勝つべし!
こんなに負けるマドリに、首位を行かれてていいんですか?
フットボルの神様は、リーガは、レアル・マドリによる単純にして容易な優勝を望んではないようです。リーガでここ2連敗と勝手にずっこけてしまっていたバルサに、首位マドリはまたしても絶好のリベンジチャンスを提供してくれました。苦手としているリアソールにて、デポルに敗北した白組。今日バルサがアルメリアに勝利すれば、両者の差は再び5ポイントにまで縮小します。そうなれば、セビージャやバレンシアとの対戦を残しているマドリへの圧力は強まり、バルセロニスモの萎れかけた士気はまたブーストがかけられることになるでしょう。ライバルがバルサともうひと盛り上がりしたいというなら、叶えて差し上げるまで。遠慮など要りません。
◇ダメージとなる敗戦のマドリ
リアソールはやはり、マドリにとっての鬼門でした。デポルティーボにかつての強さはなくなろうとも、マドリはリアソールが苦手。なんとこの17シーズン、彼の地で勝ててないといいますから、それはもう筋金入りの苦手スタジアムです。そして今回はその鬼門にてまたしても苦杯をなめさせられただけではなく、マドリメディアも全会一致で大賛成の“今季最悪のゲーム”を披露したレアル・マドリ。チャンスらしきものをひとつとして作ることが出来ず、アイディアもなく、しかも入るはずもなかったデポルのシュートをぺぺがアシストのオウンゴールとし1-0で負けたといいますから、さぞかし白組インチャのみなさんは苛立つ日曜となっていることでしょう。その気持ち、察します。でもまだ“堂々とした”首位なんですから、余裕もありますか。
このマドリの敗北は、バルサにとってまさに救いの手です。自分たちが敗北を味わったアルメリアで、バルサも負ける可能性はあると考えるなら、チーム・シュスターはベベット時代から続くリアソールでの相性の悪さに終止符を打っておくべきでした。しかし彼らは、親切にもその機会を放棄し、バルサともっと楽しむ道を選択しました。ここでバルサがすべきことはただひとつ。そのライバルの親切心を無駄にすることなく、アルメリアを撃破すること以外にありません。それにより、リーガを取り巻くパノラマはもう一度大きく変化するでしょう。今回のマドリの傷口は深いです。それをより大きく出来るかどうかは、バルサ次第。
◇マドリはどうも、自滅したがっている
ビジャレアル戦の後では、さすがに「もう一度チャンスをください」なんて大声で言うのはためらったバルセロニスタですが、その求めるのも図々しいかと思われたチャンスが、まさかこんなにも早く勝手に転がり込んでこようとは。そういえば、白組がほころびを見せ始めたのはアルメリア戦からでした。アルメリアはカーサで強さを示すチームであり、あそこではマドリをはじめセビージャやエスパニョールも痛い目に遭わされています。しかしもうすでにイヤというほど失敗を繰り返してきたバルサは、ライカーが言うように「リーガは捨てていない」のであれば、ここで勝たねばなりません。同じことをずっと言ってきてもう食傷気味なのですが、「今度こそホントに気合を示せ」なのであります。
一月末から三月初旬にかけて、バルセロニスタ(そしてマドリディスタ)はジェットコースターのように、週変わりに気分を乱高下させてきました。白組も青エンジ組も、共に仲良く不安定。どちらも現在はどっこいどっこいの出来栄えであり、両チームのポイント差は2007年の成績の差なわけです。マドリはこの2週間でバルサとの差を8にまで拡大しましたが、プレー内容は良くありませんでした。審判やら運やら、いくつかの要素によって救われての勝利であり、幾らかのしぶとさ以外にカンペオン的な強さはない。マドリが一見リーガを独走しているのはバルサの情けなさの賜物であり、このバルサがポテンシャルをあと少し発揮できるチームなら、確実に首位は奪還していたはずです。
バルサにはとにかく、今夜は勝利への気迫と貪欲さをピッチ上で見せて欲しいです。ここでマドリとの差を詰めれば、ベルナベウ周辺はかなり嫌なムードとなるでしょう。彼らはもうすでにヨーロッパとコパを失い、タイトルの可能性はリーガしか残されていません。「ひとつの大会に集中できる環境なのに、この体たらくはどういうことか!」不満や怒りは噴出し、圧力は増すでしょう。ゆえにバルサは、勝利あるのみです。もうスペクタクルなんて期待しちゃいません。今回のような機会は、そう簡単には訪れないことを十分に認識すべし(実は簡単に来るとしても)。確実に勝利を収め、昨年のベティス戦後のバルサのような状態へマドリをして差し上げるのです。
◇流れをひっくり返せるチャンス!
逆に今夜バルサがアルメリアに勝てなければ、クレはその失敗を許しはしないでしょう。アルメリアがカーサでいい成績を残していることも、チームライカーがここへきて多量の欠場者に苦しんでいることも、言い訳にはなりません。バルサに求められているのは、ただ勝利の二文字のみ。選手たちが身に着けているユニフォームへの誇りを感じているのなら、自分たちの選手としての名声を誇りに思っているのなら、これ以上の失態を重ねることを恥だと考えるなら、それをピッチ上で示すのです。今日は傷ついたチームへの信頼を取り返すための、マドリ総体へダメージを与えるための、絶好のチャンス。チームとしての気持ちが試されるゲームです。
ロナウジーニョがいない今宵、恐怖のR.E.Hトリデンテが繰り返される危険性はありません。システム4-3-3にどこまでもこだわるライカーが左サイドに起用するのが、アンリではなくイニエスタであることをまずは期待。しかし右サイドは依然として担い手がいないわけで、ここで無理にアンリなりエトーを当てはめようとすると、またもチームは機能不全に陥る可能性が十分にあります。よってイニエスタをメディアプンタとし、ボージャン&エトーの2トップなんてのは素敵な予感がするのですが、そんな練習はしてないんでしょうなぁ。実はしっかり準備してましたよ、なんてサプライズを夢見てしまいます。少なくとも、グッディに出番をライカー!
言ってしまえば、あんな中途半端なシュスター・マドリに独走を許しているなんてことは、リーガ・エスパニョーラにとっては“恥ずかしいこと”です。超苦手リアソールとはいえ、まともなシュートを1本すら打てずに負けるチームなわけですから。「審判の助けがないと、勝てない」と言われても仕方がありません。リーガが世界最高峰であるなら、あのチームに優勝させてはならないのです。なのにそれを阻止できる唯一のバルサが、8ポイントも離されているわけですから、情けない話。しかし今日もしアルメリアで勝てれば、バルサはそのままマドリを追い詰めるような気がします。そしてコパなりヨーロッパを獲り、彼らよりタイトルに相応しいチームであることを証明する。今日はその分岐点となるゲームです。勝って、そのまま突っ走っていっちゃいましょう。これ以上、マドリに付き合う必要はありません。
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