セレクトブログ
欧州サッカークラブとの
仕事を語るブログ
MERCAT BARCELONAの
ブログ
 
バルサについて
基本情報
選手リスト
過去の移籍情報
カンプノウ
カンテラ
チームスタッフ
バルサニュース
最新バルサ記事
過去の記事
試合データ
INDEX
試合データ
試合日程
得点ランキング
累積カード
順位表
欠場者情報
観戦ガイド
カンプノウへ
チケット入手方法
カンプノウツアー
写真・サインをゲット
練習見学
観戦Q&A
観戦記
初心者入門
初心者入門
ポジション名
キーワード
バルサマニア
INDEX
バルサの歴史
バルサ選手の記録
イムノ
背番号変遷
フォーメーション
バルサ用語辞典
カタラン選手の出身地
選手の誕生日
ペップ名言集
メール
ご意見・ご感想など
 

トップページバルサニュース過去記事>6月14日

 

 

2010年6月14日

ロセー新会長。

 

選挙投開票の結果、FCバルセロナの次期会長は大本命サンドロに決定。

 

昨日13日、カンプノウではFCバルセロナの次期会長を決めるための投票が行われ、大方の予想通り、終始選挙レースをリードしたサンドロ・ロセーが最多得票者となりました。今回の投票に参加したのは、過去最多となる57,088人のソシオ諸氏たち。これをサンドロは、「ソシオの勝利だ」と表現しています。この夏、大多数のソシオは、ロセーこそバルサを任せるに相応しいと判断しました。その支持の高さは一方で責任の大きさの裏返しでもあります。さあ、自信満々の野心家新会長は来月より、どんな高みへとバルサ号を導いてくれるのでしょうか。ルセー曰く「みなの会長」の、お手並み拝見!

 

◇歴代最多得票数

前評判の高すぎる者は、実際の投票となると得票数を減らす。選挙では時としてそのような現象が発生し、2003年会長選挙ではルイス・バサット陣営がそれに泣いたわけですが、今回のサンドロ・ロセーにそんなジンクスは無縁でした。FCバルセロナの第39代会長となる彼が集めた票は、ラポルタが初当選した際に獲得した27,138(52.57%)を大きく上回る史上最多の35,021票で、得票率も他を圧倒する61.35%。ライバルたちの得票数が、アグスティ・ベネディトの8,044、マーク・イングラの7,014、ジャウマ・フェレールの6,168ですから、その人気ぶりは抜きん出ています。ロセー強しです。

この7年間の運営で、ラポルタ役員会は様々な物議を呼びながらも、両手に余るほどのタイトルを獲得してきたわけです。しかしソシオはその後継者となる候補フェレールよりも、野心に満ちたロセーにクラブを任せようと決断した。輝かしいレベルにある成功実績が、ここまで役にも立たないってのも珍しいです。それもひとえに、人選ミス。一方で“現在の成功の礎を作ったのは自分たちだ”、というイングラ陣営のアピールも、効果を発揮しませんでした。この両名は勝ちたいなら、手を組むべきだった。むしろ彼らよりも票を集めたのは、公開討論会で存在感を発揮したベネディトだったのです。

 

◇ライバルは策を誤り、本命が独走した

今回の選挙戦は、各種調査で常にトップを独走するロセーを、他の候補者たちが“警告”する形で進んでいきました。特にロセーへの攻撃口調が強かったのはイングラ陣営。しかしそういった挑発に乗らず、泥仕合に参加しなかったのもロセーの勝因だったでしょう。ここ数年でソシオと一番接してきたのは自分だ、の主張も効きました。ライバルたちに勝機があるとすれば、それはおそらく他陣営との合併だったと思われますが、誰もがその選択肢は取らなかった。最終局面にて、三人のうち二人が立候補を取りやめるという策が練られようともしたようですが、実行はありませんでした。各種調査の結果を甘く見積もったのか、プライドが許さなかったのか。いずれにせよ、彼らは形振り構わずとはいかなかったのです。

ということで、さしたる逆風も吹かず、波乱もなく、運命の投票日はやってきました。結果は前述したとおりの大本命候補の圧倒的勝利。サンドロが数年かけて行ってきた、“会長になるぞ作戦”は見事なまでに功を奏し、この日に結実しました。知名度の高さ、キャラクターの浸透度、認知度ってのはやはり重要です。ベネディトはまだまだ一般には未知の人物ですし、イングラやフェレールはサブ的な印象をぬぐえなかった。リーダーのカリスマを持ちえてなかった。旋風を起こすには、もっとしたたかな準備が必要でありました。次の選挙でロセー一派のライバルとなるのは、ベネディトのような気がします。

ちなみにキャラの強さではロセーに引けをとらないラポルタ現会長ですが、「もし彼が今回出馬していたら」の仮定でTV3が出口調査を行ったところ、彼でも今回は負けていただろうとのアンケート結果が出たそうです。その調査によると、ラポルタに投票すると答えたソシオは33.8%で、しないと答えた61.35%を明らかに下回ります。フェレール候補よりは接戦には持ち込めたでしょうが、彼とて今回は勝機はなかったわけです。それだけロセーへの期待感が高いのが判ります。

 

◇「みなの会長」

自らの勝利が確定した後の夜の12時、サンドロ・ロセーはチームメンバーらとともにカンプノウのパリの間に姿を見せています。次期会長として、公式に第一声を発するためです。新会長(7月1日〜)はこう言っています。「とても長い一日やったよ。この日、頑張ってくれた全ての人たちにお礼を言いたい。みなさんからの質問に答えるための会見は、明日の12時に始めるよ。今日はもう遅いし、みんな疲れきっている。今は儀式的な宣言だけにとどめておこうと思う」

そしてロセーは「バルセロニスモにとって偉大なるこの日、本当の勝者はソシオなんや。バルサソシオは、今日勝利した。なぜなら、この高い投票率がソシオのクラブ運営参加への関心を証明してくれたからね」とソシオを賞賛しつつ、より良いバルサを作り上げていくためには、バルセロニスモが派閥主義に陥ることなく、一致団結していかねばならないと協力を要請しています。「(選挙運動中は)候補者誰もが私と同様に、バルサ第一と提案していた。みなさんは私が全員の会長となることを、分からねばならんのです」

次期会長は続けます。「私はこの選挙結果がもたらす責任がいかなるものか、承知しているよ。私は皆さんを、失望させたりはしない。可能なかぎりスムーズに、ラポルタ会長から仕事を引き継いでいく予定や。みなさんの信頼を得られたことを私は誇りに思うし、このことは決して忘れはせえへんよ。ビスカ・バルサ、ビスカ・カタルーニャ」 

 

◇急ぎの仕事

さて選挙結果はロセーをFCバルセロナの新会長と定めたわけですが、クラブ規約により、彼と彼のチームが実際にクラブの運営を開始するのは7月1日からとなります。それまでの2週間半は、まだラポルタ役員会の治世です。よってロセーはラポルタに対し、6月30日までにクラブ運営にかかわる重大決定を(暴走的に)やってくれないよう、お願いせねばなりません。ロセーの最初の仕事は今日の朝に現会長と会い、6月いっぱいの運営方針について合意を見出すことです。

現会長と話し合う以外にも、ロセーには急ぎでやるべきことがあります。それはジョゼップ・グアルディオラに電話をかけ、次期会長として監督の要望を聞くための会談を行うことです。ペップは冬、混乱を避けるために続投の意志を表明していましたが、正式な延長契約は新会長決定を待っていました。よってロセーはペップとの契約作業を終わらせ、さらにミスターのチーム計画を聞かねばならない。そこでロビーニョは要らないか?バン・ペルシーはどう思う?と相談し、ペップが「いいですよ」といえば、オペレーションを開始していくわけです。ロセー色を出すため、なんらかの目立った補強は行われそうです。

さらにロセーは、チキ・ベギリスタインの去就も決める必要があります。アンドニ・スビサレッタ、あるいはロナルド・クーマンが後任となる可能性が高いといわれていますが、チキの続投も却下されたわけではありません。ルセーはグアルディオラにとって一番仕事のしやすい人物をディレクターに置こうとしていて、チキならそこに問題はないからです。スポーツ部門の新副会長には、ジョゼップ・マリア・バルトメウの就任が決まっています。

ソシオから圧倒的な支持を受け、ついに舞台の中央に立つことになったサンドロ・ロセーが、これからどのような新しいバルサを作り上げていくのか。まずは本日12時(現地)からの会見を楽しみにするといたしましょう。新会長はさて、どんなメッセージを届けてくれるのでしょうか。これも大事な仕事のひとつです。

 

◇著名ソシオたち、続々投票

今回の会長選挙にも、著名ソシオたちが続々と投票に訪れました。残念ながら南アフリカに行っているヨハン・クライフ名誉会長は参加することはできませんでしたが、その他の元会長たちや元選手たち、有名人たちは誰もがしっかりとそのソシオとしての責務を果たすべく、カンプノウを訪れています。投票に参加することは、民主主義の下で暮らす者の務めなのです。

たとえば、元選手では鉄人ミゲリを始め、ビクトル・ムニョス、カルラス・レシャック、セルジ・バルジュアン、ラモン・アルフォンセダ、サルバドール・サドゥルニ、アントニ・ラマジェツら名選手たちが現れました。バルサ・バスケ部監督のチャビエル・パスクァルも投票に訪れ、「投票は大事なこと。それによってクラブはさらに大きくなる」とコメントしています。

その他、カタルーニャ自治政府の元統領であるジョルディ・プジョルにパスクァル・マラガイ、カタルーニャ政府議長エルネスト・ベナチ、それにアルトゥル・マスといった大物政治家や、カタルーニャフットボル連盟長ジョルディ・カサルス、俳優セルジ・ロペス、元ハンドボール部選手フェラン・マルチネスにエンリク・マシップ、テニス選手アレクス・コレチャ、元FCB会長ジョアン・ガスパール、アグスティ・モンタル、ジョゼップ・ルイス・ヌニェスらもやってきています。みな、ソシオや報道陣でもみくちゃになりながらの投票でした。

あともうひとり、投票箱前を熱狂に陥れたのは、ジョゼップ・グアルディオラです。受付もあと1時間で終わりになろうかという午後8時前、ボディガードたちに囲まれるようにして51番投票箱前に登場したペップに、会場は沸きあがりました。興奮した周囲からは、「プレジテンテ、プレジデンテ!(会長!)」という気の早い合唱が起こり、その後は「グアルディオ〜ラ、グアルディオ〜ラ」の大コール。ペップがいつどこに現れるのか?については様々な憶測が流れており、居合わせた人たちはラッキーってとこでしょう。グアルディオラさん、誰に一票入れたんでしょうねえ。

 

なにはともあれ、今後6年間にわたってFCバルセロナを率いていく人物が決まりました。しかもその支持の度合いは圧倒的なものだった。つまりロセーはイングラ、フェレール、ラポルタ現会長に対してこれ以上に明確な形はないくらいにゴレアーダを決めたわけで、歴然たる勝者となったのです。よって敗れたものたちは勝ったものを爽やかに祝し、ただ静かに舞台から身を引く以外に道はありません。ルセーの選挙用キャッチフレーズは「私たち誰もがバルサ」でした。これはとてもいい言葉です。あとは政権の引継ぎがスムーズに行われ、一切のゴタゴタなどなく7月1日にロセー役員会がスタートしますように。ロセー派もラポルタ派もない、団結したバルサでいきましょうぞ。

 

 

 

 

 

 

(c) copyrights 1999-2012 blau-grana.com All rights reserved
このサイトはリンクフリーです。無断転載禁止