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2007年3月25日

クライフ「基本に返れ」

 

バルサにはドブレッテを全力で狙え、と御大。

さて今週は、久々となる国際親善試合ウィークです。バルサの各スター選手たちはそれぞれの代表合宿へとすでに旅立ち、昨日のラ・マシアはいつもよりひっそりとした雰囲気の中での練習が行われています。したがってニュースもボージャンや練習内容に関するものがメインとなっているわけですが、毎週の連載コラムにてヨハン・クライフ“先生”がバルサの現状、そしてこれから目指すべき道についてご教授くださってますので、そちらを紹介してみましょう。どれもまあ、納得のいく指摘です。

 

◇コパ敗退を教訓に

バルサにはドブレッテを達成する力がある。そう考えるのはバルセロナの“ザ・ご意見番”ヨハン・クライフ御大です。クライフはバルサはへろへろの状態であるとはいえ、ポテンシャルは最高レベルにあり、あとは精神面の問題だと指摘しています。ペリオディコ・カタルーニャ紙での連載からの抜粋です。「この状況が現在のバルサにおける全体的な問題なのかどうかは分からへんけど、彼らのポテンシャルからすれば、2年連続して無冠というのは少なく見積もっても、大失敗であるといわざるをえんやろう。ただ彼らにとってありがたいのは、まるでバックギアがあるかのように事が運んでることや。昨日は彼らはバジャドリに勝ち、マドリが再びつまづいた。そして点差はまた4ポイントになったね。」

そしてクライフはコパでの敗退は、残り2つのタイトルの獲得にとって役立つだろう、役立たせねばならないと主張します。「私たちはポジティブなんや。バルセロナにおいて、方向性を正すことができる立場にあるのは誰か?それは選手たち、テクニコたちや。アディオス・コパ、おおいにけっこう。バルサにはまだ2つのタイトルがあるし、それに向け進んでいく必要がある。そのチャンスを無駄にしたらあかんし、言い訳も無用。チームにはまだ改善すべき点は多いけど、バジャドリ戦で彼らは最初の一歩を踏み出したよ。」

◇日程は楽になった

さらに御大は「もしメスタージャで、最後にもう1点とって決勝へ行っていたことを想像してみてほしい」と読者に訴えかけています。あの酷い試合と同じ内容でも、3-3ならば決勝進出。それはたしかに結構なことではあるけれども、その一方で真実を見えなくもします。コパの決勝が、チャンピオンズ・シャルケ戦の直後であるのも、ことをややこしくするでしょう。だからいっそ、今回のコパは負けて当然、それを教訓にすべしというわけです。「もしコパ決勝へ残っていたら、バルサはシャルケ戦で同じエラーを犯していただろう」とヨハンは述べています。

そして日程が楽になったのだから、チーム・ライカーは全力をもって残る2冠に神経を集中させろとクライフは言います。チャンピオンズのためにリーガを放棄し、メッシ復帰に全てを賭ける必要はないという御大。そんなクラックひとり任せのチームであれば、いずれタイトルを勝ち取ることなく負けに終わることでしょう。ジーザスは言います。「リーガはまだ9試合、27ポイントが残っているんや。それにマドリとの差は、また4ポイントに縮まった。すべてはオープンやし、何も失ってはないよ。それにベルナベウでの試合に勝つとすれば、差は1ポイントといえる。これは有り得ない話ではないし、コパの決勝がなくなったことで休息の余裕が生まれ、さらにはその前後の試合に集中できる環境も手に入る。要は、物事をいかに前向きに見られるかやね。」

 

◇基本に忠実に、チームとしてプレーすること

そして最後に、クライフの考える勝利へのカギとは。それは“団結&原点回帰”だ、とご意見番は語っています。「運任せではなく、チームがチームとしてプレーすることやね。それはなにも、ただ走れといってるわけやない。彼らはすでに、走りすぎといえるくらいタイミングを間違えて走ってるからね。私が言いたいのは、基本に返れということなんや。ポルテーロがボールを止め、デフェンサは守り、セントロカンピスタはボールを散らし、デランテロは仲間を探す。中盤はワンタッチ、あるいはツータッチですばやくボールを回し、デランテロに仕事の余裕を与えること。攻撃の最後のプレーは、デランテロたちのためにあるんやからね。」

特に中盤の選手に対し、基本をしっかり守れと注文をつけるクライフです。「そうでなければ、ボールを失った瞬間に問題が発生する。セントロカンピスタたちが本来いるべき場所に、おらへんということになるからね。そしてカウンターを食らい、デフェンサたちを危険にさらすことになる。中盤選手の第一の仕事は、エストレーモや9番としてプレーすることやない。あくまでデランテロたちのために、ボールを供給すること。ボールをこねるのは最小限とし、可能な限り速くボールを手放す必要がある。そしてそうすることによって、3つのメリットが生まれてくる。ボールにリズムが出来るし、味方のデランテロに明らかなアドバンテージを与えられ、自分のポジションを維持できるんや。ポジションを守ることで、ボールを失ったとき、こぼれ球を拾うときに有利にプレーできる。」

このあたり、実践できるかは指揮者ライカーのチーム指導にもかかっています。

 

◇マルケス、ラ・マシアに突如出現

ここからはガラッと話題は変わり、我らがダンディ・マルケスの新着情報です。2月20日、グラスゴーでのセルティック戦にて右足にダメージを負って以来、それほどのダメージはないだろうと思われていたにもかかわらず、骨浮腫なる厄介な怪我によっておよそ1ヶ月もの間、練習場から姿を消すことになってしまっていたラファエル・マルケス。そのアステカの皇帝が昨日、突如としてラ・マシアに登場したことによってチーム同僚や報道関係者たちを驚かせています。マルケスが現れたのは、チーム練習が開始してから約30分後でした。トレーナーと共にラ・マシアにやってくると、軽い準備運動などを1時間ほどこなしたラファ。セッションの最後には少しばかり、ボールを使った練習も行っています。トゥレが厳しい状態だけに早い復帰が望まれるマルケスですが、現状からすれば、それはもう少し先になりそうです。

ちなみに昨日のラ・マシアでの練習に参加したのはバルデス、ピント、シルビーニョ、エヂミルソン、エトー、ジョバニ、エスケーロのトップ組と、ビクトル・サンチェス、ビクトル・バスケス、ペドロ・ロドリゲス、ダニ・プランチェリアのカンテラ組、合計11人です。腰痛のトゥレはジムでのトレーニング。デコ、ロナウジーニョ、ジョルケラ、ウラゲーら故障組もまた、ピッチには姿を現しませんでした。

 

 

 

 

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