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2007年7月17日

LIFE GOES ON。

 

稀代のクラックが去り、それでも変わらず日常は続く。

バルサ100年強の歴史に燦然と輝く歴史を残した超絶クラックは、ミラノへと去りました。あまりにも記憶に残る選手だっただけに、喪失感に包まれているクレ諸氏もいることでしょう。しかしどれほどの選手がいなくなろうとも、それでバルサの歩みが止まることはありません。今日からも昨日と変わらず、何もなかったかのようにチーム作りは続いていく。それがバルサのみならず、フットボル界というものですから。スターが去れば、メディアはまた新しいスターを作るだけのこと。今日も賑々しく選手移籍のウワサは飛び交い、それはもうしばらく続いていくことになります。

 

◇ネタ提供に余念のないメディア

バルセロニスモを盛大に巻き込んだ“ロナウジーニョ旋風”は昨日をもちましてイタリア方面へと去り、カンプノウ周辺はちょっとした平穏のときを迎えている・・・かというと実はそうでもなく、「次なる大クラックは誰になる!?」と様々な憶測話に盛り上がっている状況です。ミランが夢を実現させるために財布の紐を緩めてくれたおかげで、バルサは2100万ユーロという補強資金を手にすることができました。となるとあとは、それをどう上手く活用していくかに視線は集まり、「ロニーに代わるスター候補を!」と期待が膨らむのは自然の流れ。カタランスポーツ紙もそれぞれに期待感を煽ろうと、“爆弾”を用意しているようです。

ロナウジーニョがいなくなり、それにエトーまで続くとなると、バルサの看板選手はメッシということになります。それはそれで全然問題ないのですが、あともう一押し、メディア受けする選手がほしいとクラブ上層部が考えたとしても不思議はない。商業的にも、審判の場となるアサンブレア(信任ソシオ総会)で評価を得るためにもラポルタ役員会がメディア的スターを狙っていくのは十分考えられますし、なによりもメディアがそういう話題で部数を増やしたいでしょう。よってエトーの去就と共に、メディアは派手に破壊力のあるネタをどうにか炸裂させようとしている状況です。

 

◇バルセロニスタ全開、アルシャビン

ムンド・デポルティーボ紙は“禁断の移籍”ではあるが可能性は否定できないとして、どどんとロビーニョをトップ記事にもってくる。対するライバル紙であるスポルトはアルシャビンにバルサユニを持たせ、「愛してるよ、バルサ」とクレ心をくすぐる。相当ともに刺激的でありますが、ちょっとここではアルシャビンへの独占インタビューから、楽しげなフレーズをいくつかピックアップしてみましょう。このロシア人、知ってはいましたが、かなりのバルセロニスタです。まずは「他のクラブがゼニトに匹敵する給料を払えるとは思えないし、お金は重要なテーマではない」というアンドレイは“好きなクラブを選べるなら?”と問われ、即座にこう答えました。「夢はバルサやね。でもこれを言うのは新しいことじゃないよ。僕がバルサでプレーしたがってるのは、みんな知ってるでしょ。」

彼がバルサでのプレーを夢見たきっかけは、「ヨーロッパ杯の決勝での、クーマンのゴール。あれがそうやったと思う。あのゴールとあのチームのプレースタイルはすごい強烈やったからね。それから僕は、あのチームでいつかプレーしてみたいって思うようになったんや」と説明するアルシャビン。ではバルサの何がそんなにいいのか。彼はこういいます。「バルサのフットボルは攻撃的で、7-0で勝つかと思えば4-3で負けるところかな。僕の中でのバルサはいつもそんなチームやし、それが僕を熱狂させるんや。クーマン、ラウドルップ、ストイチコフ、グアルディオラ・・・彼らのプレーは大好きやったよ。いつも勝ってるわけじゃないのに、バルサはみんなの話題になってたね。」

またアルシャビンは、フレブを獲得したバルサに自分も獲る資金はあるのかと心配もしています。嬉しいのは、もしマドリーに行くことになったら・・・との質問に対する答えです。「バルセロナのライバルチームでプレーするのは考えられへんよ。それについては誰とも話してないし、僕があそこでプレーすることはない。」ですよね。その他にも、あれやこれやとバルセロニスタ的トークが全開。まるでバルサ入団が決まった選手へのインタビューのようです。最後にひとつ、記事のタイトルにも使われているフレーズを紹介しておきましょう。「待ってるから僕に電話して、僕を獲得してよ!(笑)」“少年”アルシャビンの夢は、果たして叶うのでありましょうか。

 

◇フレブ、入団プレゼンテーション

昨日の午後、08/09バルサ第5の補強選手であるアレクサンデル・フレブのメディカルチェック、ならびに入団プレゼンテーションが行われました。通常はこの検査とプレゼン会見は2日に分かれることが多いのですが、ペップ・グアルディオラの少しでも早くチームに合流してほしいとの要望もあり、若干の強行スケジュールによる一日となったわけです。フレブがプラット空港へ到着したのは、ちょうどお昼ごろ。その足でカンプノウへと向かうと、巨大エスクード横での記念撮影(=儀式)を済ませました。余談ですが、ベラルーシ国旗を振りつつ彼の到着を待っていた4人のファンのうち、ひとりはかなりハイレベルな美女です。金髪にへそ出し丈の7分袖シャツ、白のタイトスカート。周囲の視線も集めまくりだったようで、フレブも快く彼らとご挨拶をしています。

そして昼食をとると、次はメディカルチェックです。コンディションは上々だったらしく、担当したプルーナ医師によれば「よく鍛えられていて、フィジカル的に非常にバランスが取れている」とのこと。過去の怪我の影響もなく、心配は要らないとの太鼓判を押しています。検査にパスした後は、クラブ事務所での契約書への調印儀式と、会見場でのプレゼンテーション。会見が始まったのがおよそ21時といいますから、結構忙しい一日だったわけです。そうしてすべてのスケジュールが終わると、フレブは急いで夕食へ。今日はさっそくチームペップの練習に参加しなければなりませんから、あまりのんびり楽しんでる余裕もなかったでしょう。

ちなみにプレゼンテーションでの印象に残る言葉は、次のようなものとなっています。「バルセロナに来るという夢が、現実になったよ。バルサではタイトルをたくさん獲得したいと思う。ポジション?どこだってやる準備は出来てるよ。監督が望むのであれば、ポルテーロ(GK)だってやるさ。」同席したペップは、フレブをどこで起用する考えなのかは明かしてはいませんが、おそらくは左が主戦場となるのでしょう。監督はチキとの最初の話し合いの時点から、フレブを最優先として希望していたそうです。双方の夢が叶いましたね。

 

◇エトーの去就は、“9番”の補強次第

一方このフレブのプレゼンテーションでは、サムエル・エトーの将来についての質問も飛び、チキ・ベギリスタインらはやはり彼が構想外であると繰り返しています。まずはラポルタ会長の言葉をピックアップしてみましょう。「エトーは19日に集合することになっているし、彼が他のクラブでのプレーするためにはどういったオプションがあるかを検討していくことになるやろう。これは組織として、テクニカルチームとしての決断や。私たちはエトーや彼の代理人と良好な関係を保っている。ロナウジーニョがそうであったように、彼が名誉とともにここを去れるよう、クラブにも選手にもベストとなる方法をとっていくつもりや。」

会長はもう完全に、エトーを送り出すつもりで語っていますね。これはもう、ペップによる構想外宣言どころではありません。ただしチキ・ベギリスタインSTは若干ニュアンスの違った感じで言っていて、なにがなんでも放出、ということではありません。曰く、「エトー放出は可能性のひとつではあるよ。なぜなら私たちはデランテロ・セントロを4人抱えたくはないからや。エトーが去るかどうかは、別のデランテロ・セントロがやってくるかによるよ。」ちなみにここへきてアデバヨールへの熱意は冷めているバルサですが、先日のスポルト紙のアンケートによれば、およそ6:4くらいの割合で「エトー>アデバヨール」。そしてアデバが来ないのであればエトーは残留すべきという意見が、過半数を超えています。

 

◇08/09リーガ日程決まる

リーガ・エスパニョーラ08/09シーズンの公式日程が発表となりました。開幕は8月31日で、バルサの初戦は2部からの昇格組であるヌマンシア(アウェー)。クラシコはカンプノウ決戦がクリスマス前の12月14日(第15節)、ベルナベウ決戦が5月3日(第34節)となってます。最終節は5月31日です。平日開催は2回。9月24日の第4節と4月22日の第32節がミッドウィークに行われます。

 

 

 

 

 

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