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トップページバルサニュース過去記事>1月08日

 

2007年1月08日

頑張れアンリ!

 

今こそ、ティティの本領が発揮される時。

いまひとつぱっとしないニュースが多いバルサ周辺において、先日のマジョルカ戦での勝利を、3ポイントの獲得以外に明るくしてくれている存在。それが後半から途中出場を果たし、幻のオフサイドゴールを決めて見せたティエリ・アンリです。ひと月を越える腰痛との戦いを終え、現場に復帰するや否や、攻撃陣に新たなるオプションを加えてくれた彼の復調こそが、負けられないゲームの続くバルサにとっての勝利への切り札。エトーがコパ・アフリカへと抜け、メッシも負傷中の1月は、ティティの重要性が非常に高くなっています。さあ今こそ、アンリの経験と能力が必要とされる時。前線のリーダーとして、チームを引っ張ることを期待されるフランス人クラックです。

 

◇試練の時期を終え、逆襲の時はきた

2007年6月、レアル・マドリに同ポイントながらもリーガのタイトルを奪われるという、史上稀にみる悔しさに打ちひしがれていたバルセロニスタの頭を再び持ち上げさせたのは、当世屈指のメガクラック、ティエリ・アンリ入団のニュースでした。プレゼンテーションでは、カンプノウにロナウジーニョ超えとなる3万人ものクレを呼び集め、全世界のフットボル報道もアンリ一色。チームを勝利街道へと導いてくれるであろうクラック獲得に、バルセロニスタの士気は大いに盛り上がっていました。しかしシーズンが始まってみると、アンリは期待されていたような活躍を見せることができない。少なくとも折り返し地点を迎えようとする現時点では、本来のパフォーマンスとは程遠い成果しか残せていないのが現状です。

長期のリハビリ明けだったこと、エトーの負傷により復帰を急ぐ必要があったこと、バルサスタイルへの適応、持病である腰痛の再発。クラックがここまで苦しんでいる理由は、いろいろと推測することが可能です。けれども先週末のマジョルカ戦で、アンリはアーセナル時代を思い出させるようなパフォーマンスを、いくつか披露してみせました。スペースの裏へ抜け出し、流れてくるボールを優雅に受けてシュートにつなげる独自のプレー。腰に痛みを感じず、コンディションが優れているのなら、アンリは少なからずネットを揺らしてくれる。そう予感させるプレーでした。

 

◇前線のリーダーとなれ!

集中にコパ、週末にリーガと、過密日程が続く1月のバルサ。大黒柱であるエトーが今週末のムルシア戦を最後にカメルーン代表へと合流するため、アンリのチームにおける重要性は必然的に高まります。カメルーンがもし決勝まで進めば、エトーは2月10日まで帰ってこない。バルサがコパの1/4ファイナルまで残った場合、最大で7試合で出番を失うことになるのです。シーズン序盤から中盤、エトーのいないチームは前線でのターゲットがおらず、苦労しました。当時のアンリはコンディションがイマイチで、キレが良くなかった。それでもエトー不在を埋めるために無理を重ねたわけですが、似たような状況となる今回、彼の状態はずいぶんと改善されている様子。よって、以前よりは活躍に期待することができそうです。

そしてエトーがおらず、ロナウジーニョが不調で、デコの出来もパッとしない以上、前線でチームの中心となり、チャビやイニエスタ、ボージャンといったカンテラーノたちを引っ張っていく役割も、アンリには果たしてもらわなければなりません。バルサカンテラたちは、どこか大人しいキャラクター揃いですからね。アーセナルではカピタンとして若手たちの世話などをしていたらしいティティなので、率先してリーダーシップを取ってくれること期待します。そういえばプレシーズン中の、アンリとボージャン、ジョバニの関係はかなり良好でした。

ティティにとってありがたいのは、来週末のラシン・サンタンデール戦あたりで、リオネル・メッシが戦列に復帰するであろうことです。メッシ&アンリで思い出されるのは、9月下旬あたりに連発していた、アンリがアシストをしてメッシがゴラッソを突き刺すという場面。アンリがポストとなり、あるいはラストパスを供給し、それをレオが決める。このふたり、けっこう相性は良さそうです。それに守備ラインハカイダーであるメッシに相手デフェンサの注意が集中することにより、生まれたスペースをアンリが突くことも出来るでしょう。その逆も然りといえ、彼らの活躍があれば、エトー不在の影響は少なくて済みそうな気はします。

 

◇バルセロニスタは、信じている

なんだかんだいって、まだまだアンリの能力とバルサでの成功を信じている。そう答えるバルセロニスタ諸氏は多いことでしょう。シーズン序盤での彼の活躍はもう一歩でしたが、今こそついに、クラックが本領を発揮するときがやってきた、と考えるに十分な実績が彼にはあるのです。腰痛で戦列を離脱するまでのアンリは、状況や運に恵まれていませんでした。無理に無理を重ね、ただ疲労だけが溜まっていった。彼がパッとしなかったのは、きっとそういうことなのです。しかし腰痛の治療に専念したことで、アンリのエネルギーは回復しました。マジョルカ戦のティティはファンにとてもいい印象を残していますし、身体が思ったように動くことを、彼は喜びとともに感じているはず。今度こそ、アンリの真実の時が訪れるのです。

夏の時点ではクラックの飽和状態と思われていたバルサデランテロも、時間が経てば、あ〜ら不思議。今ではアンリこそが、ゴールにおける頼みの綱となりました。バルサは今、先の見えない霧に覆われた状態です。この霧を晴らすためには一陣の風が必要であり、是非ともアンリにその風を起こしてもらいたい。間違いなく、彼は夢だったバルサを苦境から脱出させるための力になりたいと考えています。喜んで頂戴、ティティ。その瞬間はついにやってきたのです。その自慢のスピードでピッチを駆け抜け、風を起こすんだティエリー!以前に比べ、チームメイトとの相互理解も進んでいるはず。活躍するための条件は、整っています。

さて、エトーがチームを離れるまでに出場できるのは、あと2試合。その2試合でライカーは、アンリをチームによりフィットさせるための手段を講じられるわけです。明日のセビージャとのコパ1/8ファイナル第1戦は、その調整としておあつらえ向きといえます。必ずしも絶対の勝利を必要としない試合ですので、カンプノウでの第2戦に十分な可能性が残せる結果であれば、多少のテストは許されます。理想は前半で幾つかのゴールを奪い、あとは主力を休ませること。アンリには先発の可能性もあり、楽しみな一戦となりそうです。

 

 

 

 

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