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トップページバルサニュース過去記事>2月09日

 

2007年2月09日

乗り切れ、この試練。

 

怪我人多発、苦しすぎる台所事情でセビージャと激突する。

バルサにとってシーズン指折りの厳しい試合がやってきました。サンチェス・ピスファンでの、セビージャ戦。先週末、オサスナ戦におけるチャビの劇的ゴールで高まった追い上げムードを、さらに加速させることが出来るのか、あるいはまたも一週間でムードを180度転換させ、失望で終わってしまうのか。その試合の結果は、今後のリーガ争いに大きな影響を及ぼすことになります。目的を達成するために、バルサには不屈の決意と実力、そしていくらかの幸運が必要です。正直しんどい戦いになるでしょうが、だからこそ勝利できれば、チームそして周囲に与えるインパクトは甚大。多少の無理をしても、手にせねばならない勝利です。

 

◇バルサは負ける、が一般認識

「奇跡というものは、2度は起きないものだ。」これは昨日、逆転優勝へと意気上がるバルセロニスモに対して感想を問われた、白組会長ラモン・カルデロンの言葉です。昨年カペッロ・マドリがバルサから土壇場でタイトルを奪い取れたのはいわゆる“奇跡”だと会長は考えていて、神がそう何度も奇跡なるものを起こすはずはなく、ゆえにバルサがマドリとの6ポイント差を覆すことはない。そうカルデロンは考えているようです。彼がどう思おうとそれは自由なのですが、逆転があるかどうかは、下駄を履いて見なければ分かりません。まだリーガは16試合が残っており、何があっても不思議ではないのです。

バルサは今日セビージャと対戦があり、マドリは明日バジャドリを地元に迎え撃ちます。その時点での両チームの差が6のままなのか、あるいは3に縮まっているのかで、白組が感じるプレッシャーはまったく異なるのは明白。ここからは順位表でのポイント差がそれぞれのメンタルに影響を及ぼしあう、精神戦の様相も呈してくるのです。おそらくはラモン・カルデロンがそうであるように、多くは今日サンチェス・ピスファンで、バルサが敗れると計算していることでしょう。バルセロニスタにしても、「勝てる」と言い切れる自信のない勝負。むしろ敗色の方が濃厚かと考えるファンも多い試合。しかしそれだけに、勝てたときのモラル爆発はすさまじいものとなります。

 

◇ゆえに、勝てば効果絶大

バルサはこの決戦に臨むにあたり、かなり厳しい台所事情を抱えています。プジョル、ザンブロッタ、デコ、シルビーニョが負傷をし、ボージャンは胃腸炎で欠場。ロナウジーニョは本調子ではなく、エトーとトゥレは遠くアフリカにいます。ただでさえ厄介なセビージャはコパでのリベンジに燃えていて、こちらは満足にメンバーも組めない。一週間、万全のフォームを用意できたメッシとミリートが、クレにとっての攻守の希望といった状況なのです。バルサ不利の前予想は、十分すぎるほどの根拠を持っています。

しかしこのようなタイプの試合は、シーズンを左右する意味合いを持った大一番は、チームコンディションもさることながら、勝利への執念が結果に結びついてくる試合です。考えようによってはバルサにとってチャンスであり、リーガ優勝争いにインパクトを与えるのに、これ以上相応しいゲームもないのです。大方が負けると思っている試合に、たとえ不恰好であろうと勝ち残ることが出来たなら、ムードはこれ以上なく高まります。バルサ選手たちはそれを知っていますし、ここが勝負どころだと全力を出し尽くして勝利を狙ってくれるでしょう。少なくともクレは、そう信じてます。

ずばり、もしバルサがこのセビージャ戦に勝利し、さらには次週のサラゴサ戦、3月頭のアトレチコ戦でも3ポイントを持ち帰ることが出来たなら、そのままの勢いでメレンゲを飲み込み、リーガはアスルグラーナのものとなるでしょう。ここで連続して腰砕けになるようであれば、バルサに逆転の望みはまずありません。カルデロンのいうとおり奇跡は起こることなく、シラーっと日程が消化される日が訪れるだけです。戦いを盛大に盛り上げていけるかはバルサの頑張り次第であり、今日がその最初の山場です。

 

◇逆境をプラスに転じる

セビージャ遠征出発前のカンプノウでの会見で、フランク・ライカーは次のようなコメントを発しています。まず多量の欠場者が出てしまったことは残念だとしながらも、「この逆境はプラスのモチベーションにしていかんとね」とポジティブ思考。そして「セビージャでええ結果を残せればチームとクラブは強くなるし、私たちに素晴らしい効果を生み出してくれるやろうね。そやからこの試合はいつも以上に重要な意味があるんや。私たちはこのゲームで強いメンタルとキャラクターをもって良いプレーをし、努力によって目的を達成する必要がある」と大一番にかける意気込みを語りました。

気になるスタメンに関しては、プジョルとザンビーの負傷で選択の余地のない右ラテラルは、この3ヶ月間実戦でのプレーがないウラゲーの先発起用をすでに断言。「フォームを取り戻すために努力を続けていかんとね」と見解を述べているロナウジーニョは再びベンチスタートとなる可能性が高いと思われます。代表戦で90分出場し、昨日チームに戻ってきたばかりのマルケスがプレーするかはかなりグレーですから、ピボッテはエヂミルソンの出番でしょう。デコの欠場によってグジョンセンが先発に復帰し、チャビとコンビを組む。前線の左サイドはイニエスタ、の可能性が高そうです。うーん、選手交代のオプションがない・・・。

バルサ勝利のカギは、言うまでもなくメッシにあるでしょう。コパのビジャレアル戦のようなキレを彼が見せれば、止められるデフェンサはいません。レオは代表召集も受けずに一週間を調整に当ててきましたし、オサスナ戦は途中交代となったことにより、気合は相当入っているはず。ただ相手もメッシの厄介さは承知してますから、コパでセビージャを葬ったアンリとのコンビネーションによって、いかに守備を混乱させられるかがポイントとなってきます。あとは密かに、オサスナ戦の決勝弾で気をよくしているチャビに期待でしょうか。苦しいチーム事情ですが、選手たちのハートはむしろ燃えているはず。そこに希望は託せそうです。アニモ・バルサ!そして幸運あれ!

 

 

 

 

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