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2007年3月13日

バルサ08/09。

 

新チームつくりはすでに始まっている。

チーム状態が芳しくない時メディアを賑わせるのは、フラストレーションを溜めたファンに将来への希望を持たせるための補強関連記事です。そしてミッドウィークに試合のない“退屈な”週に登場するのも、移籍関連の噂話。今週はちょうどまさにそれらの条件があてはまる週となっていますので、カタランメディアには選手・監督らに関するさまざまな補強候補話の花が咲いています。果たして08/09版バルサはどのようなものになるのか。春先になり、話は徐々に現実味を帯びてきました。

 

◇交渉に有利な立場のバルサ

シーズンはまだまだこれからが本番ではありますが、欧州各クラブの新シーズンに向けた補強オペレーションはすでにスタートしています。マーケットが開く夏に少しでも有利に事を運ぶためには事前の根回しが必要であり、どこかのクラブのように予算など気にせず大金をつぎ込むことの出来ないFCバルセロナにとっては、この時期の目標選手&所属クラブへのアプローチが非常に重要な意味を持っているのです。本日のスポルト紙には某ヨーロッパビッグクラブのGMによる、次のようなコメントが紹介されています。「バルセロナと争うのは無理な話やね。どこのクラブも、彼らのような有利な条件を選手へ提供することは出来ない。バルセロナには美しい街と魅力的なプレースタイル、スペクタクルなスタジアム、全てのタイトルを争える可能性、それに海と太陽があるんやからね」

たしかにその指摘のとおりであり、「いつかはバルサでプレーしてみたい」と語る選手は山のように存在していますし、実際のところ狙った選手は資金さえ話し合いがつくのであれば、けっこうな確率で入団にこぎつけているような印象はあります。我らがGMチキ・ベギリスタインは、よそのGMからしてみれば非常にうらやましい条件をバックに仕事をしているわけです。前述の某GMはぼやいています。「バルサは同じポジションの4人の選手と合意を取り交わし、その上でシーズン終わりに最終決定が出来る。選手も私たちも、待たされる立場なんや。」

 

◇数ある候補から、どの選手を選んでいくのか

補強はまず、当然ながら現在のチームの分析から始まります。今のチームのどこに弱点があり、どのような選手を獲得すれば競争力がアップするのか。時にはネームバリューが優先されて選ばれる選手もいますが、基本はチームをより強力にしてくれる選手をリストアップです。まず挙げられる選手の数はおよそ、ひとつのポジションにつき4名ほどとなるようです。来季の補強プランでいけば、欲しいのはトップクラスの右ラテラルと、セントラルのバックアッパー、トゥレの負担を軽減できるピボッテ、そして右エストレーモといったところでしょう。メディアにはゴレアドールたちの名前がわんさと挙がっていますが、優先度は微妙なところ。つまりチキの補強プランノートには、ずらりと30名近い選手の名前が書き込まれていて、ひとつずつ話を進めていくわけです。

全てのポジションでそうとはいかないでしょうが、バルサはすでにこの段階で複数名、移籍OKで基本的合意を取っている選手がいると思われます。もちろん、同じポジションでの“二股”や“三股”もやっているはず。しかしそれが表に浮上してくるのはもう少し先の話(きっかけはチャンピオンズ敗退など)となり、他のクラブはバルサの本気度がアップしてくるのを様子を伺いながら待つわけです。バルサが常に交渉の一番手ではありえませんが、他クラブさんはこちらの交渉具合にだいぶ影響を受けちゃうんですな。さっさと決めてくれってなところでしょう。

具体的には、右ラテラルはウィリー・サニョルとフィリップ・ラームからは仮合意を取り付けているけれども、どうなるかは第一希望であるダニエル・アルベスとの交渉次第。チキVS.デルニド会長の戦いがどうなるかです。そういった感じで、フロントは選手の能力、キャラクター、プレースタイル、それに何より“バルサで熱烈にプレーしたがっているか”、“ハングリーか”などを重視して決めていきます。優先順位の低い選手ほど、他の交渉の結果を待ちぼうけ。ちなみに離婚で傷心のアンリや夜遊び組が起こす問題を避けるため、出来るならテクニコは妻帯者の入団を希望しているそうです。ただし、夫人が「バルセロナはイヤ!」って言い出したら終わりですが。。。

 

◇そして、新チームの核となる監督は・・・

なんだかんだ言って、選手の補強はテクニコの分析さえ間違っていなければ、それなりに上手くはいくでしょう。今のところは補強ポイントは外野ファンの思うところと同様のようですし、交渉がスムーズに運ぶことを祈っています。バルセロニスタにとって選手補強よりも気になって仕方のないのが、その戦力を生かしもすれば殺しもする、監督の人事についてです。役員会は依然としてライカーへの信頼を強調していますが、現在のバルサがかける問題は彼らテクニコによるチーム管理方法の甘さ(寛容さ)によるところが大きいと考えられ、たとえ何度シーズンを繰り返そうと、何度同じような教訓を手にしようと、そのたびにバルサはまた同じ道を歩んでいくことになるでしょう。チームはがらりと違ったキャラクターで、グループを統率できる指導者の到来を必要としています。

その筆頭候補はやはり、ジョセ・モウリーニョ。キャラクター、能力ともに申し分のない一流監督のモウですが、問題となるのはその長所でもある強烈すぎる個性と、高い能力による他のビッグクラブからの熱烈オファーです。特にここ数日はマンチーニの後釜を探すインテルが彼にプッシュしているといわれ、モウリーニョ争いは激しさを増しています。バルサが監督との交渉に臨むスタンスは、基本的に選手交渉と同じ。今はまだライカーの去就が見えてこないので、もう少し結論を待ってくれというものです。けれどもよほど先方がバルサしか考えてない限り、そんな悠長な話は待ってはくれない。自分が欲しいならさっさと決断し、敬意・熱意を表してくれと望むでしょう。

バルサの第一希望は、希望的観測も込め、モウリーニョだと思いたいです。しかしそうならない場合もあるわけで、その時のための代案は用意しておかねばならない。そこでメディアの注目を集めてきているのが、ヘタフェでいい仕事をしている“ドリームチームの英雄”、ミカエル・ラウドルップだそうです。コパ、UEFA杯での成績は申し分なく、目指すスタイルも攻撃的。ネームバリューやルックス、キャラクターも“バルサ映え”しそうではあります。あとはもうひとり、“魂のカリスマ”であるペップ・グアルディオラの名前も浮上しているのですが、彼はもうちょっとあとで見てみたい人物。やはりここはモウリーニョに一発期待したいので、役員会の皆さん、思い切って決断しちゃおうじゃないですか。クライフの反対を押し切ってでも、賭ける価値は十分にありますよ。

 

 

 

 

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