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2007年5月10日

ペップ新監督、そして不信任投票。

 

08/09シーズンに向けての動きは、各方面で活発化している。

FCバルセロナ会長ジョアン・ラポルタが公式に、フランク・ライカーの後任監督としてペップ・グアルディオラを迎え入れると発表してから一日が経過しました。この状況でのペップカードを反対していたクレも多いでしょうが、決まってしまったのならば仕方がない。これからは“我らがアイドル”のカンプノウベンチ生活がより良きものとなるよう、全力で声援を送っていく次第であります。とはいえ忘れちゃいけない、ライカーバルサ時代はまだ終わってはいません。彼らにはリーガ2試合が残っており、せめてチームには有終の美を飾ってもらいたい。アニモ、バルサであります。一方でラポルタ役員会への不信任投票への手続きもまた、始まっています。

 

◇去るライカーには、感謝の気持ちを

明日のリーガ第37節マジョルカ戦は、カンプノウでの今季最終戦。ラポルタの座るパルコに向けては厳しいブーイングが為される反面(黒ハンカチが振られるらしい)、チームに対してはセンチメンタルなお別れの試合です。特にいろいろと批判を受けることはあったけれども、なんだかんだいって人物としては文句の付けようのなかったフランクへは盛大なるアリガトウの拍手が送られるでしょう。この2年間の失望への怒りと非難はすでに十分、ライカーには注がれました。あとは傷つき去っていく者にこれ以上追い討ちをかけることなく、感謝の心とともに、温かく送り出してあげるだけ。せめて最後くらいは、気持ちいい別れとしたいものです。

ライカーのバルサ監督時代はあと1週間は続きますので(公式には6月30日まで)、きちんとしたありがとうのメッセージはそのときに送ることとして、本日は彼の同郷人であるバン・ニステルローイさんによるコメントを紹介しておきましょう。白組デランテロ曰く、「これはちょっと悲しい旅立ちだね。残念なことだよ。彼は素晴らしい人物だし、バルセロナにすごく多くのことをもたらしたいい監督だ。僕は彼を人としてすごく評価してるし、ここ数ヶ月は難しい時期だったけど、批判を受けながらも、彼の振る舞いはとても良かったと思う。これからも彼は、前進を続けていくだろうね。」同意。最後の最後にクラブから、酷いタイミングでの“更迭宣言”がなされただけにいっそう残念さも増します。

 

◇バルサBの大事な時期に、ペップを巡る騒音

そして時代はこれから、ペップ・バルサへと移行していきます。ライカーは言ってみればもうすでに“過去の人”。会長の発表によってライカーは“現在の人”でありながら、ほぼ完全に“過去の人”となってしまいました。ううお気の毒。よってバルセロニスタの視線の中心は、今後最悪ともいえる状況でバトンを渡されたドリームチームの英雄、ジョセップ・グアルディオラへと注がれています。バルサBのセグンダB昇格という大仕事がまだ残っている彼ですので、しばらくはまだそっとしておいてあげるべきなのですが、メディアはそうは許さない。サンアンドレウとの首位決戦は大いに報道陣を集めるでしょうが、彼らのお目当てはBチームではなくグアルディオラ。果たしてペップの心境やいかに、であります。

ちなみにバルサB担当役員であるらしいジョセップ・コントレラスさんは大事な一戦を前に、次のように語っています。「チームはみんなの助けを必要としている。今季はチームにとって素晴らしいものとなったけど、昇格してこそそれは完璧となる。首位を取れれば昇格決定戦での第2戦をカーサで戦えることになるし、バルサファンは失敗したらあかんのや。相手は強いチームだけに難しい試合となるやろう。選手たちには孤独を感じてほしくない。」ペップがAチームの次期新監督に決まったことで、日曜のミニエスタディはいつも以上の観客で埋まるでしょう。それがバルサBにとってプラスとなることを、ただ願うばかりです。

ちなみに第二弾、スポルト紙の情報によりますと今週月曜、ペップ・グアルディオラは御大ヨハン・クライフのバルセロナの自宅に招待され、食事を共にしているそうです。ご意見番はしょっちゅうこの手の会食をしているそうなのですが(ストイチコフやバンバステンなど、親しい人物が招かれる)、この時期に“弟子”グアルディオラですから、ただの激励会でしょうが話題にはなります。間違いなく言えるのは、クライフとペップが非常に親密な関係にあり、御大は弟子をとても気にかけていること。今シーズン、ヨハンは郊外のシウター・エスポルティーバでのバルサBの練習見学に、何度か訪れているそうです。御大、ここは親愛なるペップのため、いい方面での影響力発揮をお願いいたします。

 

◇そして不信任投票への動きも

なにかとペップ新監督への心配事や、彼が後任候補として担ぎ出されるに至った経緯には不満がありますが、我らがアイドルがカンプノウへと帰ってくることが決まってしまった以上、全力を挙げて応援するだけのことです。しかしそれはクレがグアルディオラを応援することであって、ラポルタ役員会も全面的に支持するということでは、決してありません。むしろペップは応援するけれども、彼のサポートをしない役員会なら容赦はしないというファンは多いでしょうし、もうすでに彼らには我慢がならず、行動を起こしているソシオも存在しているのです。昨日の午前10時、ひとりのソシオがクラブ事務所を訪れました。彼の名はオリオル・ジラルト。目的は彼のソシオグループの代表として、ラポルタ役員会に対する不信任案を提出するためです。

現執行部に対し怒りを感じるソシオは、すでに動き始めました。クラブ規約により、今後FCバルセロナは五営業日以内にジラルト氏グループに対し、不信任請求に必要な署名を得るための書類を送ることになります。不信任請求を次の段階へ進めるために必要とされる署名数は、有権ソシオの5%にあたる約5000人分。この数の署名を反ラポルタ派のソシオたちは、手元に書類が届いてから14平日以内に集めなければなりません。これが達成できたなら、いよいよ不信任請求の最終段階、ソシオによる投票が行われるわけです。

ジラルト氏はこう述べています。「私はこのクラブの状況に怒れる、数百人のソシオの代表です。私たちはこれをずっと以前から準備してきましたし、何度も熟考を重ねた結果としての行動です。もし私が不信任を表さなかったとしても、別のソシオがそうしていたことでしょう。」ジラルト氏とその一派にとっては、とにかく5000人分の署名を集められるかが大きな勝負の分かれ道。不信任投票までこぎつければ、あとは時代の流れでどうとでも展開するでしょう。事が彼らの思うとおりに進めば、これからおよそ20日後にはラポルタ役員会への審判が下されます。そして役員会が解散となるには、有権ソシオの10%以上の投票があり、かつその3分の2がラポルタにNO!を突きつける必要があります。さて、どのような結末となりますやら。要注目です。

 

 

 

 

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