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トップページバルサニュース過去記事>5月01日

 

2007年5月01日

リストラ開始。

 

ここからの話題は、もっぱら08/09版チームについてとなる。

意地と誇りを賭けたベルナベウクラシコ、リーガ2位を目指しての戦いがまだ残ってはいるFCバルセロナではありますが、気分的にはなんとなく、07/08は終わったかのようなムードです。「3冠だ!」などと息巻いていたのも過去の話。結局このバルサにはタイトルを勝ち取るだけの運も実力もなかったことが証明され、唯一の希望だったモスクワ行きの夢も儚く散ったことで、残されたのはただ厳しい現実となりました。そして夢破れたあとに必ずやってくるのが、目線を来季へと向けさせ、希望を提供することで少しでも空気を明るくしようというメディアキャンペーン。今回もその例に漏れず、さっそく大改革の話題で溢れかえっています。

 

◇今年の夏は、“大掃除”

昨年夏にけっこうな大型補強を行い、タイトル奪還の義務を課せられていたチームが無残にも砕け散ったことで、この夏に待ち受けているのは現在のチームの弱点を強化していくだけの“保守的”補強ではなく、チームの表情をガラリと変えてしまう大々的な“改革”となるのは、すでに規定路線のようです。現チームを代表する顔たちは、その多くが“サイクルの終焉”ということで別天地へ。ライカー、ロナウジーニョ、デコは退団が確定的であり、マルケスやエトーであっても決して例外ではありません。残留が約束されているのはイニエスタ、ボージャン、メッシといったカンテラ出身のクラック選手たちと、昨夏加入したミリートにトゥレくらいでしょう。

まずクラブが考える必須補強ポイントですが、デランテロ・セントロ、エストレーモ、セントロカンピスタ、ラテラル、そしてセントラル、要するに大抵のポジションにひとりずつクラック級、あるいは準クラック級の選手を獲得しようと上層部は目論んでいます。具体的な選手名を挙げると、セビージャのアルベス、ポールセン、ケイタ、バイエルンのラーム、リベリー、デポルのコロッチーニ、ラシンのガライ、アーセナルのセスク、リヨンのベンセマなどなど。バルサはなんでも来季の補強予算として1億2000万ユーロを用意しているとの話ですが、出来れば若くてそこそこの実績もあり、かといってまだメディアティコではない選手をお安く連れてきてほしいところです(無理な注文)。

 

◇ペップが最有力監督候補に

続いて監督に関してですが(選手よりむしろこちらが重要)、なにやら以前 選択肢から消えていたはずのジョセ・モウリーニョが何食わぬ顔で再びリストに復活し、ジョセップ・グアルディオラとのマッチレースのようなことになっています。ミカエル・ラウドルップはどこへ??ムンド紙もペップを推しているところから、どうやらクラブは“ドリームチームの頭脳にして心臓”をライカーの後釜に据えたいようですね。彼の人気者を、即効的に活用したいのでしょう。今のバルサに決定的に欠けているのは、スター選手たちの“奔放さ”を上手く統制するキャラクターを持った指導者であり、その意味ではモウリーニョこそが適役です。キャリア、実績においても現時点ではモウが適任であることは疑問の余地なし。ペップがモウの元でアシスタントとして勉強するのがベストな気がしますが、なんだかクラブは“無難”にグアルディオラでいきそうで怖いです。ペップカードは、もっと大事に取っておいてほしいなぁ。

ちなみに“大穴”として、ビジャレアル監督マヌエル・ペジェグリーノが第3の候補として浮上しています。リーガでの経験と実績、こちらも面白いオプションでありましょう。案外、ベストかもしれません。

いずれにせよ、ライカーが2009年の契約満了を待たずに、今季でカンプノウを去るのは間違いありません。正式な発表はもう少し先になるでしょうが、(それまでにクビにならないかぎり)5月11日に予定されている地元での最終戦(対マジョルカ)が彼にとっての最後の“ハレ”の舞台であり、ここでなんらかの挨拶がある可能性もあります。ロナウジーニョのお別れ試合になるかもしれませんし、マジョルカ戦はいろんな感情の入り混じったゲームとなりそうですね。デコやザンブロッタら、夏でバルセロナを去る選手たちにとっても記念のゲームです。その前節のクラシコでも悲惨なイメージを残し、パルコに対しての刺々しい空気が雰囲気を損なわねばいいのですが。。。最後くらい、ほのぼのしたあったかい感じにしたいものです。

 

◇深夜の空港で、何を想う

本日のスポルト紙に、オールド・トラッフォードにて夢破れたバルサ戦士たちの、マンチェスター空港での様子が紹介されています。それによりますと、選手たちはほとんどが沈痛な表情をしていて、待合室でも仲間同士で語り合うでもなく、長椅子に少しずつ離れて座り、各々が物思いにふけっていたそうです。なかでも特に落ち込みが激しかったらしいのが、リオネル・メッシ。独りよがりのプレーだと批判もされる彼ですが、それだけこの勝負にかける思いが強かったということでしょう。メッシは飛行機を待つ間、誰とも会話を交わそうとしていません。深夜2時の、お通夜ムードの待合室。ここでバルサ一行と偶然遭遇しても、サインをおねだりする勇気ゼロですな。ちなみにアンリは30分ほど携帯電話で話し込んでいたらしく、“ピッチでは語らずに電話でよく語る”と揶揄されています。上手いこと言うな。

一方でガックリきて黙り込む選手たちとは異なり、チームに帯同していた役員たちはあれこれと、なにやら熱心に話し合っていたそうです。他愛もない雑談なのか、あるいは今後に関する重要事項なのかは分かりませんが、彼らにとって心配なのは、これからクラブがリーガを軽視したツケを払わされることになるその事実、つまりはクラブの金庫を潤すはずのツアーが微妙になってきていることでしょう。スポルトには「ツアーを縮小することは問題ではない。それで受ける経済的損失は些細なものやからね。私たちが怖れるのはかつてアヤックスがそうなったように、予備予選にて敗退することなんや」という役員のコメントが載っていますが、“些細なもの”であるならサクッと“本来プレシーズンでやるべきこと”に精を出しましょう。その方がきっと、結果的に利益になります。スポーツクラブの本業は、スポーツで勝つことですから。

あとは失敗シーズンに対するソシオの怒りも怖れているようなので、バレンシア戦は盛大にパニョラーダでも起こればいいかもしれません。まあ間違いなく、白いハンカチはをケットに用意してのスタジアム行きとなるでしょうが。不十分なシーズンへの準備が、この体たらくを生んだ要因のひとつなのは間違いないでしょうし、そういう計画を立てた首脳陣に対し、ハンカチが振られるのは自然の流れ。それが方針変更につながることを期待します。

 

 

 

 

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