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2007年4月16日

ベンセマ獲りへ。

 

ロナウジーニョに代わるメガクラック候補を、クラブは求めている。

ロナウジーニョ・ガウチョのこの夏での退団がすでに既定事実となっている昨今、バルサは彼に代わるメガクラック候補の確保に動き出しています。監督人事なる一大問題も残されているクラブですが、ロニー並み(将来性も含めて)のスター選手の獲得はチーム再建の重要な柱であり、その筆頭候補として以前からメディアを賑わせているのがリヨンのゴレアドール、カリム・ベンセマです。5年前のロナウジーニョのように、まだスターになりきってはいないものの、その将来がほぼ間違いなく約束されている超新星を獲る。その目標達成に向け、チキ・ベギリスタインが最初の一歩を踏み出しました。リヨンとの交渉がいよいよスタートです。

 

◇リヨンへの最初のアプローチ

本日のカタルーニャ2大スポーツ紙(スポルト、ムンド・デポルティボ)の一面は共に、とあるフランス人選手の写真がでかでかと取り上げられています。その選手の名は、カリム・ベンセマ。オリンピック・リヨンの若きデランテーロであり、いまやフランス国内のみならず、ヨーロッパ中で熱い視線を集めているキラキラ星です。彼には欧州列強がこぞって興味を示しており、バルサもそのうちのひとつだと考えられていたわけですが、今回ついにチキ・ベギリスタインがライバルたちとの戦いを開始するため、行動開始。我らがセクレタリオ・テクニコは昨日リヨンへと赴き、あちらのクラブに対しバルセロナがベンセマの獲得を第一優先として考えている旨を伝えた模様です。

チキは昨日ジェルラン・スタジアムにて、リヨンのGMであるベルナール・ラコンベ氏と会談しています。そして会長であるジャン・ミチェル・オーラス氏にリヨンはベンセマを放出する意思があるのかどうか、取次ぎを要請したようです。リヨンはつい最近ベンセマとの契約を2013年まで延長しており、もし売る気があるとしても、それなりの移籍金と引き換えにするつもりなのは間違いありません。一方でベンセマがどうして契約更新したのかは、20歳の彼はまだこの夏はリヨンを去るつもりはなく、もう少し経験を積んでからビッグクラブへとステップアップしたいと考えているからだとか。そういう急がない考え方の選手や家族、嫌いじゃないです。

 

◇この夏にベンセマが欲しいバルサ

しかしバルサ側としましては、「そうですか、じゃ1年後を楽しみにしてます!」なんて余裕をかますつもりはありません。バルサはベンセマがリヨンでさらに熟成されるのを待つ気はなく、なんとかして今夏にカンプノウへと連れてきたいと考えます。それはロナウジーニョに代わるメガクラック候補がほしいというのもありますし、来年まで待っていたら、移籍金がバルサの手に負えないものとなっている可能性が高いからです。この夏のユーロで活躍されると価格がグンと上がり、来年またゴールを決めまくればさらに市場価値アップ。バルサがベンセマ用に準備しているのは3000万ユーロといわれています。ちなみにチキは、カリム本人とはまだ接触してないそうです。まだ20歳になったばかりの若者に話を直接持っていくと、決断にふらつきが出て長引く可能性あり。よって代理人を通してのみ、交渉を進める予定になっています。いずれにせよ、険しい交渉はまだ始まったばかりです。

また、チキの今回の訪仏はベンセマにオファーを出すだけが目的ではなく、マルク・クロッサスやハテム・ベナルファについて話し合うためでもあるようです。まず最初にクロッサスですが、彼はこの冬、リヨンに半年間レンタルで出されているカンテラーノです。バルサとして決断しなければならないのは、この夏にクロッサスをクラブに呼び戻すのか、あるいはもう一年リヨンで成長してくれるのを期待するのか。トップチームでは出番がなく、バルサBでは物足りないクロッサスにとっては、リヨン生活は決して悪いものじゃないらしく、もう一年レンタルでプレーするのが彼のためかもしれません。最終決断は近いうちに下されることになります。

ベナルファは21歳のエストレーモです。彼もベンセマとともに3年ほど前から注目を集める、リヨン自慢の若手期待の星なのですが、どうもこのところはアラン・ペリン監督との関係が上手くいってないようで、チキが生観戦したかったコパ戦(対メツ)にも出場していませんでした。よって以前はバルサからのオファーも断っていたベナルファも、今季でリヨンを離れるとすでに公言しており、本職エストレーモが欲しいバルサとしてもちょうどいい素材となっています。ベンセマとは異なり、サブメンバーとしての補強となりますが、それでも構わないのならばどうぞというところでしょうか。あくまでも目標はカリム・ベンセマその人です。

 

◇“パシージョ”を巡るエトセトラ

そしてここからはガラッと話題は変わるのですが、バルセロニスタにとっては最悪の、マドリディスタにとっては愉快でたまらないクラシコでの“パシージョ”について少しばかり。パシージョとは“通路、廊下”を表すスペイン語で、リーガ制覇をすでに決めたチームがピッチに登場する際、対戦チームが列を作って出迎えるという、あの行事です。バルサも2シーズンほど前、どこかのスタジアムでパシージョを作ってもらってましたよね。それをマドリーは第36節のベルナベウクラシコでやってやろうと目論んでいるわけで、実現されると堪ったもんじゃありません。しかも現時点で2位バルサに9ポイント差をつけてる白組ですから、それを10として第35節バレンシア戦で優勝を決めれば、クラシコではパシージョの悪夢が本物となります。

このパシージョに関しては白組会長ラモン・カルデロンが先日、「簡単ではないけど、もし10ポイント差をつけてクラシコを迎えればパシージョは実現するし、私はスポーツマンとしてバルセロナがそれをやってくれると確信してるよ。逆の場合でも、レアル・マドリはバルセロナにパシージョをするしね」と語っちゃってくれてます。一応謙虚ぶってますが、やる気満々でしょう。一方で我らが熱狂的クレであるジョアン・ガスパー元会長はこれに対し、冗談としながらも次のように返答しています。「その試合では私たちのベストの選手たちがちょうど前日に中毒を起こすやろうから、私たちは若い選手たちでプレーせなあかんやろうね。・・・まあ実際その必要があるならスポーツマンとしてパシージョもするんやけど。そうならんことを期待してるよ。」

一方、スポーツマンなので実際にパシージョをしなくてはならない立場のサムエル・エトーは、昨日次のようにコメントしました。「マドリーもバルサも、紳士のチームやからね。もしバルサがパシージョをする必要があるなら、やるよ。だってバルサは偉大なクラブやし、他に見本を示さなあかんからね。逆の立場なら、マドリーもやるやろう。」もちろんエトーは「クラシコへは逆転優勝をかけて戦える状況でいく」つもりです。最後まで、決して望みは捨てない。全員がサミと同じ気持ちだといいんですが。ところでパシージョより恐怖なのは、クラシコで負けて目の前で白組の優勝決定かもしれません。いかんいかん、不謹慎な想像をしてしまいました。反省。

 

 

 

 

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