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Liga Española : Jornada 37


手を抜くことなく、勝利で飾ったカンプノウ最終戦

 

FCBarcelona Espanyol
2 0
Camp Nou:87,952
Jorquera 【8】 【5】 Iraizoz
Belletti 【8】 【5】 Sergio Sanchez
Puyol 【8】 【6】 Jarque
Oleguer 【8】 【5】 Lopo
Sylvinho 【8】 【5】 David Garcia
Edmilson 【8】 【5】 Costa
Xavi 【8】 【6】 Zabaleta
Deco 【8】 【5】 Juanfran
Larsson 【7】 【5】 Luis Garcia
Ronaldinho 【8】 【5】 Domi
Eto'o 【8】 【5】 Tamudo
Cambios
Xavi→Gabri 【6】(59) Juanfran→【6】 Pandiani(46)
Ronaldinho→Giuly 【7】(62) Lopo→【5】 Moises(53)
Larsson→Ezquerro 【6】(75) L.Garcia→【5】 Jofre(59)
Entrenadores
Frank Rijkaard 【5】 【4】 Migel Angel Lotina
Tarjetas
Zabaleta(74)
Arbitro
Victor Ezquinas Torres (Madrid) 【6】
名前の次の数字はスポルト評価:平均点【5】(監督・審判はムンド)
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 0 0 Tarjetas Amarillas 1 1 0
0 0 0 Tarjetas Rojas 0 0 0
3 3 6 Tiros a puerta 9 6 3
2 2 4 Ocasiones de Gol 3 2 1
4 4 8 Corners 7 6 1
1 1 2 Fueras de juegos 4 1 3
9 3 12 Faltas 18 12 6
61% 55% Posesion del Balon 45% 39%
Formacion
Titular Final
バルデスはお休み。チャビが復帰後初先発となっている。交代は予定通り、今日でカンプノウに別れを告げるガブリがチャビに代わって登場。同じくバルサを去るラルソンも、オベーションを受けながらエスケーロと交代した。ロニーはお疲れ様の意味をこめての交代。
Goles
Jarque(18pp)  
Ronaldinho(51)  
   
   
   
Reporte

カンプノウでの今季最終戦。なんと87,952人という、今季2番目となる観客の入りがあった。それだけファンが今シーズンのバルサには感動しているという証明。

リーガ制覇を決めたバルサにとっては、これからのゲームはすべて“消化試合”であり、“パリへの準備”であることはどうしようもない事実。しかし応援してくれたファンに対して失礼なことは出来ないと、フィエスタボケもなく選手たちは真剣にプレーに取り組んでいた。それこそがプロフェッショナル精神だ。

ジョルケラはことごとく敵のシュートを止め、両ラテラルはサボることなく攻め上がり、プジョルとウラゲールは集中を切らすことはない。チャビ、エヂミルソン、デコらも労力を惜しまず走り、ロニーのパス、ドリブルは今日も切れていた。エトーはゴールに燃えていたし、ラルソンの裏を突く動きはいうまでもない。優勝が決まってからも3ポイントを貪欲に狙う姿勢、これがバルサの強さだ。

とはいってもこの日の目標はファンにいいイメージを残すこと、本拠地最終戦を楽しんで帰ってもらうこと、優勝報告のフィエスタを勝利で飾ること、そしてエトーにゴールを決めさせること。いわゆる生死や人生のかかった大一番では決してない。そんなわけで、緊張感ピリピリの集中力マックスなプレーを求めるのは酷。どうしても若干ゴールは遠くなる。

スタジアムにいるいないに限らず、バルセロニスタの希望はエトーに得点を奪ってもらうことだった。バレンシアのビジャが猛追を仕掛けてくる状況で、残り試合数はこちらが1つ多いとはいえ、可能な限りリードを広げておきたいエトー。しかしその願いも届かなかった。あと一歩のところまで行くシーンは何度かあったが、締めが上手くいかない。結局ビジャがまたもやゴールを決めたことで、二人の差はまたも1ゴールと縮まっている。

一方のエスパニョールだが、彼らは本当ならばもっと死ぬ気で戦わなければならなかった。バルサのリズムがそれほどではなかったために、彼らはチャンスは掴んでいた。シュートの数だけでいえば、バルサも上回っている。けれども執念の感じられない淡白なプレーにより、ジョルケラが危機に陥った場面は多くない。特になにをやっていたのかよく分からない中盤。降格がかかっているのだから、もっと気持ちをこめてプレーしなくては。デラ・ペーニャの不在が大きく感じられた。

ゲームは18分に動いた。ロナルディーニョのオシャレなスルーパスに抜け出したエトーのライン際からのセンタリングが、DFジャルケの胸に当たってオウンゴール。今のバルサには1点のリードをカンペオン的に守りきるというプレーが可能であるからして、この時点でエスパニョールは非常に厳しい状況に追い込まれる。しかし鬼気迫るプレーをエスパニョールが見せなかったことで、ゲームはフワフワと進んでいくことになる。

さらに51分、デコの見事なワンタッチのスルーパスでラルソンがオフサイドラインを突破し、GKと1対1になってシュート。これは惜しくも弾かれるのだが、詰めていたロナルディーニョが転がりながらもどうにか防ごうとするGKをかわし、トドメとなる2点目を叩き込んだ。この日のエスパニョールに、2点差をどうにかする能力はない。試合の行方は完全に決着した。

となればあとは、予定通りに“儀式”をこなしていくだけ。今季でバルサを去る予定になっている2人の選手、ラルソンとガブリへの最後のねぎらいを与える場となる。まずはガブリ。先発復帰したチャビに替わってガブリがピッチに入ると、スタンドは心からの拍手をプレゼント。続いてラルソンがエスケーロに替わってベンチに下がる時にも、カンプノウは盛大なオベーションに包まれることになった。これまでバルサのためにアリガトウ!これからのフットボル人生に幸ありますように!来季から彼らの姿を見れなくなると思うと、寂しくなる。

試合終了後、同じくこの試合が審判として最後の仕事となるエスキーナス・トーレスに、エトーはシャツのプレゼントをしたという。このあたり、なにげにステキ。