騒音はシャットアウトで。
ロナウジーニョOUT、プジョルOK。
チャンピオンズ1/4ファイナルが目前に控え、さらにはロナウジーニョ問題がしつこくしつこく取り沙汰されている今週のバルサ周辺。フットボルについて、特にベティス戦については語られることが少なく、なんとも集中力に欠く状況となってしまっているわけですが、こういう時に頻発してしまうのが下位チームに対してのポイントの取りこぼしです。勝って当たり前と思われるゲームほど、落とし穴は多い。守備が不安定となっている今なら、それはなおさらといえましょう。外野の騒音もなにかと多いですが、それらは全部シャットアウト!確実にベティスを攻略し、首位マドリに“1ポイント差の圧力”をかけることに全力集中なのです。
◇行くあての見えない、ロナウジーニョ問題
もうそろそろウンザリという言葉がぴったりしてきた“ロナウジーニョ問題”がいったいどこへ漂着するのか。日を追うごとに混迷の度合いを深め、宜しくない方向へ向かっているようにしか思えないこの一件なんですが、それによって収入を増やすことになるかもしれないメディアはともかく、毎日毎日スッキリとしないニュースを見せられる方の身となっては、いい加減どうにかしてほしいという気持ちが高まっている今日この頃です。“事件”の主人公であるロナウジーニョは昨日、カンプノウで非公開練習を行うチームメイトたちをよそに、ひとりトレーナーと共にラ・マシアにて15分ほどのささやかな練習(ジョギングが練習と呼べるなら)を行っています。そしてそれを見つけた一部ファンからは、罵声が飛ぶ。上手くいってる兆候など、微塵も感じられません。
もちろん声援を送るファンもいるのですが、問題はロナウジーニョの抱える“違和感”が解消されず、チーム練習も1ヶ月のご無沙汰となり、当然の結果として4試合連続で召集リスト漏れをしたことです。医療部が「異常なし」とした選手が、なぜ練習にも参加できないほどに足から痛みを感じているのか。実際のところはロニー本人にしか分からないのですが、それは周囲にはいい印象は与えません。それに追い討ちをかけるように登場する兄代理人による、「マドリに行くかもよ」という“脅し文句”。ギガクラックの多くが裏口からクラブを去るバルサの悪しき伝統が、またも繰り返されようとしています。
◇試合への集中を妨げる、フットボル外の騒音
かつて(とは言ってもほんの数年前)にはクラブの旗頭として、飛ぶ鳥を落とす勢いだった(そして実際に落としまくっていた)選手が、いまや不協和音の発生源となっているこの現実。今回のロニー外しはシャルケ戦に向けた“温存”だと見る節もありますが、実際としてそれはさすがに現実味はなく、“ついにチャンピオンズまでも出番を失った!”とメディアは大きくその事件を取り上げることになるでしょう。静寂はかき乱され、チームもどうしてもその騒動に巻き込まれていく。これはこの後重要なタイトルを目指そうというチームにとって、相応しい環境であるはずがありません。クラブ周辺と現場がひとつとなって勝利を目指せないところに、成功なんてものは訪れないものです。
本来、チーム内の問題はロッカールームで解決すべきことです。しかし事がここまで大きくなってしまった以上、それは無理な話。外部の関係ないところから元上司であるルイス・フェルナンデスやら、さらにはチアゴ・モッタなんてところが出てきて、あーだこーだとありがたいお話を聞かせてくれるなど、もうこの問題は一人歩きしています。ヘルニアを抱えるトゥレが、代表戦でくるぶしにダメージを負ったプジョルが痛みを抱えながらも「チームのために」と出場を熱望していることによって生じるコントラストも鮮明で、それらは否応なくロナウジーニョを「やる気のないやつ」だと思わせてしまったりもしている。完全にネガティブ・スパイラルに陥っちゃってますね。こうなると出口を見つけるのは、至難の業です。
ちなみに今回のベティス戦(結局、ルイス・デ・ロペラにて開催が決定)に“根性の人”であるカピタン・プジョルと岩男トゥレ・ヤヤは召集を受けることとなりました。どちらも守備の要だけにありがたくはあるのですが、こんな状態でも無理をさせねばならない台所事情を、どうしても呪ってしまいます。マルケス、カムバーーーック!一方でカンテラーノにとっては出場のチャンスですから、彼らを使える試合展開に持っていけるかどうか・・・って、ビクトル・サンチェスしか呼ばれてないですやん。エスケーロさんが3ヶ月ぶりに復帰しているのは、まあメデタイことなんですが。ジョバニ・ドスサントスもまた、4試合ぶりに召集メンバーに入っています。
◇生き残りに必死のベティスと、うるさそうなスタンド
いずれにせよ今日の試合は、バルサにとって非常に大きな意味を持っています。相手となるのは、降格圏に片足を突っ込んでいるレアル・ベティス。バルサにとっては、普通に考えれば勝って当たり前のチームであり、負けはおろか、引き分けることすら許されないゲームです。ただし厄介なのは、シーズン終盤の下位チームは降格を避けるために必死のぱっちでポイントを確保しようと戦ってくること。優勝するためには絶対に勝っておきたいバルサ(マドリがセビージャと対戦する今節はなおさら)、降格なんて真っ平ゴメンと執念のプレーを見せてくるであろうベティスとの試合、バルサが数々の騒音に気持ちを乱されずに集中した戦いをすれば、かなりテンションの高いスリリングなゲームとなりそうな予感はあります。
なぜだか昨日急に“2試合の主催ゲーム禁止処分”が延期されることになったベティコにとって、今日のバルサ戦は絶好のアピールの場となるでしょう。アスレチック戦でのゴタゴタの後始末に、ちょうど巻き込まれてしまうこの運のなさも、今のバルサを象徴しているようです。ベティコにとってバルサは直接無関係とはいえ、それはそれ、これはこれ。連盟や審判に対する彼らの怒りはまだ治まってなんていないでしょうから、当然スタンドからの審判の笛に対する反応は過敏なものになると予想されます。しかもクラブとして、ベティスがその空気を鎮めようとしてないところも性質が悪いです。なのでバルサとしてましては、決してそんな混乱に巻き込まれないこと。とにかくプレーだけに集中しましょう。
今日勝てば、バルサは首位マドリに1ポイント差に迫ります。これはセビージャと敵地で戦う白組にとって、強烈なプレッシャーとなるでしょう。しかしルイス・デ・ロペラのピッチ上では、その“邪念”は一時あたまから追い出さねばなりません。ただただ、目の前の敵を倒すことだけに意識を集中させること。ゲーム終盤になれば、3日後のシャルケ戦もふわふわと脳裏をよぎってくるかもしれないですが、スコアが安全圏にないかぎりは、ベティス攻略に神経を向け続けることです。乱れの目立つ守備ラインは、今夜も万全とは程遠い状況。油断すれば手痛い一撃を食らうことになり、失意の週末になりかねません。とにかく今日の勝利に90分間(+ロスタイム)、全力でトライです。
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