信頼されるライカー。
役員会の見解はやはり、ミスター支持で変化なし。
代表戦ウィークの真ん中あたりの日がいつもそうであるように、本日もカタランメディアはいくつかの“未来話”に花を咲かせています。主役となっているのは渦中の人であるロナウジーニョ・ガウチョやフランク・ライカーといった定番どころ。その他にも話題はあるのですが、だいたいは補強の噂話、そしてボージャンのユース代表での活躍といったところです。
◇役員会SI、ファンNO
物事がどうにも上手く進んでない場合、決まって現れるのは“近い将来、チームはこんなふうに変わって明るくなりますよ”という話題か、あるいは“クライシスをどう解決するのか?”というような話題がメインとなります。クラブとしての行事が週末から週末まで特にこれといったものがない時はそれは顕著で、それにドンピシャ適合する今週は、まさにメディアがせっせとクラブの将来について推測していく期間となるわけです。そんな中、昨日、バルサでは役員による会議が執り行われ、ロナウジーニョ問題、ライカー問題などが議題となりました。クラックの未来はおそらくバルサ外にあるとして(悲しいながら)、気になるのは“何故か”役員(会長)の信頼は厚いライカーの去就です。
ムンド・デポルティーボやスポルトなどがウェブ上で行うアンケートではたいてい、チーム危機の責任・原因はライカー・テクニコにあるという調査結果が出ています。ファンは明らかに、現テクニコに不満なり不信感を抱いている。出来るなら彼らにはタイトルと共に勇退してもらい、新たなる活力をクラブにもたらす人物にやってきてほしいと願っているファンが多数を占めていると考えて間違いないでしょう。けれどもメディアに登場する情報を見るかぎりでは、どうもライカー続投の空気が強そうなのが怖い。少なくとも役員会としてはフランクに疑問を抱いていない、っていうのですが、マヂですかね。
◇波風立てないキャラクターを支持
モチベーション溢れるクラックたちによって彩られた、04/05〜05/06シーズンのバルサでのフランク・ライカーの仕事ぶりはクレにとっても満足のいくものでした。しかし大スターたちのハングリーさに陰りが見え、油断や過信、自分たちへの甘さによってグループという枠が崩れ始めた昨シーズンからのバルサは、欧州王者になったチームの遺産にてかろうじて生き残ってきたようなものです。この夏、更なる補強によって、ポテンシャルはより強力なバルサが誕生したとしても、それで今チームが抱える問題が突如解決されるわけではありません。問題は素材を活かす立場にある人たちにあると考えるのが妥当だからです。監督を換えれば上手くいくわけじゃないですが、チームを総入れ替えするよりは現実的でしょう。
あのへぼへぼマドリにいまだに首位を許しているチームに、楽観的に希望を抱けるその根拠が分からない。けれども昨日の役員会にて出された結論は、「ライカーで満足」だといいます。ここ数週の迷走を見ても、なおライカー支持のマカ不思議。タイトルを獲得すれば文句なく、監督は残留だそうです。役員たち(会長)がライカーを“理想の監督”だと判断する根拠は、そのパッと見た感じは攻撃的なスタイル、絶対に事を荒立てない紳士なキャラクター、にあります。要するにバルサのイメージを壊さない、余計な騒動を起こさない人物だからであり、混乱に陥ったチームを修正できるという重要項目はとりあえずパス。来年もまた同じようなドタバタが繰り返されるという考えは、どうもないように思えるから恐ろしいです。
もし悲惨マドリから首位を奪い取り、リーガ優勝を飾ったとすれば、会長はライカーに疑問を抱きません。となれば彼自らに勇退なる道を選んでもらうしかないわけですが、ミスターはすでにチキと共に来季のチーム構想に着手しているといいますから、その望みも薄い。“原点回帰”が補強のテーマらしいので、タイトル如何にかかわらず、夏に選手たちは大きく動くことでしょう。でもテクニコは変わらない。。。選手交換によってロッカー内の空気がガラリと変われば、ライカーがまた権威を取り戻す可能性はないとは言えませんが、期待できるかは大いに疑問です。いずれにせよシーズン最後の結果待ちなのですが、タイトル獲得を心から願えなくなるこのジレンマ、堪ったもんじゃありません。
◇カギとなる選挙に向けた思惑
ちなみに昨日、とある会議に参加したジョアン・ラポルタ会長はチームの現状に対する質問に対し、次のように答えています。「チームは今、今季なんらかの成功を手に入れるため働いているし、私は彼らに最大限の希望を抱いてる。それにチームにタイトルを獲得しろと要求するのは、ちょっとやり過ぎやと思うね。チームに求めるべきなのはシーズンのこの段階で主要タイトルに可能性を残していることであり、私たちはその状況にある。コパの決勝へ行けんかったのは残念やけど、それはシーズン終盤を戦う上で強いモラルをもたらしてくれたよ。」たしかに正論ではあるのですが、タイトル奪還が目標であると公言し、そのために巨額の補強費を投じてきたわけですから、ソシオとして優勝を求めるのは自然の成り行きでありましょう。やり過ぎではないはずです。
また会長はロナウジーニョの現状についても質問を受け(“彼に不満を抱いていますか?”)、それについては「チームのために最大限の貢献をしようとしている人に不満はないよ。バルサとロナウジーニョの間に不和なんて存在してないしね。彼はクラブに多くを与えてくれたし、今も与えてくれてるし、これからも与えてくれると私は信じている」というような答えを出しています。たしかにそれも正論です。しかしロナウジーニョ個人がどうかは別として、本当に現チーム全体が最大限の貢献をしようと必死の努力をしているかといえば、少なくとも外部の人間にはそんな気配は感じ取れません。そこが大きな問題。それなりに努力はしてましょうが、必死さは伝わらないんですよね。
会長はこのまま出来るだけ事は荒立てず、任期を満了しようという予定のようですので、やはり期待するのは“ラポルタ後にクラブ政権を引き継いでいこうとする人物たち”となりましょう。今季仮にチームライカーが最後に体裁を取り繕うことになろうとも、そのままの体制で来季以降もやっていけるかは甚だ疑問。となれば2010年に待つ選挙では、サンドロ・ルセー派が勢いを持つでしょう。それを避けるためには現執行部が結果を残し続けるしかなく、次の政権を狙う幹部たちが必死で動きそうにない会長を説得し、改革に納得させねばなりません。というわけで、次世代に期待しつつ、今のメディア情報は水面下の動きを隠すためのものと勝手に決め込んでおくことにします。初夏に動きはあるはずだ!
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