 【5】 Blanco
Giuly 【6】 【5】 Recio
Ezquerro 【5】 【5】 Ruben Casado
Saviola 【7】 【5】 Tarradellas
Cambios
Belletti→Valiente 【5】(46) Recio→【5】 Isaias(54)
Iniesta→Crosas 【6】(77) Monty→【5】 David Prat(54)
Saviola→Jeffren 【sc】(83) Ruben Casado→【5】 Cazorla
Entrenadores
Frank Rijkaard 【6】 【5】 Francisco Lopez
Tarjetas
  Macanas (21)
  Oscar Ramirez (79)
   
   
   
Arbitro
Ayza Gamez (Valencia) 【6】
名前の次の数字は評価点:平均【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 0 0 Tarjetas Amarillas 2 1 1
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
5 2 7 Tiros a puerta 3 2 1
      Ocasiones de Gol      
2 2 4 Corners 2 2 0
2 0 2 Fueras de juegos 2 1 1
6 5 11 Faltas 13 4 9
69% 66% Posesion del Balon 34% 31%
Formacion
Titular Final
レギュラーの大半を温存した、“ミニバルサ”。ジオの中盤起用が、特徴的。後半、ベレッティに替えてバリエンテが入ったことで、ウラゲールが右ラテラルへ移動。イニエスタとクロッサスは同じポジション同士の交代。最後、ジェフレンを投入したことでエスケーロが中央へ。3人のカンテラーノたちは、トップでの公式戦初出場となった。
先発 終了時
Goles
Gio (23)  
Ezquerro (40)  
Saviola (78)  
Saviola (82)  
Reporte

主力の大半を休ませての試合だったが、予想以上のゴレアーダ。

国王杯1/8ファイナルのためには重要なゲームには間違いないが、モチベーションのあげにくい試合。スタンドも13000人程度の入りで、閑古鳥ムード満点だ。よってバダローナが、あわやゴールの鋭いカウンターを仕掛ける14分までは、バルサは半分眠りながらのプレーとなる。一方のバダローナは、一生に一度しかないかもしれないカンプノウでの公式戦。気合十分だった。

バルサはこのカウンターによって、ようやく目を覚ます。プレーにリズムが生まれだし、ここからは8分間でチャンス4回の連続攻撃。23分にはエスケーロ、ベレッティのパス交換のあと、ジオが左足でゴール正面からグラウンダーのシュートを叩き込み、バルサ先制となる。

さらにジオは40分、シルビーニョのパスからスペースへ抜け出すと、そのまま良質なクロスを供給。これをファーポストのエスケーロがヘッドで押し込み、とどめとなる2点目をゲットした。この日のジオはインテリオールという、あまり機会のないポジションでの起用だったが、MVP級の活躍。中盤での存在感は抜群で、前線への飛び出しもグッド。オプションとして、今後も使えそうな気配だ。

こうなってしまうと、バダローナには次のラウンドへ進む可能性はない。目指すのはゴレアーダを避け、バルサに一矢報いること。彼らはさらに守りを固めてのカウンター戦術という度合いを強め、ゲームはちょっぴり退屈なものとなる。バルサはボールを支配するものの、最後の詰めが上手くいかず。エスケーロは決定機を幾つか逃し、サビオラはゴールを求めすぎることで、自己チューなプレーが目立っていた。

そして結果的に、サビオラにとって幸運を呼び込んだのが、クロッサスの投入。この日もいいプレーを見せていたイニエスタに替わりピッチに入ったカンテラーノが基点となり、サビオラの2ゴールへとつながるのだ。多少のエゴも、頑張っていれば報われるという事例。

まずは77分、クロッサスのスルーパスに反応したジュリがエリア内でシュート。これは相手GKに阻まれるも、こぼれ球を拾ったサビオラが右足で押し込んで3-0。さらに82分、なんとウラゲールのアシストにより、エリア内から右足でシュートを決めて4-0。なんとしてでもライカーにアピールしたいサビオラにとって、満足のいく結果となった。その後84分、コネッホに替わってジェフレンがイン。

こうして、ミニバルサのアクセル半開カンテラ・デビューショーは幕を閉じた。バダローナは全力で戦い、やれるだけのことはやったが、選手の能力差が生む壁は高かった。第1戦同様に好印象を与えつつも、力及ばず。また、後半の45分間、チュラムと組んでプレーしたバリエンテは、統制を失わず、落ち着いて仕事をこなせた模様。19歳ということで、楽しみな逸材である。