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トップページバルサニュース過去記事>3月31日

 

2007年3月31日

緊急案:ペップ

 

シャルケに敗れれば、ライカー時代が終わる。

レアル・マドリがセビージャを下したことにより、バルサとの差はまたしても7ポイントにまで拡大。しかもビジャレアルがアトレチコを撃破したことでバルサはついに、3位転落という“屈辱”を味わうことになりました。その結果もさることながら、バルセロニスタを怒らせているのは、チームライカーが同じ過ちをしつこいくらいに繰り返している点です。ベティス戦のあまりにもみっともない負け方に、クレの忍耐もそろそろ限界。腰の重い役員会も動かざる得ない状況となり、チャンピオンズがライカーにとっての最後通牒となりました。そしてもし悲劇が起こった際、臨時監督の最有力とされているのが、バルサBを率いるペップ・グアルディオラです。

 

◇チキ「激しさ、リアクションを求める」

このダメバルサの責任が、監督であるフランク・ライカーただ一人にあるとするのは、さすがに可哀そうすぎるでしょう。ベティス戦の采配は明らかに悪かったですが、覇気や意欲、執念のない選手たちや、内部規律などどこ吹く風、ロッカールームを締まらないまま放任してきたセクレタリオ・テクニコ(ST)、それに幹部役員たちも含め、クラブ全体のグダグダがこの惨状の根本原因ですから。ということで責任の所在などを追及される立場にある我らがチキ・ベギリスタインに対し、各方面から質問のマイクが向けられています。バルサ公式サイトにも彼のコメントは紹介されているのですが、こちらでは地元テレビ出演の際の言葉を紹介しておきましょう。

ベティス戦の敗北を受け、チキは今のチームには安定感、プレーや気持ちの激しさが欠けていると指摘しています。「昨日ロッカールームで、みんなで話し合ったよ。ファンは私たちにリアクションを求めている。アトレチコ戦の序盤や、ベティス戦前半のようなね。ルイス・デ・ロペラで私たちは最高のプレーをした後、不足を露呈することになった。安定性が欠けているんや。そして相手に1点返されるまで、リアクションがなかった。チームがコントロールされてない印象を受けるね。」チキは「逆境でリーダーシップを取れる存在がいない」ことがクライシスだといいます。そしてチーム再生のカギは「激しさ、献身、団結」だということです。

 

◇ロッカールームでの話し合い

チキは以前から言っていましたが、現ロッカールームには“苦しい状況でチームに安心感をもたらす、強いリーダー”がいないと考えています。誰をどう残し、どう切るかはシーズン終了後の会議によって決まるとするSTですが、いつもより抜本的な見直しが行われるのは間違いないでしょう。チキ曰く、「来季のプロジェクト案はできてるよ。私たちに必要なのは規則的な結果なんや。ゆえにチームは規律や団結、労働の精神でプレーする選手を求めている。ピッチ外でもフットボルのために生きているような選手がね。」つまりは、“プロ精神に欠けた遊び人”は要らないということです。“プロ精神に満ちた遊び人”ならOKでしょうか。“大掃除”は否定しているチキですが、成績を残せてない夜遊び族は、夏にバルサを去ることになっちゃうんでしょう。

ちなみにベギリスタインSTの言葉にもありましたように、昨日カンプノウのロッカールームではライカーによるチーム集会が開かれています。そしてどこからともなく漏れ聞こえてくる情報によれば、監督は選手たちを叱責することなく、いつものように静かにエラー内容を提示し、リアクションを希望する旨を伝えたということです。監督から選手へのメッセージは次のようなものだったといいます。“前半は良かった、しかし後半は激しさと手中が不足していたし、カウンターで簡単にやられすぎていた”。“自分たちの可能性に対する自信や信頼を失っている”。“そしてその解決方法は、自信を得られるような勝ち方をするしかない”。要はメンタルということです。

まあそのあたりは、選手たちとて分かっていることでしょう。問題は沈没したムードを、テクニコがどう上へ持っていけるかです。またライカーは“開かれたチーム”を志向する人物ですので、選手たちにも意見や不満を発言させています。最初に口を開いたのは、やはりカピタンのプジョル。そしてモジャ主将が意見を語るうちにロッカー全体が熱くなり、最後は大討論会へと集会は進展したそうです。ここは徹底的にもやもやを出し合って、すっきりした気分で次の挑戦へ向かって欲しいと思います。不満をぶちまけたことで、チームが団結してくれるといいのですが。

 

◇ライカー更迭なら、臨時後任にペップか

そして本日の本題、“それでもチームが再生されず、さらなる悲劇に襲われた場合”の対処策についてです。2008年も3ヶ月が過ぎ去ろうとしている今、ラポルタ役員会は結成以来最大のピンチを迎えています。2003年冬にも会長はライカー支持を巡って汗を流すことになりましたが、当時と今日の決定的な違いは、あの頃はまだ彼らのプロジェクトはスタートしたばかりで忍耐の余地があったのに対し、今はそのプロジェクトに転換期の匂いが漂いまくっていることでしょう。ダメなチームや煮え切らないクラブ首脳へのソシオのイライラは頂点に達しつつあり、かろうじて爆発を免れているのは、目前に重要なチャンピオンズ決戦が控えているから。その“最後の希望”が途絶え次第、バルサ火山は大噴火となるわけです。

ベティス戦の惨敗を受けてもライカーは任務を全うする考えを崩してはいませんし、クラブに監督に即時責任を取らせるつもりもありません。しかしソシオの信頼の糸がぷっつりと切れてしまっている以上、“どんな結果であろうと最後まで現体制”なんて先送り主義で押し切れるとも思えない。さすがに役員会も、それには気づいています。リーガ優勝どころか2位確保も怪しくなってきた以上、もしチャンピオンズでも準決勝進出に黄色信号が点滅するようなことになれば、そのまま呑気に「明日があるさ、次がある」なんてことを言ってる場合ではない。緊急会議を開き、ライカー更迭の決断を下さざるを得なくもなるでしょう。役員会内部でも、ライカーでの建て直しは不可能と考える勢力が多数派となってきています。

そしていよいよ更迭話が現実味を帯びてくるからには、それだけ対処策も準備が出来ているということです。とはいっても、ここでいきなりモウリーニョなんてことは考えにくい。リーガが残り8試合、しかもこのチーム状況で部外者にドンと委ねるのはあまりお奨めではないですし、なにより当人が引き受けたがらないでしょう。よくあるパターンとしてはアシスタントコーチ昇格なのですが、ニースケンスではどうも頼りないところがある。そこで白羽の矢が立つのが、やはりというかバルサB監督ペップ・グアルディオラです。

 

ペップの率いるBチームは、現在3部リーグで2位のポジションを占めており、この調子でいけば1年でのセグンダB復帰も叶いそうです。少年時代からバルサで育ち、カンテラの象徴としてバルサで伝説となった人物ですので、いまさらクラブのフィロソフィを教える必要はまったくなし。バルサ色の魂の点で、ペップを否定するものは何もありません。肝心のフットボルスタイルに関しても、Aチームよりよっぽどバルサ的で気持ちがいいという評価もあり、選手の才能だけではなく、しっかりとチームプレーを重視し、コンディション調整や戦術訓練にも余念がないと聞けば、楽しみだという気持ちがどうしても沸いてきてしまいます。

グアルディオラがそう遠くない将来、カンプノウのベンチを仕事場とするのは間違いありません。その準備としてチキや役員会は、今季監督デビューをしたばかりのペップにバルサBを託し、将来への布石として経験をつませたのです(ちょうど都合のいい人物でもありましたし)。そしてライカーバルサに空中分解の恐れありとなった今、ちょうどいいところにいる彼に緊急的に面倒を見てもらおうとの案が、ここにきて主流となりつつあるようです。じゃあせっかく昇格できそうなBチームはどうなる、となってくるのですが。。。クラブの将来のために、バルサBのセグンダB昇格は必須、そのためにペップは頑張ってほしいし、でもしかし臨時A監督の彼も見てみたいような・・・どうも微妙なクレ心です。でもやっぱ、ペップはまだ早いか。なにはともあれ、まずは明日のシャルケ戦ですな。最後(?)意地を見せるかライカー!

 

 

 

 

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