ちょいと中休み。
代表選手たちが各地に散り、久しぶりに静かなカンプノウ。
年始から続いていた週末にリーガ、週中にコパという流れが終わり、これから2週間は平日にバルサとしての公式戦がない日々となります。平和といえば、平和。各代表に呼ばれている選手たちはだからといって身体を休めることは出来ませんが、気持ち的にはやや余裕のある2週間となるでしょう。話題的には多少苦しくなる数日ですが、小ネタがいくつか入っていますので、さくっと紹介していきましょう。
◇7人でのアットホームな練習
世界中のスター選手が集うバルサにとって、代表戦召集が及ぼす影響は多大です。ヨーロッパ各地で開催される親善試合に参加するため、選手たちは揃ってプラット空港から飛び立ちました。ラ・マシアに残っているのは、代表戦がないことで召集を受けなかったメッシ、ミリート、グジョンセン、試合はあるけど召集を漏れたシルビーニョ、ウラゲー、ビクトール・バルデス、ピント、そして怪我やコンディション不良のために調整中のロナウジーニョ、エヂミルソン(ジム練習)、プジョル、ジョルケラ、エスケーロの合計13人です。バルサとしては多い居残り数ですが、現実に練習に参加できるのはフィジカルに問題のない7人の選手たちのみ。結果、ラ・マシアのグラウンドはいつものように閑散とした雰囲気となっています。
練習メニューは、この1ヶ月間を週2試合ペースでこなしてきた身体を鈍らせないための、ハードな内容となったようです。通常通りウォームアップ、ロンドで始まり、ボールを用いないサーキットトレーニング。そしてシルビーニョとウラゲーがセンタリングを上げ、メッシとミリートがフィニッシュをするシュート練習です。グジョンセンは練習中に右足筋肉にオーバーワークの兆候が見られたので、用心のため途中でリタイアしています。バルデス、ピントのポルテーロ組はキーパーコーチのウンスエとともに専用練習。また、本日は試合勘を忘れないよう、ペップ・グアルディオラ率いるバルサBとミニエスタディでの練習試合が予定されています。
◇メキシコ代表選手2人、セビージャ戦は微妙か
バルサにはマルケス、ドスサントスの2人のメキシコ代表選手がいるのですが、彼らのセビージャ戦出場がどうやら危ぶまれているようです。メキシコ代表は明日アメリカのヒューストンにて親善試合を行うのですが、これがスペイン時間で午前3時。その後はすぐに帰ってくることになるのですが、接続便の時間も悪く、金曜の午前中にバルセロナに到着できればいいとのことです。サンチェス・ピスファンでの試合は、運悪く土曜日。遠征への帯同には間に合うとして、前日練習には参加できるかどうかは微妙。試合には出れたとしても、コンディションは万全とは遠い状態となるのは免れません。
◇ニステルローイ負傷、バジャドリ戦は欠場へ
代表戦によるFIFAウイルスに見舞われるのはバルサだけではなく、レアル・マドリとて同じことです。彼らも昨日の練習は、わずか8人にて実施。次のバジャドリ戦はバルサよりも一日遅い日曜日とはいえ、少なからずこの影響は受けることでしょう。さらに白組は、先週末のアルメリア戦にて大黒柱のニステルローイが右足首を負傷。迫るチャンピオンズに万全の状態で臨ませるため、バジャドリ戦は休ませる公算が高くなっています。マドリ快進撃の立役者は、ニステルローイ、ラウール、ロビーニョによるトリデンテの勝負強さで、なんでも彼らは14試合連続して出場し、この間に24得点を記録。14試合でトリデンテが無得点に終わったのはわずかに2試合と、驚異的ともいえる数字を残しています。
そしてニステルローイは、これまで12得点を挙げてチーム得点王。メレンゲの攻撃の中心であることに疑いの余地はなく、ラウールとロビーニョは、絶対的なポスト役を失うことになるわけです。バルセロニスタとしては、このオランダ人ゴレアドールの欠場が白組に悪影響を及ぼすことを期待するわけですが、過去の統計はあまり多くを望まないほうがいいと語っています。過去に2度ニステルが欠場した試合は、いずれもマドリが勝利しているのです。ということで、ほのか〜な期待をかけつつ、頑張れバジャドリ!ということで。
◇追い上げは得意技
歴史的な伝統から見て、バルサというクラブは“逆転優勝が得意”です。シーズン終盤まで2位の座をキープして機会をうかがい、最後の最後で一気にアクセルを全開。最終的にカンペオンに輝いている、というパターンです。バルサは過去に18度リーガ王者に輝いていますが、そのうちの8回を逆転優勝。多いのかどうかは他との比較なのでよく判りませんが、半分近いのですからきっと多いのでしょう。
クライフ率いるドリームチームが、リーガ4連覇のうち3回を最終節での逆転で決めたのは有名な話。さらにそのうちの2回はレアル・マドリからタイトルを奪い取ってのものであり、それぞれ9ポイント、2ポイントを覆しての優勝。残るひとつはデポルから逆転したもので、9ポイントをひっくり返してのドラマでした。
他の5回はもう50年以上前のことなので省略するとして、一番最近であり、かつ一番スペクタクルだったのは98/99シーズンのバンガール時代の大逆転です。当時バルサは出足絶不調。鬼チューリップは更迭の危機にさらされましたが、バジャドリ戦でのチャビのゴール、ペップの戦列復帰などで勢いを取り戻し、あれよあれよと8連勝。一時は首位マジョルカから22ポイント差とされていたのを跳ね返し、マドリに11ポイント差をつけての首位となっています。
◇ミリート元帥、語る
今季バルサに新加入した4人の選手の中で、文句なくナンバーワンの活躍を見せているのが、“元帥”ガブリエル・ミリートです。ここまで危なっかしさの残るバルサ守備陣が、22試合で14失点という驚異的な成績を残せてこれたのは、守護神バルデスのパラドンと、ミリートの鉄壁の守りによるところが大きいことに、異論を唱えるバルセロニスタは多くはないでしょう。そのミリート“閣下”が昨日会見場に登場し、チームは逆転優勝の望みをまったく捨ててはいないと語っていますので、紹介しておきましょう。
「首位のマドリーから9ポイント差にされた時も、僕らは決してリーガは終わったなんて考えたことはなかったよ。それにむしろ、6ポイント差に縮められたことによって、楽観的な感じになってるかな。この先にはまだたくさんの試合が残っているし、いろんなことが起こりえるよ。バルセロナは成長しているし、これからタイトルへ向かって走っていくと思う。」
「チームは攻撃においてはいっぱいチャンスを作り出してるし、守備においていい状態にあるのも確かやね。そしてそれは、チーム全員による仕事の結果なんや。まず最初に、プレッシャーをかけるのはデランテロたち。彼らがいいプレスをかけてくれることによって、僕ら後ろの人間は仕事がすごくやり易くなってるね。」
「今一番重要なのは、3ポイントを積み重ねていくことやね。僕らは勝利を欲している。でもそれはバルサがバルサたるやり方によって、手にしたいんや。誰もが知ってるバルサのスタイル、明確なスタイルでね。基本的に僕らは苦し紛れのパスは好きやないし、大差で勝利したいと願ってるよ。でもそれは、いつも達成できるとはかぎらへんのや。」
土曜日、ミリートには目下ピチーチ競争で首位を走るルイス・ファビアーノと、実力者カヌーテを抑えるという任務が待っています。相棒プジョルはいませんが、ミリートが再びセビージャデランテロを押さえ込めばすなわち、それはチームの勝利に大きく近づくということ。いつも以上に応援しますので、どうぞよろしくです!
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