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トップページバルサニュース過去記事>4月01日

 

2007年4月01日

勝負ライカー。

 

追い詰められたオランダ人監督。

さて本日は、チャンピオンズ1/4ファイナル対シャルケ戦の日です。ヨーロッパの夜というのは本来楽しいものなのですが、今回のクラブを取り巻く雰囲気はとてもそんな感じではありません。リーガでは沈没ムードのバルサも、ひょっとすればチャンピオンズでは別チームになっているかもしれない、なんていう淡い希望もなくはないですが、やはり先にたつのは更なる失望をもたらされるのではないかという不安感です。そして現地メディアは今夜のシャルケ戦をライカーのクビ切り試験と捉えており、もしも準決勝に暗雲となれば、爆発するクレの怒りに会長も動かざるを得なくなるでしょう。監督を救いたいなら、チームは根性を見せるしかありません。

 

◇コインの裏なら、大炎上

今季のバルサはジキルとハイドよろしく、試合ごと、あるいは前後半ごとに別のチームが出現するという、非常に不安定な戦いを続けてきました。ファンに「今日は勝ったな!」と安心させたかと思えば、突如乱れて崖から突き落とすチーム。それが07/08型ライカーバルサです(その逆パターンはほぼ皆無なのが悲しいかぎり)。あまりにもイレギュラー。それがリーガにおける苦しい状況を引き起こしているわけですが、奇妙なことにくじ運にも恵まれ、気合も入るチャンピオンズでの戦いだけは、それなりに結果を残してもいます。そこで今宵のシャルケ戦。史上最強と評されるメンバーを集めて作ったにもかかわらず、信頼度ゼロのこのチームがドイツの地でコインのどちら面を見せるのか。伸るか反るかの大勝負です。

マドリとのポイント差が7となり残り8試合のリーガは、望みはまだあるとしても、現実的には非常に厳しいと認めざるを得ません。となるとこちらも楽観はまったく出来はしないものの、チャンピオンズがクレにとっての最後の希望の光です。現地ソシオはすでにカンプノウに白ハンカチを咲かせる準備を整えており、会長以下の役員たちがそのパニョラーダを避けたいのなら、なにがなんでもヨーロッパを獲るしかない。失敗した時点でジ・エンドとなり、ラポルタ会長の“任期満了・円満退任計画”は極大なピンチを迎えることになるのです。会長にはそれでも“最悪の事態”を回避する手段は残されているかもしれません。しかし不可避となるのが現場の第一責任者、ライカーです。

 

◇クレの我慢ももう限界

人間ライカーほどバルサに相応しい人物はいないという会長たちのコメントは大いに納得できるものですが、もっとも重要であるコーチとしてチームをまとめ、厳しい状況を乗り越えて、的確な采配で逆風の試合を勝ち抜く才能に関しては、ライカーにはまず適性がないことが、ここ1年余りで完全に証明されています。アトレチコ戦、ベティス戦での逆転負けは、その実例の最たるものといえましょう。ファンはもちろんのこと、これまで絶大なる信頼を表向きには発表してきた役員会においても、ライカーへの信頼は風前の灯。このシャルケ戦で準決勝進出への黄色信号が点滅すれば、そこでオランダ人監督のカンプノウでの仕事は終了となる――これがもう規定路線となりました。そして後任はペップというところまで、メディア上では話は進んでいます。

もしバルサが今日シャルケを撃破すれば、セミファイナル進出へは非常に有利な状況となります。点差にもよりますが、得意の失態を繰り返さなければ、ベスト4は堅いといっていいかもしれません。そして今週末、難地マジョルカ島にてマドリが躓くことも否定できず、バルサがヘタフェを倒し、ポイント差は再び4となる可能性だってそれなりにある。それがたとえ“偽りの追い上げ”であるとしてもです。幻影は責任者たちの決断を鈍らせます。“ヨーロッパでいまだ無敗の快進撃”、それに“マドリの不安定さ”がこうも逆にもどかしい状況を生もうとは、なんとも皮肉なものです。

しかし現チームの賞味期限がとうの昔に終わってしまっているのは、残念ながら疑いようもありません。それでもいくつかの結果がクレを欺き、状況を取り繕ってきたチームライカー。ファンも無理にでもその希望を信じようとはしてきましたが、さすがにもうここが限界です。こんなにも胸のときめかないチャンピオンズなんてちょっと記憶にないですし、それこそがこのチームの罪深さを物語っています。そして審判の時は訪れ、責任者たちの命運は、これまで甘やかしてきた選手たちに委ねられるわけです。もっとも、その甘やかしの中でも自分に厳しくやってきた何人かの選手たちが、今一度どれだけ踏ん張ってくれるかなのですが・・・。

 

◇とにかく全力を出し尽くそう

ベティス戦後の会見で、選手たちは監督ライカーと同じく、「こんなプレーをして恥ずかしい」というような旨のコメントを発していました。プロフットボル選手、それもバルサに所属するようなエリート選手であるならば、あれだけみっともない試合をやれば、恥を感じるのは普通のことでしょう。少なからず彼らには誇りなるものがあり、恥の感覚だってあるはずです。ならばここで、今度こそ選手たちにはいいところをみせてもらいたい。このような状況を導いた責任の多くはライカーにありますが、テクニコの“自主性お任せ主義”を享受し、いつまでも同じようなエラーを繰り返してきたのは選手たち自身です。いま彼らを守ってきてくれた監督は、最大のピンチに立たされています。ここで監督のために、必死になれなくてどうするのか。高額の報酬を払っているクラブのためにも、その給料の一部を提供しているソシオのためにも、とにかく選手は全力を尽くせのゲームなのです。

この試合に勝とうが負けようが、夏の大改造をチームが免れることはありません。しかし散々ファンを“裏切ってきた”ことに対しては、せめてもの“償い”として、意地を見せることが億万長者スター選手たちの義務です。シャルケはこんなバルサと今対戦できることを、大いなるチャンスと捉えていることでしょう。このバルサは傷ついた獅子ではなく、ボロボロの猫だと。彼らはクラブ史上に燦然と輝く歴史を刻むべく、決死の覚悟でバルサに噛み付いてきます。必死になったチームがプラスの力を発揮するのは、これまでに身をもって体験している我らが戦士たち。それこそ彼らに負けない気迫を見せねば、チームや監督の窮地など救えるはずもありません。

今日の試合はライカーのテストであると共に、選手たちへのテストでもあります。セレブ選手としてファンを納得させるリアクションを見せるのか、それともこのままダメクラック集団で終わるのか。クレとしてはやはり、クライシスでの監督更迭劇など本心では望みません。ここからの残り最大13試合、意地の反撃をみせるバルサが見たい。自らを救うためにも、ベストの布陣を送り出してライカー!そして監督の期待に応えよ選手たち!この期に及んでも彼らに期待するのは甘いと思いつつも、応援せずにはいられようか。やることをやれば、バルサは負けるチームじゃない。だからよろしく頼みます!恥はピッチ上で返すしかないのだ!

 

 

 

 

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