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2007年2月19日

ストイチコフ「マドリは・・・」

 

ドリームチームの“暴れん坊将軍”は、今日も絶口調。

数々の個性的なキャラクターたちがひとつとなり、バルセロニスタに大いなる楽しみを提供しつつ勝利をもたらしたヨハン・クライフによるドリームチーム。なかでもクレの絶大なる人気を集めていたのが、暴れん坊将軍ことウリスト・ストイチコフです。ピッチ内での魂のこもったプレーだけでなく、ピッチ外での個性的すぎる奔放発言でも人気を博した彼ですが、そのキャラクターは現役を遠のいた今でも衰えてはいません。とにかくバルサを愛していて、マドリが大嫌い。そんな血の色まで青えんじに染まったストイチコフのインタビューを、さくっと紹介しましょう。

 

◇失われないカリスマ

ストイチコフが何かしゃべった、というだけで、クレならば思わずほくそ笑んでしまうキャラクター。グラウンドでの闘志に満ち満ちたプレースタイルを見ればわかるように、ウリストは決して挫けない不屈の精神を備えた人物です。現役時代から過激な発言にてメディアを沸かせてきた彼ですが、髪に白いものが混じるようになった今でも、その爆弾ぶりは健在。おそらくストイチコフは、ライカー・バルサの一員としてこの現状をどうにかしたいと疼いていることでしょう。しかしそれは出来ませんので、メディアを通したコメントで、彼はチームを鼓舞しようとしています。ウリスト・スピリットが何分の一かでもが、選手たちに伝播すれば・・・こんな逆境など、きっと一蹴できちゃうでしょう。

ということで、期待を裏切らないストイチコフ色全開のインタビューがスポルト紙に掲載されていますので、幾つかかいつまんで紹介させていただきます。

 

◇「マドリはこれから下り坂」

まずはやはり、バルサにとって光明の見えてきたリーガ優勝争いについて。無敵のように思えていたメレンゲが2戦連続でフエラにて散り、バルサとの差は5ポイントにまで縮小されました。この傾向が今後も続き、バルサは逆転勝利ができるのか。ウリストはずばり、可能だと考えています。

「優勝争いはすごく面白くなってきたね。3週間前はすべてが終わったかのように思えていたのに、今は状況がまったく違ってる。バルサはサラゴサでリズムを掴んだし、あとは自分たちのことだけを気にしてたらええよ。5ポイントを縮めるのは、楽しい挑戦やね。マドリはきっと耐えられへんやろう。彼らはこれから、コントロールするのが難しい下り坂に入っていくよ。彼らは敗者のチーム。だってスコアが不利になったとき、それを覆せへんのやからね。」

いきなりマドリが“敗者のチーム”とは、某おばさん占い師顔負けのぶった斬りです。“ベストのチーム”と形容したライカーとも、一線を画しています。そして白組のチーム力に関する質問には、次のように答えるウリストです。

「マドリの選手たちの能力に関しては、俺には意見は出来へんよ。俺はあそこの人間やないんやからね。それにそんなこと、興味もない。俺はブランコが嫌いなんや。俺が興味があるのは、俺たちがええプレーをして、その織り成すフットボルを存分に楽しむこと。昨年はマドリがリーガを獲ったし、今年は俺たちが同じように取り返してやるよ。」

 

◇審判について話すのは、怖いから

昨年マドリが怒涛の追い上げを見せたときには、白組周辺が一丸となり一大キャンペーンを張ることでムードを盛り上げ、うねりのようになって逆転優勝を成し遂げました。では今年はバルサがそのような雰囲気を作り上げることによって首都方面に圧力をかけたいところですが、ストイチコフはバルセロニスモにはそのような“挙国一致体制”を生み出すのは無理だろうと見ています。曰く、「メディアがサポートをしてくれへんやろうからね。スポーツ外のことがあまりにも紙面に登場してくるし、それは何らかの形でチームに影響するんや。」たしかにバルサは常に騒音に包まれていますし、静かにタイトルに集中できる環境などは想像もつきません。

一方で、メディアキャンペーンといえば、サラゴサ戦での審判の微妙な判定に対する、首都方面の騒ぎ方にもそれは見て取れます。審判の“サポート”はお互い様なのですが、他人が利益を得るのはお互いに心地よくはないもの。この点に関し、ストイチコフは次のような見解を示しています。「彼らが審判のことを話すのは、恐怖感があってそれを隠したいからなんや。今では誰もマジョルカ戦でのロビーニョのゴールのことは話さへんけど、あれだって審判の贈り物やなかったっけ?彼は2メートルもオフサイドの位置にいたし、他にもたくさん例はあるよ。ここでは誰も審判のことは言わへんし、それがバルセロナの流儀なんや。」

 

◇もっと気合入れろ、ロニー

そして話題は選手のキャラクターの方面へ。あなたのようなロッカールームのムードを押し上げてくれる選手が今のバルサにいればいいのに、との問いに対し、暴れん坊将軍は「違う時代のことを、比較する必要はないよ。俺たちは過去を今生きることはできへん。それに現在のチームには、最高の選手たちが揃ってる」とコメント。また、昨日の当コーナーで紹介したクライフによる“ロナウジーニョの不調は自分に責任がある”論に関しては、次のような意見を述べるストイチコフです。

「ロニーに関しては、あの子次第やね。フランクは彼に対してベストの方法をとってるし、チームメイトたちも彼を励ましてる。あとは彼がもう少し意思を持ってやるだけやし、もっとハッキリした言い方をすれば、キ○タマを持たなあかん。グラウンドで“俺はここだ”と言って相手全員をなぎ倒し、“で、なにか?”って答えてみせることや。」

クライフと同様に原因はロナウジーニョの気持ちの持ち方にあるとしつつ、独特の表現で強さをアピールせよというのがストイチコフ流。たしかにロニーにウリストの闘志が加われば、無敵でしょう。でも、そんな強烈なキャラクターはそうはいないのが現実。

そして最後に、このところバルサに対して毒舌を吐いているベルント・シュスターに関してもストイチコフは一言述べていますので、そちらを紹介しておきましょう。概ね、シュスターを理解する内容です。「シュスターは自分の仕事をしていて、彼のチームを助けようとしてるんや。今はマドリでバルサを悪く言ってる彼やけど、もしバルサにいたとしても、マドリの悪口を言ってたやろうね。彼はええ監督やと思うよ。」

 

 

 

 

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