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トップページバルサニュース過去記事>3月10日

 

2007年3月10日

1-2:大失敗。

 

カンプノウでの負けは、とてつもなく痛い。

前日にマドリが勝利し、リーガ優勝への可能性を少しでも多く残すためには絶対の絶対に勝っておかねばならなかったカンプノウでのビジャレアル戦に、バルサは見事に敗れました。ボールは支配しながらも、ゲームを巧みにコントロールしたイエロー潜水艦の術中にハマリこんでの痛すぎる黒星。2ポイントにまで縮まっていた首位との差は連敗によって「あっ!」という間に8にまで再拡大し、バルサ逆襲のムードはこれにてほぼ消滅してしまいました。今後もチャンスは巡ってくるでしょうが、同じようにバルサが失敗を繰り返し、結局ダメになりそうな雰囲気が濃厚。なんだかんだいって、このチームは勝負弱いのです。。それもかなり。

 

◇シーズンを決めてしまいそうな敗北

首位のレアル・マドリは3月、セビージャやバレンシアとの決戦が控えており、そこでチーム事情が万全とは言えない彼らが、ポイントを落とす可能性はそれなりにあると考えられます。だからバルサはこのメッシショックを抱えた中でのビジャレアル戦を耐え抜き、どうにか次以降へと希望をつないでおく必要がありました。そうすることでマドリにプレッシャーを与え、エラーも誘発できたかもしれません。けれども先にエラーを犯し、すってんころりんと転んでしまったのは、またも追う立場のバルサでした。しかも苦手のフエラではなく、クラシコでの敗北以外は全勝を誇っていたカンプノウでの失敗なのですから、与えるダメージも尋常じゃあないです。シーズンを決める負けといっても、過言ではないでしょう。

「今夜のダメージは大きいね。私たちが首位を捕まえる可能性は毎回少なくなっているし、リーガは私たちから逃げていってる。」このなかばギブアップ宣言ともとられかねない発言の主は、誰あろうジョアン・ラポルタ会長です。ビジャレアルが素晴らしい試合をしたとしつつも、「私たちのプレーは悪かった。スコアは試合内容をよく反映しているよ。」と素直に負けを認める会長。彼は「まだ11試合が残っているし、私たちはリーガを失ったわけではない」とフォローもしていますが、あまりにも簡単に追い上げムードが終了してしまった今となっては、その“チャンスはまだある”とのお約束コメントも、空々しく響かざるをえません。

 

◇努力せど、報われず・・・なぜ?

そして今回の黒星はさすがに選手たちにも効いたらしく、イニエスタは「この負けは、僕らにとって大打撃」と表現。その落胆は隠しようがありません。一方でザンブロッタはポジティブに「運が悪かっただけ。相手は2回のチャンスで2点を獲ったんやからね」と語ってはいますが、さすがにこれは楽観的すぎて賛同するには抵抗があります。ボールを支配していたのはバルサでしたが、試合を陰で操っていたのはビジャレアルだったからです。では、その敵さんの思惑にきっちりと乗ってしまった敗軍の将ライカーはどのようにこの試合を分析しているのか。アトレチコ戦後は選手たちを“プレー姿勢がなってない”と批判していたミスターでしたが、今回は教え子たちは良くやったとの見解を示しています。

「前半のリズムは良かったし、私たちは序盤ゲームを支配していた。ただ、相手にダメージを与えられんかったね。とはいえ私たちは非常に激しく戦ったよ。いま私たちがすべきなのは、出来るだけ早くページをめくって次へ行くこと。今回のような敗北は、やり繰りするのが簡単やないからね。あとは自分たちに勇気と誇りを持ち続けることや。」たしかに前半の序盤はリズムが良かったですし、選手たちのプレーには気合が感じられました。しかし結局はアトレチコ戦と同じように“ダメージを与えられなかった”わけですし、それが何故なのか、テクニコにはよーーーく分析・検討してもらうしかありません。ミスターは次のようにも述べています。

「この試合が、負けで終わったのは残念なことやね。チームはとてつもなく努力をしていたよ。選手たちが全力を出しつくした後で、こういう終わり方を目の当たりにするのは難しい。」では、その選手たちの努力が報われるようなサポートを!!戦う姿勢が結果と結びつくような、戦術指導なりプレー指示を!オートマチック性が向上するような練習を!名前ではなく、適材を適所に正しいタイミングで送り込む選手起用を!敵チームの監督に「私たちはバルサの個人技をコントロールし、彼らのエリアでダメージを与えた。彼らはその報いを受けたね。」なんて言われちゃってるんですから悲しいです。

 

◇その場しのぎチームに、勝利はない

認めるのは残念ではありますが、このバルサは確実に自滅への道を歩んでいます。昨年に続いての、自滅への道です。2週間前、バルサはメレンゲの失態によるつまづきを利用し、首位と2ポイント差に迫っていました。あの時の勢いは間違いなくバルサにあり、逆転は時間の問題とさえ思われていました。なのにその大事な局面にきて、まさかまさかの2連敗を喫し、マドリとの差は再び8ポイントにまで拡大。息も絶え絶えだった白組は圧力から解放され、精神的余裕をもって厳しい3月の戦いに臨むことになります。バルサが向かっているのは、タイトルを落とすチームのたどる道です。ポイントとなる試合で勝つことが出来ず、そのまま失速して終わり・・・という。どうしようもなく不安定で、進歩していく気配のないバルサ。正直言ってビジャレアルの方が、ずいぶんとカンペオンらしくみえました。

やること成すことが全て付け焼刃で、その場しのぎ。さすがにここまでくれば、ライカーがベンチにいる意味はもうないと言うしかないでしょう。ロッカールームの選手たちや役員会はいざ知らず、外野ファンのミスターへの信頼はもう底をつきました。一度はその復活の予感に「もう一回だけ信じてみようかな・・・」との気持ちにもなりましたが、またも同じような失敗をしたとなっては、さすがにキツイ。逆転優勝の希望は捨てたくないですが、もうそろそろ心が挫けそうになってきます。結局のところ、2月末の逆襲ムードは幻だったのか。なんだかんだで、ビルバオ戦後と同じムードに逆戻り。それがバルサの現実ということですか。楽しい2週間でした。

思い出したかのように輝かしい試合をすることもあるとはいえ、すべてはその時の運と雰囲気しだい。守備陣が鉄壁の活躍をしていた時期はどうにか結果だけはついてきてましたが、そこにほころびが見えてしまえば、もう結果もついてきません。ボールは支配しても、チャンスは作れない、ダメージは与えられない、一度リードされたらひっくり返すことも出来ない。これから先、メレンゲの失敗によってチャンスの芽が出てくるとしても、このバルサ(テクニコ)がそれを活かせると想像するのは難しいです。すでに一度、これ以上ないチャンスをもらっているにもかかわらず、自ら放棄してしまったわけですから。おそらくは今後も、ちょっとした盛り上がりはあるでしょう。しかし最終的にバルサを待っているのは歓迎されざる結末、そんな気がしてなりません。どうかこれが杞憂でありますように。

 

 

 

 

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