メッシショック続く。
今日も話題はメッシの負傷。
普通に捉えるならば消化試合といえるセルティック戦にて、左太ももの筋肉を損傷し、全治6週間となってしまったリオネル・メッシ。バルサにとって、もっとも相手守備陣を混乱に陥れられる選手であるメッシの離脱はフットボル的にも精神的にも大きなダメージです。レオが重要でない試合で傷ついたことがまずショック。その結果、これから負けられない試合が続くシーズン終盤を、彼抜きで戦わねばならぬ現実はバルセロニスモにとってまさに悪夢としか言いようがありません。その衝撃がさっさと和らぐはずもなく、怪我から2日たつ今日も依然、メディアにはメッシ関連の記事が踊っています。いったいこのダメージが癒えるのは、いつになるのでしょうか。
◇メディアからの圧力は関係ない
セルティック戦後にカピタン・プジョルはメッシの負傷について問われ、「メディアやファンからの圧力で彼はプレーを強行することになった」という旨の発言をしていました。たしかにアトレチコ戦で半端な起用をしたライカーに対しカタランメディアは一斉に疑問を投げかける記事を書き、セルティック戦は最高メンバーで挑むべきであると述べています。メディアとファンは、メッシに関しては例外を認めるべきだったことを、教訓として学び取っていく必要があるでしょう。そして昨日、プジョルは自分の発言はちょっと誤解されていると、改めて真意を伝えるために修正コメントを発表。ライカーが周囲の圧力に負けてメンバーを選ぶことはない、とカピタンは説明しています。
「僕はメディアの圧力でメッシが強行出場するようになったとは言ってないよ。まったくその反対なんや。チームにとって誰を起用するのが利益になるのか、誰よりも知ってるのはテクニコなんやからね。」、「僕らロッカールームが胸を痛めているのは、一部メディアがアトレチコ戦でメッシが先発でなかったことに関するテクニコの説明を信用せんかったこと。テクニコはハッキリと、医療部からメッシがオーバーワーク状態ゆえに、調整する必要があると告げられたことを話しているわけやから。」たしかにライカーの説明を疑問視するメディアはありましたし、それにファンが影響を受けた面もありました。それは反省点です。でも決断を下したのがライカーならば、その判断がどうなの?と問われるのは仕方ないでしょう。あんな消化試合、メッシを使う必然性なんてなかったわけですから。
◇無理強いをしたことが、怪我の主要因
一方でグジョンセンもまた、このプジョルの主張に賛成だと語っています。グッディ曰く、「カピタンの言葉に耳を貸してほしいね。僕も彼と同じ意見。それにメッシの怪我に関して、今は責任者を探すべき時期やないと思うよ」。責任者は探すまでもなく、選手起用に対しての全権限を持つ監督以外にありません。非難の声を轟々とあげるかどうかは別として、責任者はライカーです。ただ今更騒いだところでメッシの怪我が早く直るわけでもありませんので、これから二度と同じことが起きないよう、再発に努めていくのがテクニコの使命。状況の分析をし、対策を練る必要があるわけですが、スポルト紙に元バルサ医療部長ジョセップ・ボレルのメッシ怪我多発に関する考察が掲載されていますので、紹介してみましょう。
「レオは2001年、バルサに13歳でやってきた。アルゼンチンの名高い医師の診断書をもってね。彼は骨の成長に遅れが見られたことにより、当時ホルモンの管理を行っていた。そして私たちはその後、専門医と相談をし、徐々にホルモン治療を止めていくことにしたんや。レオは栄養のコントロールとフィジカルプログラムによって、ホルモンなしでも成長したよ。それと現在の彼の連続する怪我が、関係していると私は思わない。メッシの筋肉は速筋が中心となっていて、毎日のケアが必要なんや。再発を防ぐためには、非常に念入りなケアが必要となってくる。」
メッシは並外れた瞬発力がある代わりに、注意しないと、傷つきやすい筋肉の持ち主ということです。また、アルゼンチンフットボル協会主任意志ダゴスティノ氏は「この手の傷が癒えるには20日を要し、さらに正しい運動によって筋肉を強化していかねばならない。メッシの怪我がなぜ多発するのかは説明が難しいが、私は彼が身体が耐えられる以上のことを周囲に要求されているのがカギやと思う。ホルモンの影響というのはないやろう」と説明。その他にも元バルサ医療部長だったアルデボル氏は「カンテラ時代のメッシは、怪我のない選手やった。このタイプの怪我は前歴があるとリスクが増すし、急がせないのが肝心」と見解を述べており、聞けば聞くほど、無理をして出場させたのが良くなかったとの結論に至らざるを得ません。
◇再び、全治6週間
要するにファンもメディアもメッシがプレーするところが見たいあまりに期待をかけすぎ、メッシもそれに応えようと張り切りすぎ、テクニコは本来のローテーションが持つ意味を見誤った選手起用法を行い、そういった環境の"犠牲者"としてメッシが再び傷つくことになったということでしょう。以前からメッシの扱いには注意が必要と言われておきながら、またも繰り返された悲劇。今度こそ、再発は防がねばなりません。昨日行われた精密検査により、彼は大腿二頭筋の1/3程度の損傷で全治6週間と診断されました。12月にバレンシア戦で負った傷と近い場所で、度合いは少々大きなものとなっています。前回も6週間と診断され、結局34日での復帰と急ぐ結果になりましたから、今回はより慎重にいかなければなりません。
順当に回復すれば、セミでバレンシアに勝利したを前提にした、4月16日のコパ決勝戦を目標にしたいとクラブは考えているようですが、あまりにもきっちり過ぎますのでどうなりますでしょうか。チャンピオンズの1/4ファイナル2試合には、完全に出場はできません。上手くいけば1/2ファイナルには間に合いそうですので、チームには是非、次のラウンドを突破してもらいましょう。しかしです、メッシは1月19日にプレー許可が下りてからセルティック戦まで、実に11試合に出場しているとのこと。1ヵ月半で11試合ですから、今にしてみれば頑張りすぎでした。
また、メッシは今回の負傷にだいぶ傷ついている様子だそうで、リハビリの第一段階をアルゼンチンにて行うことになるかもしれません。明日テクニコやメディコらによる話し合いが行われ、レオにとってベストの方法が決定されることになります。バルセロナにてチームを近くに感じながら暮らすのは最初はきついでしょうから、家族と生まれ故郷へ一時帰宅するのもいいでしょう。最初はとにかく休み、炎症を抑える治療をすればOK。第二段階からは、彼が大きな信頼をよせるクラブトレーナー、ファンホ・ブラウとの二人三脚での取り組みが始まります。なんにせよ、焦らずじっくりいきましょう。シーズンはまだ、2ヵ月半も残ってるんですから!
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