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トップページバルサニュース過去記事>2月24日

 

2007年2月24日

余裕ムード。

 

気になるのはむしろ、カンプノウよりベルナベウか。

このところフエラでの試合が続き、地元カンプノウでの試合は3週間ぶりとなるFCバルセロナ。現地バルセロニスタたちもさぞかしスター選手たちの“帰還”に胸ときめかせているだろうと思いきや、そういうわけでもありません。今宵の相手は、開幕当初から最下位を独走しているレバンテ。どう考えても負けるなんてことは考えられず、ファンはすでにこのゲームを勝ったこととして計算、遠くベルナベウでのラウドルップ・ヘタフェの頑張りにむしろ注目している状況です。これからもしんどい試合が続くバルサにとって、レバンテ戦はいわば“中休み”。しかし舐めてかかるのは失礼ですし、思わぬしっぺ返しがないとも限りません。戦力は休ませつつ、できるだけ良い勝ち方でいいイメージも残してほしい。都合のいい希望ですが、バルサなら出来るはずです。

 

◇過度のリラックスを警戒するライカー

「グラスゴーでのプレーレベルは、今季ベストやった。そして今私たちはこのええムードを、どんどん活用していかなあかんのや。ファンは概して“この試合はすでに私たちの勝利で終わった”というふうに考えがちやけど、実際はそうやない。私たちはこの試合に、十分に注意を払っておく必要がある。」これが昨日の会見における、フランク・ライカーの言葉です。サラゴサ、セルティックと厳しいスタジアムで連勝し、上昇気流ノリノリとなったバルサ。そして無敵カンプノウに迎えるは、給料不払い問題を抱え圧倒的に最下位を走るレバンテ。普通に考えるなら、バルサが勝てない要素はありません。主力の大半を温存しても、バルサの勝利となるであろうゲームです。しかしライカーはだからこそ、楽観ムードを引き締めようとしています。バルサは伝統的に、落とし穴に落ちやすいクラブなのです。

もう数ヶ月も給料が支払われておらず、この試合での抗議行動も予想されるレバンテに関し、ライカーは「レバンテのように難しい状況に直面しているチームは時として、ロッカールームに普段以上の団結を生むことがある。そしてそれがピッチでのリアクションを支えることがあるんや」と警戒。そしてベルナベウでのヘタフェ戦に興味が注がれていることについても、「重要なのは私たちが勝つことであり、よそのチームを見つめても助けにはならへんのや。私はマドリをあまり見すぎるのは好きではない」とコメント。このふわっとした空気感が、指揮官にはなんともイヤなのでしょう。“惨事”が起こるのは、大抵こんな時です。

 

◇戦力を温存し、次なる大一番に備える

とはいえ、おかれている状況もポテンシャルもあまりにも違いのある両チームであり、難敵揃いで下位といえども気の抜けない曲者が名を連ねるリーガの中でも、レバンテは数少ない“確実に星勘定ができる相手”。こんな試合こそテクニコは堂々とローテーションを採用し、来週水曜のバレンシア戦(コパ1/2ファイナル)へ備えなければなりません。そして言われるまでもなく、ライカーはグラスゴーでの功労者だった二人のクラック、デコ&アンリを休ませる決断をしています。デコもアンリもここ数週間の苦しい台所事情の中、出ずっぱりでチームに貢献してきた選手であり、それぞれ故障から回復して以来、6試合、11試合に連続して出場。2月は厳しいカレンダーでしたから、せめて今日はのんびりと休んでくださいませ。

アンリが休む代わりに、ちょうどタイミングがいいことに、レバンテ戦ではコパ・アフリカでのお勤めによる疲労も癒えたであろうエトーさんが、気合十分に暴れてくれます。コパ・アフリカ決勝以来、2週間ゲームから離れていたサム。今日のゲームはこれから訪れるバレンシア、アトレティコ、セルティック、ビジャレアルとの必勝4連戦に万全のフォームで臨むための、打ってつけの復帰試合です。グラスゴーでは何ヶ月ぶりかで活気あるプレーを見せたロナウジーニョも、同じこと。ここでさらにリズムを上げていき、いい感触を掴んでもらいたいところです。

1月の下旬から2月半ばにかけて、バルサは悪夢のような欠場者ラッシュに悩まされてきました。そしてようやくそれからも解放され、チームにはほぼフルに近いメンバーが戻っています。なのでデコたち以外にも、ライカーはおそらく選手の入れ替えをしてくると思われます。怪我から超回復したプジョルを休ませ、戻ってきたザンブロッタが起用される可能性はありますし、左ラテラルは今週トレーナーと調整をしていたアビダルではなく、シルビーニョとなりそうな感じ。セントラルにチュラムというのも、十分にありえます。攻撃陣も後半からは、フレッシュなカンテラーノたちの出番となるでしょう。さくっと勝負を決め、主力のエネルギーをどこまで節約できるかがポイントの試合です。

 

◇出来るだけいいイメージを残したい

普通にいって、勝てるでしょう。どう考えても、バルサが残留圏内から10ポイントも離れていて、これまでに4勝しかしていないレバンテに勝てないわけがないです。とはいえほんの少しでもドキドキして今夜の試合を見れるよう、“警戒情報”も紹介しておきましょう。まずレバンテは今、最高に“波に乗っている”状態です。彼らは給料の未払いに腹を立てながらも、ここ5試合で負けはたった一つ。残る4試合は2勝2分と、文句ない成績を残しています。リガノやサビオといった主力選手たちがごっそりと他のクラブへと去ってしまっても、この成績。これはライカーが指摘するとおり、苦難がロッカールームを結束させているということでしょう。こういう相手、舐めていると痛い目に遭いかねません。

チャンピオンズで華々しい試合をした次のリーガで、さっぱりなパフォーマンスを見せてしまうパターンがバルサには、かなりよくあるような気がします。対戦相手に落差がある場合は、特にそんな気が。今日はセルティック・パークを完全に攻略した後の、ダントツ最下位チームとのゲームです。周囲の空気を含め、なーーんとなく、しでかしちゃいそうな雰囲気があるんですよね。そこらをいかにコントロールし、選手たちに勝負が決まるまでは手を抜かせないようにするかがテクニコの腕の見せ所。3ポイントは堅い試合とはいえ、どうせならいい勝ち方をしたいですしね。勝負が決まるまでは、リラックスしないでいきましょう。そして早く試合を決めちゃいましょう。

数週間前、マドリとの差が9ポイントに開いた時、彼らの勢いをバルサが止められっこないと多くのファンが考えていました。しかし状況はすでに一変し、バルサが上昇気流に乗った印象がある一方、マドリは勝手に坂道を転がり落ち始めたような印象だから不思議。げにフットボルの世界とは、移ろいやすいものなのだと再実感です。ゆえにバルサは、このいい流れを出来るかぎり絶やさずに続けていってほしいところ。ほんの些細なことからリズムは変わりますし、せっかく苦労してこのムードを手に入れたのですから、へんに手綱を緩めることもありません。メンバーをいくらか休ませようとも、変わらずいい内容での勝利を。そしてラウドルップ率いるヘタフェに、さりげなく期待!アニモっ!!

 

 

 

 

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