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トップページバルサニュース過去記事>1月06日

 

2007年1月06日

0-2:お年玉。

 

プレーはイマイチだったが、勝ててよかった。

リーガの覇権争いに留まっていくためには、なにがなんでも、どんな内容であっても、今のバルサには勝利しか意味がありません。苦手のフエラにて、果たして選手たちは勝利の3ポイントを掴み取ることが出来るのか。引き分け以下ならほぼ“終わり”のバルサにとって、今回はとにかく結果こそが重要な試合でした。内容は特に攻撃に関しては、褒められたものではなかった。けれども集中を最後まで失わず、悪いなりに苦しみながらも勝てたことは今後の自信にもつながるでしょうし、評価もできます。危なげながらも、まずはどうにか順調な滑り出しを見せたバルサ号。ここから反撃が開始されることを、心の底から願うばかりです。

 

◇エトー理論の勝利?

「選手たちの仕事には非常に満足してるよ。私たちとバルセロナとの唯一の違いは、彼らがゴールを決め、私たちが決められんかったことや。バルサはいつもマジョルカ戦でクライシスを乗り越えてる気がするね。」と敵将グレゴリオ・マンサーノが語るように、昨夜のマジョルカ戦はバルサにとって、決して芳しい内容のゲームではありませんでした。ボール支配はバルサだったものの、持ち味を発揮し、自分たちのプレーが出来ていた(いいイメージを残せた)のはマジョルカ。バルサは得意技であるパス展開を思うように行うことが出来ず、チャンスらしいものはほとんど作り出せてはいません。同じ内容でも、相手次第ではこっぴどく負けていた可能性もあります。

しかし昨日のバルサには、エトーが主張していたような“全員で汗を流し、勝利をつかみとる”という共通した意識が芽生えていました。一にも二にも必要とされているのは勝利の3ポイントであり、まずはその目標を達成することに全力を注ぐ。試合前日はバルサ哲学は重要だと語っていたライカーも、試合後には「私たちのプレー哲学が非常に重要なことは明らかやし、私たちは常にチームプレーを模索していく必要がある。ただし現時点では、ポイントこそがなによりも大事なものなんや。私の理想は結果と内容を両立していくことやけど、プレー姿勢とメンタリティが良好であれば、どんな試合にも勝てる。そこには魅力的なプレーもついてくるやろう」とやや現実を優先するコメントを残しています。理想を追うにも、まずは土台がしっかりとしていなければなりません。

 

◇内容はマジョルカ、効率性でバルサ

「マジョルカはすごく組織立っていたし、ポジション取りもよかった。それにピッチ状態が非常に乾燥していてボールをスムーズに回せんかったこともあり、私たちはやりたいようなプレーが出来んかったし、マジョルカのカウンターには何度も苦労させられたよ。簡単な試合ではなかったけど、選手たちの姿勢とメンタリティには満足している。」ライカーは試合後の会見で、このようにマジョルカ戦を振り返っています。試合の大部分においてバルサのプレーは遅く先が見え、奥行きもなく、いわゆる“バルサがバルサであるためのプレー”とはかけ離れた内容でした。それでも勝てたのは、最終ラインの努力+マジョルカの自滅に助けられた結果といえるでしょう。マジョルキンはあたかも、引き分けでとりあえず満足している風だったからです。

不完全な自分たちにダメージを与え(ようとし)ないマジョルカのプレーを、バルサはじっと耐え忍びました。そしてコーナーからのワンチャンスで、先制点を奪ってみせた。運任せにも似たセットプレーに多くを依存するのは褒められませんが、苦しい試合ではミリートやマルケスの空中戦パワーを活かさない手はありません。バルサの選手たちはこのゴールによって、精神的にグンと楽になりました。そこからは徐々に自分たちのプレーが出来るようになり、リズムを掴むことによって安定感も増したバルサ。こういう試合(状況)でのセットプレーからのゴールは、本当に助かります。

そして先制直後に投入されたアンリも、プレー内容向上に一役買っています。1点リードという精神的に楽な状況での登場ではありましたが、それまでのバルサにはなかったスペース裏への飛び出しという武器によって、大きなアクセントとなっていたフランス人。オフサイド判定となったゴールは間違いなく合法的なものであり、エトーのゴラッソも起点となったのはアンリでした。エトーがアフリカへ旅立ってしまった後は、アンリの活躍が不可欠となるバルサ。マジョルカ戦のような感じで彼を活かしていければ、結果を残してくれそうな感じは十分に漂っています。

 

◇今はとにかくガマンの時

第一に結果を得るために汗を流すという“エトー理論”はおそらく、今後しばらくバルセロニスタの指標となるでしょう。マドリーに7ポイント差とされてしまった以上、より重要なのは如何にプレーするかではなく、如何に勝つかです。正直な話、マジョルカ戦は観ていても楽しいものではありませんでした。どちらかといえば、特に前半はむかっ腹が立つことが多かったと認めざるを得ない試合でした。けれどもその不満感も、ポイントを落とすことによる落胆に比べればかわいいもの。好いプレーと好い結果の両立が望めるようなレベルではない以上、どちらかを取れといわれれば、選ぶのはもちろん好い結果です。好いプレーだけでリーガのタイトルは取れるものではなく、時として重みを持ってくるのは現実的なプレーなのですから。悔しくはありますが、今はこのスタイルで良しとするしかありません。

昨日の先発イレブンが語るもの、それはクラシコでのロナウジーニョ&デコ起用が失敗だったということです。そこに収穫があったとするならば、途方もないダメージによって、ロニーへの未練がキレイサッパリ洗い流せてしまえたことでしょうか。コンディションが優れなければ、メガクラックといえどもマイナス要素>プラス要素。グジョンセンに代わってアンリが登場したとき、その采配に疑問を抱かせなかったデコについても同じことは言え、むしろ重鎮優先起用の縛りからライカーが解放されたことを、喜ばしく思うファンの方が大半と思われます。後半戦のライカーに期待を持つとするならば、フォーム優先起用が大原則。その点において、まずは光明を見出せたゲームと位置づけることの出来るマジョルカ戦です。

しつこくなりますが、今のバルサには“エトー理論”をおいて他には浮上の解決策はありません。泥臭くとも、とにかく必死で戦って勝利する。そういうチームの方が、マドリーだって不気味で嫌なことでしょう。そして形はどうあれ勝っているうちに、ひょっとしたら好いプレーなんてのも実践できるようになるかもしれない。ライカーなんで戦術的に期待できるところは少ないですが、ささやかな希望を抱いても罰は当たりますまい。自信はプレーに力を与えます。苦しもうとも、カッコ悪くとも自分たちは勝てるんだという自信が植えつけられれば、能力のあるバルサは強くなります。今はガマンの時。忍耐強く、ファンもチームを応援していくことといたしましょう。まずはマジョルカ戦の勝利、おめでとう。お年玉として、ありがたく頂戴しておきます。

 

 

 

 

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