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2010年5月27日

選挙戦争。

 

選挙キャンペーン本番に向け、戦いは熱くなりつつある。

 

今はまだ前哨戦の段階ではありますが、FCバルセロナの次期会長候補たちによる戦いは徐々に激しさを増してきています。本命といわれるサンドロ・ルセー陣営が支持を取り付ける一方、四人の副会長経験者たちがチームを組むマーク・イングラ陣営と、現ラポルタ役員会の後継者であるジャウマ・フェレール陣営が追いかけるのが序盤のレース展開です。三つ巴ではありますが、イングラとフェレールにとってはルセーをまずは引き摺り下ろすのが当面の目標。ここ数日はルセー対その他、といった感じになっています。

 

◇ルセーVS. ラポルタ

今回の会長選挙レースにおいて、まず最初に動きを見せたのはサンドロ・ルセーでした。20日、「ペップ・グアルディオラがよい補強だとするなら、私にとっても良い補強だ」としたうえでルセーは、4000万ユーロといわれるビジャの獲得費用は実際はコミッションなども含めると「5000万ユーロかかっている」と指摘し、「セスクにも5000万ユーロかかるとするなら、注意せねばならない。バルサには公式データで4億8900万ユーロの負債があり、これにチグリンスキーとイブラヒモビッチ、今度はビジャとセスクの費用が加算されれば、私たちはさらに2億ユーロ多く負債を負うことになる」と、財政面から注意を促したのです。「補強は必要だけれども、用心も必要だ」と。

そしてサンドロはこうも付け加えています。「もし自分が新会長に選ばれるなら、ミニエスタディの土地売却も、ノーマン・フォスター案によるカンプノウの改築も行うことはない。それによりクラブはさらに3億5千万〜4億ユーロが必要になるからね。そんな余裕はクラブにはない」 健全経営をしていると見られるバルサも、実は危ういロープの上を歩いているとルセーは言ったのです。

これに、ジョアン・ラポルタ会長は即座に反論しました。「セニョール・ルセーは彼のモデルを主張する必要に駆られているように見えるけど、私には彼のモデルが何なのか、まだ分からへんよ。彼のアイディアが見えてこないんや。彼がやっていることはデマ活動やね。彼はこのクラブのモデルの信用を失墜させようとしている。もっときちんと説明してほしいものや」

そして。「私は彼と役員会を組む幸運を手にしてことがあるけれども、彼はスポーツの分野では非常に干渉主義者であったし、それは良いとはいえなかった。このクラブのモデルの基本理念は、干渉主義ではなかったからね。仕事はプロフェッショナルに委ねれば、上手く機能しはじめるものや。しかしプロよりも自分がよく判っていると信じる人間がいれば、問題を抱えることになる」 さらに会長はルセーを「マーケティング至上主義者」としたうえで、こうも批判しています。

「ルセーが現在のバルサモデルを干渉主義によって危険にさらすのは明らかや。彼が会長候補の一人であることは、ここ数年の写真を見ることで知っている。しかし、彼は傑出したことは何も言ってないんや」 ラポルタさんはサンドロにだけは、会長の椅子を譲りたくないようです。

 

◇イングラVS.ルセー

そして今度は25日、新たな火花が散ることとなりました。仕掛けたのは、マーク・イングラ。元マーケティング部の副会長はスポーツ部の元副会長に対し、TV3の番組内インタビューで次のように爆弾を投げつけました。「セニョール・ルセーには、二つの問題があります。そのひとつは彼がフットボルでビジネスをしていることで、親善試合の契約や選手の管理を手がけている点です。それともうひとつ、彼はブラジルにおける不正な買収によって調査を受けています。ソシオに対し、説明をしてもらわねばなりません。もし彼が会長に選出され、その後も調査対象であったなら、クラブへのインパクトは大きくなるでしょう。彼はイメージと責任において、説明をする義務があります」

さらに、この発言と同時多発的に、イングラ陣営のアルベール・ビセンス元副会長もまた、とあるお祭りでこう援護射撃。「バルサの会長になろうかという人物がクラブの経費でビジネスをしようとし、問題を引き起こそうとするのは不道徳なことです」

当然ながら、ここまで疑惑を投げかけられて、サンドロ・ルセーは黙ってはいません。断固とした口調で、彼はこう反論しました。「この2ヶ月、その手のことは何度も言われてきたよ。それで今回はセニョール・イングラや。これまではすべてがほのめかし程度やったし、私たちも相手にせずにきてたんやけど、今日のはさすがに度を越している。彼が言っているのはウソであり、名誉毀損にあたる。相応の法的な処置もとっていきたいね。卑劣な言葉や」

そしてルセーはこうも付け足しています。「ダーティなプレーは、これでもう終わりにしたい。どうかソシオのことを考え、未来のことを考えている人には、どうか自分の公約をソシオに説明してほしいし、それが私たちがソシオに求められていることなんや。大きな希望を提供することこそが、私たちの義務なんや」

 

また、爆弾を投下する一方で、イングラはルセーに対しこうも攻撃しています。「セニョール・ルセーは現在のバルサの成功モデルをぶっつぶすでしょう。彼が最初に実行することは、ベギリスタインを追い払い、ペレ・グラタコスというセクレタリオ・テクニコを連れてくることです。その上で彼は、フットボル担当副会長も置くでしょう。ちまりはジョゼップ・グアルディオラはふたりの上司を持つことになる。このいまの成功モデルはグアルディオラとチキのタッグに秘密があるのです。注意してください、ルセーがチキを外せば、グアルディオラは落ち着かなくなります。1年の契約延長で同意してくれているグアルディオラですが、どうなるかは分かりませんよ」

で、ペップの扱いに関する、ルセーの意見はこちら。「私たちが勝とうが、そうでなかろうが、監督はペップ・グアルディオラになる。それを決めるのはペップ自身やし、彼はすでに公けに来季も監督をやるやろうと言ってるんやからね。私たちの仕事は、グアルディオラが必要とするものをすべて提供することであり、今年そうであったように、彼が監督以上の存在であるようにすることや。彼には何年も残ってほしいし、そのために私たちはあらゆる労力は惜しまない」

 

◇「アレクサンドレ・ルセーは説明を」

そして昨日26日、このイングラとルセーの争いの中に、ラポルタ会長も参戦してきたのです。バルサTVの番組発表会において、ルセーの疑惑について訊ねられた会長は、次のようにコメントしています。「アレクサンドレ・ルセーはバルセロニスタに向かって、複数のマスコミや会長候補者たちが言っていることへの説明をするべきやね。見たところ、ブラジルで疑惑にかかわっている企業があるようやし、彼がその企業の株式を99%保有しているんや。彼には説明をする義務がある。推定無罪としてもね」

昨日のプレゼンにおいて、ラポルタは元戦友のことを“サンドロ”ではなく、アレクサンドレと呼んでいます。それも一度ではなく、繰り返し繰り返し。いやあ、ピリピリしてきました。

ルセーに圧力をかけつつ、現会長はもうひとつの敵方陣営であるイングラチームに対しても攻撃を忘れてはいません。ライカーの後任監督を誰にするか役員会が揺れていたときのことを引き合いに出し、ラポルタはこう言いました。「イングラとソリアーノはモウリーニョを監督にしたがっていた一派や。実際、マークはモウリーニョに会いにも行っている。それも私に知らせることなくね。私が喜ばないと彼は知っていたんや。そしてポルトから電話をかけてきて、こう私に言ったよ。“モウリーニョのプロジェクト案の入ったCDを持っていく。彼のことを気に入ってもらえると思う”」 

 

◇“ルセーを下ろせ”

民主主義を採用する国々での政治家と同じように、トップに立とうとする人物にとって、疑惑は致命傷となります。今回、イングラ陣営がルセー陣営に対し爆弾を投げつけたわけですが、これは決してバルサにとっては好ましいこととはいえません。選挙運動が非難合戦になれば、待っているのは泥沼だからです。でもサイコロは転がされてしまったわけで、となれば残された道は疑惑の解明しかない。どこぞの政治家のように、ごまかして終わりってのは最悪です。ルセーに非がないのであれば、即座にソシオに対しビジネスの説明をし、かつイングラ陣営を訴えるべきでしょう。イングラもここまで踏み込んだのであれば、歴然とした証拠を提出し、発言の根拠を示さねばなりません。そうでなければ無責任です。

そして選挙のライバルをけなすことによって、バルサにダメージを与えてくれるなってことで。某クラブが会長選挙の際に見せたような、ごたごたぐちゃぐちゃはバルサにはご勘弁なのです。

プレ選挙戦はいまのところ、“ルセー下ろし”が共通のスローガンとなっています。出る杭は打たれるといいますか、そういうのも行過ぎると、同情したくもなってくる。今後もおそらく、複数の陣営からのルセー攻撃は続いていくことでしょう。さらなる爆弾が次々と投下される可能性だってあります。当初は圧倒的にルセーが有利と思われた今回の選挙ですが、包囲網をしかれると難しいものです。

ダーティーな戦いに乗らず、あくまでもソシオに対しプロジェクトで訴えかけるとするルセーの対抗策は、正しいと思われます。あとは潔癖をどれだけ信じてもらえるか。バルサの会長となるために5年間準備をしてきたサンドロチームですから、簡単にやられるはずもありません。ライバルたちの試みが裏目に出る可能性もありますし、自爆する陣営も出てくることでしょう。さて、過去の会長選挙にないレースになりそうな今回。待っている結末はいかなるものでしょうか。ちなみにわたくし、まだ贔屓の候補がいるわけじゃないです。

 

 

 

 

 

 

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