失敗は許されない。
なにがなんでも、イエロー潜水艦を撃沈せよ。
07/08シーズンのリーガも残すところあと12試合となり、タイトルを目指すバルサとしては首位マドリとの差をこれ以上拡大させるわけにはいきません。昨夜、メレンゲはベルナベウにてエスパニョールを下し、バルサへのリードを暫定的に8にまで広げています。本日、アスルグラーナの戦士たちがカンプノウに迎え撃つのは、あちらも同じく星は落とせない難敵ビジャレアル。メッシを失ったショック、出場停止のプジョルなどハンデキャップはありますが、リーガ争いで生き残るためには、バルサには勝利以外許されない試合です。出来ればクラブを明るくする勝ち方を希望しますが、とにかく今回は結果優先。なんとしてでも3ポイントを獲得し、可能性を次へとつなげるのです。
◇負けられない“決勝戦”
フットボル界は負けられない試合を“決勝戦”と表現しますが、今夜のビジャレアル戦はまさに“決勝”と呼ぶにふさわしい試合です。チャンピオンズで手痛い敗北を食らったマドリは、本拠地ベルナベウでのペリコ戦に怪しいながらもきっちりと勝利し、一足先に3ポイントを加算しています。これで両者の暫定ポイント差は8.。もう一度この差を5に戻すためにバルサに求められるのは、勝利。それ以外にはありません。ここでもし失敗すると、もう手遅れとなる可能性もある。ここからはすべて、“マッチボール”みたいなもんです。
黄色の潜水艦長ペジェグリーニは今回のバルサ戦を、「2位を獲得するためのラストチャンス」だと考えています。現在3位のビジャレアルとバルサとのポイント差は6。チャンピオンズへの無条件出場権を手に入れるために、彼らはコパでのリベンジの意味もこめ、いつも以上に死力を尽くしてくることでしょう。バルサもメッシを失ったショックなどで万全の状態ではありませんが、だからといってポイントを落とすのは絶対にNG。いつも、もれなくしんどい試合になるビジャレアルが、厳しい相手であるのは承知済みです。それでも失敗は許されない。知性と体力、それに根性を総動員し、ぜぇぇぇったいに勝利しなければなりません。
◇フエラで強く、カンプノウでも手ごわいビジャレアル
このところはメッシ依存症と囁かれるバルサ。選手たちはまず、それが誤りであることを証明する必要があります。レオはたしかに一人で局面をガラリと変える能力のある選手ではあるけれども、バルサは決して彼だけのチームじゃあない。メッシがいないと右サイドが機能不全を起こしがちなのは問題とはいえ、そこは(イマイチ頼りにならないとはいえ)我らがライカーに解決策を提示していただくまでです。メッシがいなくなろうとも、ミスターはシステムを変えるつもりはないと明言しています。ならば今夜の右は、誰が務めるのか。ジョバニとなるのか、あるいはイニエスタか。頼みますからライカー、ヘンチクリンな“無理やりトリデンテ”なんてことはされませんように。
ちなみにビジャレアルは今季、フエラにて2番目に多い21ポイントを獲得しています。バルサは敵地で4勝しかあげていませんが、イエローサブマリンは6勝を記録。しかも得点の多さは一番で、21得点を記録しているのだそうです。彼らにとってカンプノウは恐怖の要塞ではなく、攻略法も知っている“チャレンジ可能なスタジアム”。実際彼らは、今夜は勝利を狙って作戦を練っているはずです。それをいかにライカー・バルサが上回っていけるか。コパでのキレていたメッシの不在を、監督が戦術的にカバーしていけるかが焦点になりそうですが、うむー、それってやはり不安だ。。。(汗)
次節から、マドリはセビージャにバレンシアという、失敗の可能性ある相手との連戦が控えています。逆にバルサは、アルメリア(敵地戦)とバジャドリが相手です。この2試合でポイント差が縮まるチャンスはあるでしょうし、エラーの許されない状況によって白組に圧力をかけていくためにも、今夜のビジャレアル戦は絶対に落とすわけにはいきません。カルデロンでの失速、メッシの負傷という悪い流れを断ち切るためにも、この試合には勝利が求められます。あわよくば、マドリにはない華麗なフットボルによる勝利となれば最高ですが、ゼイタクは言いません。とにかく今日は一に勝利、二に勝利でいっときましょう。
◇カギを握る、ライカー采配
このビジャレアル戦は、チームの底力、そしてライカーの問題解決能力が試される試合となるでしょう。メッシはチームでもっとも相手守備ラインを破壊する選手であるのみならず、トリデンテの右に唯一すっぽりと納まる選手です。彼を休ませた過去の試合などではロナウジーニョ中央、エトー右といった配置を試したライカーでしたが、どうにもこれは上手くいきませんでした。攻撃がほとんど中央から左に集まり、機能不全を起こすのです。ならば無理をせず、ちょっとしたシステム変更などをしてみるのも手だとは思いますが(4-3-1-2など)、ライカーにその考えはない模様。4-3-3のフィロソフィーは変更しない、と監督は語っています。
「レオのコピーはおらへんとはいえ、ただ一人の選手が欠場となったことによって私たちのプレー方法を変えるというのは、いささかやり過ぎやろうね。」そうでございますか。右サイドにぴたっとフィットする選手がいれば、そのコメントも安心して聞いていられるのですが、そうじゃないのが心配の種です。おそらくはジョバニが起用されると思われますので、若きメキシカンに期待しましょう。ちなみにメッシについてライカーは、「彼はあのような怪我を繰り返さんために、自分の身体を知るようにならんとね。これから長くトップレベルでプレーするためには、こういったタイプの状況を上手くやりくりする術を身につける必要がある。ただこれは彼の責任ではなく、彼がそういう身体をしていたということや。」と述べています。なんとなく、納得いかない感じもありんす。
また、セルティック戦後にプジョルの発言によって火がついた“メディアによる先発決定に関するライカーへの圧力”の件についてですが、これに関してのミスターの見解は次のようなものとなっています。「彼は後日、発言が誤解されているとして修正をしてるよね。それに残念なことに、メディアが何を言おうと、私がそれで先発を変えるというようなことはない。」これは皮肉コメントですが、本当に残念に思えもするからスゴイといいますか。イイヒトなんですがね、ライカー。なんにせよ今日は、彼のひらめきがズバッと的中してくれることをフットボルの神様に祈りつつ、成功を願うといたしましょうか。
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