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2007年3月23日

復活祭なるか。

 

コパからの敗退をバネに出来るか、それとも。。。

失敗感ただようシーズンを少しでも明るいものとするために、どうしても確保しておきたかったコパの可能性をついにメスタージャにて失い、いよいよヤバムードが本物となってきたFCバルセロナ。内容は良くなくとも、“トリプレッテは可能だ!”と現実逃避的に、そして強引に気分を盛り上げていたバルサ周辺ですが、恐れていた事態がとうとう現実となり、組織としてのリアクションが強力に試されるときを迎えました。奇しくもあちらでは今、復活祭を祝う聖週間の真っ最中。それにあやかり、バルサも復活の第一歩を踏み出したいところです。首位マドリも正直、乗っているとはいえないこの頃。希望を信じ、前向きに戦っていくことといたしましょう。まずは今日のバジャドリ戦です。

 

◇“勝つしかない試合”アゲイン

今季のバルサにとって、10年ぶりの国王杯制覇はクラブとしての(大げさに言えば)悲願であると共に、この残念なムードの漂うシーズンを多少なりとも明るくしてくれる“慰め”としての役割を大きく担ったタイトルでした。しかし必勝を期して挑んだメスタージャ決戦にて、バルサとどっこいどっこい、あるいはバルサ以上のクライシス状態にあるバレンシアに敗れ、見事なまでに重く冷たくなってしまった空気。ロナウジーニョ問題がそれに輪をかけ、今まさにカンプノウ周辺は、大時化(しけ)の中にあるといっていいでしょう。もっとも可能性あるタイトルと思っていたコパが眼前から消えてなくなり、現実としてリーガに賭けなければならない。最初からリーガに中心を置いておけばよかったのに。

そしてスペインでは復活祭を祝うサンタ・セマナ(聖週間)である今週、バルサはカンプノウにて、もう何度言ってきたか分からない“絶対に勝つしかないゲーム”を戦います。お相手となるのは、ホセ・ソリージャで見事に完敗を喫したバジャドリ。コパでの敗北はたいそう選手たちのハートを打ち据えていると思われますが、ここで折れてしまっているようではバルサ選手の名が泣くというものです。まだ彼らの心の中にエリートプロ選手としての誇りが残されているなら、今後この悲惨なシーズンをさらに悲惨なものとしたくないのなら、やるべきことはひとつしかない。勝って、少しでも傷を埋め合わせるのです。

 

◇復活祭に、復活を願うが・・・

この先のバルサに淡い期待なんてものはまったく出来ませんが、それでもポジティブに状況を捉えるのなら、コパ決勝進出を果たしたクーマン・バレンシアは今宵のマドリ戦にモチベーション高く臨んでくれるでしょうし、白組さんは来週セビージャとの敵地での勝負が控えています。バルサはどうにかここで踏ん張ってさえいれば、またチャンスが訪れ、希望の光が差してくるかもしれない。たしかにこの3週間でチームライカーはわずかに1ポイントしか積み上げていませんが、そのわりに状況は“サイアク!”というまでには至っていません。まだまだ可能性はありますし、リーガを否定する必要などこれっぽっちもないのです。むしろコパでの敗退は、リーガへの集中力を増す上で役立ってくれる、と前向きに捉えましょう。

なんにせよ、クレはこれ以上のカタストロフを希望してはいません。“見せかけの成功”によって問題にフタがされることも望みませんが、最低限の気持ちの盛り上がりくらいは味わわせていただきたいのです。リーガ争いに最終的に敗れることがあっても、それはライバルと全力を出し切ったデッドヒートの末であってほしいですし、少しでもミスをした回数が少なかったほうが勝ち!などという寂しい争いはさすがに白けてしまいます。そしてライバルを追い上げる時間的余裕はまだ残されている。復活祭のセマナ・サンタに、バルサも復活の第一歩を記すのは、分かりやすくていいじゃないですか。

個人的には一発勝負のカップ戦より、シーズンを通しての成績が評価されるリーガに重きを置いてもらいたかったので、いよいよライカーがこのタイトルに本腰をいれ、大逆転のために選手たちに発破をかけてくれることを願います。マドリとバルサにはこれからお互いに難しい試合が控えているものの、テラピスト・ライカーがチームを精神的に盛り上げていくことが出来れば、十分にこなせるミッションです。まだ遅くはない。昨日チームは今季6回目となる直前合宿を張っています。それにより、ちゃんと気合が注入されていることに期待。でもなぁ、このチームは見るからに“やる気組”と“なんとなく組”に分かれちゃってますからね。ここにきてバッチリ団結なんて、望むだけ空しいことなのか。モラル問題は、げにチームを破壊するものなり。

 

◇先の見えないグダグダレースは続く

なんだかグダグダしたことばかり書いてしまい、申し訳ないところです。どうにか気持ちを盛り上げようとしてはいますが、非常に難しい今日この頃。バルサもマドリもハッキリいって当てにならないチームだけに、希望がもてるような、それでいてまったく信用のならないような、正直よく分からない状態です。試合内容、結果、チームを巡る状況、それぞれがこちらもあちらもクライシスといっても差し支えない状況にあり、この両者が1位2位を争っているのが不思議で仕方ないというのが本音といえましょうか。この先どのような結末が待ち受けているのか、さっぱり予想もつきません。このところ元気のいい、3位ビジャレアルが一気にまくってしまったとしても、さほど驚きもしないことでしょう。

昨年からずーーーっと、ロッカールーム内に監督としての“権威”なるものを及ぼすことが出来ず、スター選手たちに宜しくない自由を許し、その結果としてチームをバラバラにしてしまった(ように見える)フランク・ライカー。中・長期的なチーム戦略などさっぱり感じられず、その試合ごとの成り行き任せな戦術も、事をややこしくしてしまいました。そしてくすぶるロナウジーニョ問題。結局ライカーはライカーであり、この先もライカーなのです。順風満帆なら理想の監督である彼に、この嵐の航海でやれることは多くはない。あとは最悪の中での最高を見出してもらうしかありません。

一方で、マドリディスタに大いなる期待と共に迎え入れられながらも、次第に周囲の信頼を失いつつあり、チーム内の統制も利かなくなってきているシュスター。ニステルローイはクラブの許可なくオランダにて手術を行い(チーム<ユーロ大会)、サルガドは公然とシュスターの監督としての資質に疑問を抱くような発言をするなど、あちらの抱える問題もなかなかに深刻そうです。お互いに、一触即発の爆弾を抱えているようなバルサとマドリ。どちらもこの先、平穏無事にシーズンを乗り切れるなんて事はないでしょう。願わくばバルサがその中でも、意地と誇りにかけて、勝利を掴んでくれますように。“乱世”だけに、意外といけそうな気もするんですよね。

 

 

 

 

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