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トップページバルサニュース過去記事>5月17日

 

2007年5月17日

気持ちは来季。

 

幾人かの選手にとってバルサ最後の試合は残ってますが・・・。

日付的な区切りとしましては、各選手の契約書でいけば6月30日、公式日程でいけば本日のリーガ最終節をもちまして、シーズンは終了となります。しかしバルセロニスタにとってのシーズンはもうとっくの昔に終了しており、本日のムルシア戦に注意を払っているクレなど、一体この地球にどれくらいいるのだろうか、という状況。気持ちはすでに完全に来季のペップバルサへと集中し、たとえこのムルシア戦がエトーのバルサでの最終試合となろうとも、それがどうしたの風が吹いています。お寒い過去のことはさっさと忘れ、無理にでも未来に希望を見つける。事実、ペップバルサのことを想像すると不思議とニヤついてしまうわけですから、ファンの切り替えは早いです。それがバルセロニスタの生きる道。

 

◇今日がエトー(+他数名)のお別れ試合か

ほんの1ヶ月ほど前までは、ロナウジーニョやデコの退団は仕方がないにしても、エトーの移籍なんてちょっと考えられないでしょ、というのがおおよそのバルセロニスタの意見だったと思います。しかしフットボル界の流れは速いもので、クラシコを巡っての“敵前逃亡事件”などを経た今、サミがこの夏にバルサを去ろうとも、それはもうしょうがないよね、の空気が満ちているのですから、驚きます。トゥモロー・ネバー・ノウズ。よって本日のムルシア戦は、エトーさんのバルサのラストゲームになる可能性が高いです。ちなみにデコ、マルケスはムルシア遠征には不参加。彼らにお別れの機会はありません。

「もし来季も無冠なら、チームを去る」の発言も、バレンシア戦で無意味に見えるカードをもらって“パシージョ”クラシコに出れなくなったのも、エトーにしてみれば特に深い意味などなかったかもしれません。しかしファンはこれをひとつの“裏切り”と捉え、先週のマジョルカ戦にて彼に執拗なブーイングを浴びせました。あれはクレ全体の総意ではないとはいえ、サミは深く傷ついたことでしょう。それにクラブとしてもエトーのバルサでのサイクルは終わったと考えているようで、彼が去るというならば止めはしません。エトー以外にも、今日の試合がバルサ生活最後のゲームになる選手がいるかもしれない。それだけが、ムルシア戦の持つ意味合いです。

 

◇加入がほぼ決まりの選手、夢の選手

ということで、ファンの興味は今日でお別れになる選手やチームより、これから姿を現していく08/09版バルサへと向かいます。今週末の国内リーグ、そして来週水曜のチャンピオンズ決勝が終われば、フットボル界はいよいよオフシーズンモードへ突入。これまではひそひそ話だった各クラブ間の交渉がより表立ったものとなっていき、次々と合意成立の報が飛び込んでくることでしょう。バルサはここ1週間少しの間に、3選手の入団が決まると考えられています。もうすでに加入が規定事実となっているダニエル・アルベスは、セビージャとの金額交渉を残すのみ。バルサはケイタと併せ、4000万ユーロでの獲得を狙います。そしてマンチェスターのジェラール・ピケ。ユナイテッドは彼に契約延長を申し出ているそうですが、バルサ復帰濃厚と見るのが一般的です。ただしぬか喜びとならぬよう、サインを交わすまでは信じないのが宜しいでしょう。

そしてスター選手を大放出するからには、代わりのスター候補たちを連れてこなければならないのが、バルサなるクラブの宿命です。その未来のメガクラック候補としてメディアが熱心に取り上げているのが、リヨンのベンセマ、バイエルンのリベリー、アーセナルのアバデヨルてなところとなります。ペップ・グアルディオラはメッシを攻撃の“司令塔”として計画しているようで(4-3-1-2?)、この天才ドリブラーを中央寄りに配置すると見られています。必要となるのは右を担当する本職エストレーモと、エトーの代わりとなる“9番”。それに適合するベストなオプションが彼らということですが、みんなそう簡単に話はつきませんし、先は長いので今回はこの程度でおいておきます。どうせこの後、ジグザグ紆余曲折ありますからね。

 

◇ペップのロッカールーム改革

また、誰がこようともチームがチームとして機能しなければ、烏合の衆だということがよ〜〜く証明された07/08シーズン。ペップバルサはこのライカーバルサの悪い点を絶対に引き継いではならないのですが、グアルディオラはそれを十分に承知しており、ロッカールームに厳格な規律を持ち込むことになるだろうと、スポルト紙が伝えています。それによりますとペップが内部規律徹底のために導入するつもりなのが、抑止力としての罰金制度です。選手はプロなのだから、きちんとした行動をしてくれるはず、と罰金制をとらなかったライカーでしたが、結果は散々。よってペップはクライフ、バンガールに採用されていた罰金を復活させる予定です。そういえばこのふたりはペップの“師匠”でしたし、グアルディオラはバルサBでもすでに懲罰制を設けています(一度目の重大規律違反=1500ユーロ、2回目=3,000ユーロ、3回目=チームから隔離)。

また、ペップはファンや外部への姿勢にも気を遣っているので、移動中やロッカールームでの携帯電話、ならびにipodなど携帯音楽プレーヤーの使用は禁止。ロッカーにいるときはもちろん、移動中も仕事の真っ最中でありますし、携帯に夢中でファンらを無視するのはバルサのイメージも損ねます。そしてメディコをはじめ警備員に至るまでのクラブの全職員に対しても、敬意のある接し方をするようにペップは教え子たちに求めていくそうです。言ってみりゃ、全部当たり前のことなんですがね。

肝心の練習に関しても、ペップはライカー式を一変させます。ボール回しが中心だったライカーですが、ペップはよりフィジカルと戦術を重視した練習とする予定です。セッションは基本的に一日二回。試合当日もセットプレーなど戦術練習を行うのだそうです。試合前の予習はもちろんのこと、試合後にもビデオを見て、きっちりどこが悪かったのかを復習。このすぐさま復習法は、バンガールのメソッドでした。ここ2年のダラダラを見せられてきたものとしましては、これらの改革はとても期待が持てます。サボリの温床の印象のある、ジム練習も原則自主トレとし、徹底的に鍛え上げてもらいたいところです。

 

デコからファンへのメッセージ

ムンドデポルティーボ紙にデコからファンに対するオープンレターが掲載されていましたので、紹介しておきます(ちょっとショッパイ訳ではありますが・・・・)。これまでたくさんのいい思い出をありがとう。これからのデコに大きな幸運が訪れますように。

 

「このクラブでの夢のような4年間のあと、ここでアディオスを告げるのがベストやと俺は思う。契約はまだ2年残っていたから、熟考した末の決断やった。でも何度もよく考えた結果、俺がここを出て行くのが、誰もにとってベストやと思ったんや。いつも俺は、自分が望まれていない場所には居たくないって言ってきていた。でもこれはファンに対しての言葉やないんや。ファンはいつも俺の味方やったからね。最後の試合となったマジョルカ戦では口笛を受けたけど、それは俺にとってはいわば普通のことやった。この望まれてないというのは、スポーツレベルでクラブを運営する人たちに、っていう意味なんや。」

「この2年間は酷かったし、それは否定はできない。そしてそれは変化を起こすときが着たということでもある。変化は次は俺の番であり、俺はそれをごく自然に引き受けるよ。だってそれがフットボル界のルールであり、世界最高のクラブに俺が加わった時から、従うべきものなんやからね。そしてそのルールに基づき、俺はタイトルを争うために、新しいファンに希望を持たせるために別の国へ行く。でもバルサファンのみんなのことは、絶対に忘れることはないよ。カンプノウの10万人の観客が俺の名前を叫んでいるのを聞くのは、バルサで暮らしたからこそ可能な体験やった。このクラブでプレーすること以上に最高なことはないし、スタンドからの愛情を受けると気分は天国になんや。上手くいかへん時も、ファンは思いやりと愛情をもっているしね。」

「少なくとも、俺や俺の家族に対してはそうやった。俺はブラジル生まれのポルトガル人やけど、バルセロナのファンは俺がまるでここで生まれたかのように歓待してくれたよ。ここへきてすぐ、俺はスタンドとの間に特別なつながりがあることに気づいたんや。最初のエスパニョールとのダービー戦で、スタンド全体が俺の名前を叫んでくれたし、リーガ優勝やヨーロッパ杯を獲得した時の街の祝福の仕方はすごかった。あの日、みんなは俺たちを天国にいるような気持ちにさせてくれたよ。あれからたった2年が過ぎただけなんやけど、なにか遠い昔の出来事のように思えるね。俺がただ期待するのは、これから時間が経っても、バルサでのいくつもの試合、いくつものゴール、いくつもの跳ね返り弾、いくつもの勝利がみんなの記憶の中に楽しかった日々の良き思い出として残ってくれることなんや。そして俺がその一部であるなら、俺はそれで嬉しい。みんな、ありがとう。ビスカ・バルサ!」

 

 

 

 

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