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トップページバルサニュース過去記事>1月05日

 

2007年1月05日

勝つしかない!

 

勝利しか許されない戦いが、始まる。

クラシコでの敗北は、バルサに大きな傷跡を残しました。傷ついた誇り、失われた信頼、膨れ上がる批判、更なるクライシスへの予感。ファンの多くは劇薬の投与によるチーム状態改善を希望しましたが、クラブの決断は現有戦力による逆襲でした。果たして役員会が望むようなリアクションを、チームライカーが起こすことが出来るのか。甚だ不安ではありますが、時間はバルサを待ってくれはしません。今日から再開されるリーガで、バルサはひたすらに勝利あるのみ。マドリが3つ負けるまでは、勝利以外のオプションはないのです。内容に大きな注文はつけません。とにかく今は、未来へと希望をつなぐ3ポイントがチームには必要です。

 

◇麗しいプレーより、結果重視のエトー

「とにかく、勝って、勝って、勝っていくことやね。人生において希望は最後まで失わずにおくものやし、僕らにはどんなスタジアムであっても3ポイントを取っていく必要があるから、勝利以外のことはお断り。今はポイントを積み重ねていくことが何よりも重要やし、そのためにはどうプレーするかは重要ではないんや。マドリー戦でそうやったように、僕らは時としてボールを回すことに執着してしまうんやけど、点が取れなきゃ意味はない。最終的に僕らが目指すのはタイトルであって、もし僕らが何かしらのタイトルを取れれば、ファンも喜んでくれる。フットボルはリアリティとゴールのスポーツやからね。」

これは二日前、記者会見にて語られたサムエル・エトーの言葉です。クラシコで深い傷を負ったバルサにとって、今一番重要なのは結果を残し、少しずつ失われた自信と信頼を取り戻していくこと。そのためには内容には拘らずに、まずは結果優先の姿勢でいくことが大事であり、見栄えのいいプレーよりも効率性の良いプレーにて結果を出していくべきである、というのがエトーの考えなのです。常にスペクタクルを要求されるバルサですが、確かに今はこのエトー理論も一理あり。これ以上ポイントを失うことの方が、チームにダメージを与えるでしょう。ところでエトーさんはコパ・アフリカへの召集が延期され、セビージャ戦(コパ)、ムルシア戦(リーガ)への参加が可能となっています。

 

◇いいプレーをすれば、結果もついてくるとライカー

まず優先されるのは“結果”か、あるいは“内容”か。これはフットボル、とりわけバルサのようなクラブにおいては非常に興味深い議論となるわけですが、この件に関し我らがテクニコ フランク・ライカーはきっぱりと“内容優先”の考えであることを打ち出しています。ライカー理論によれば、バルサはクラブ哲学に従ってスペクタクルなフットボルを志向するべきであり、いいフットボルを行うことによって自ずと結果も掴みやすくなるとのこと。どこぞのしぶとい勝負強さだけが取り得のチームのようになってしまうのではなく、あくまでもバルサはバルサの道を行くべきであり、そうすることが勝利への近道である、というわけです。昨日の試合前日会見にて、我らが指揮官は次のように考えを述べています。

「サムエルは昨日、興味深いことを言っていたね。バルセロナは試合に勝つ必要がある。これは歴史的に言っても明らかなことであるのに異論はないよ。でもバルサはその勝利の大半を、魅力的なプレーをすることによって手に入れてきたんや。ええプレーをすれば、ゴールが不足することにはならない。そこが重要なポイントやね。試合には勝つ必要があるし、私たちはポイントを重ねていかなあかんから、勝利は目標であるべきなんやけど、ベストなのは魅力的なプレーによって勝利すること。エトーの言い分には根拠はあるんやけど、私たちはええプレーをすることで勝利するクラブやし、まず第一にええプレーが出来れば、ほぼ自動的に勝利は付いてくるものなんや」

その信念や良しとしましょう。やはりバルサには、カペッロやシュスターのような方法論は似合いません。美しいフットボルによって相手を圧倒することが、勝利へとつながる。その理想は大事です。けれどもヨーロッパを制したときのチャンピオンズ戦などのように、リアリティを優先せざるを得ない場合も多々あります。それにそもそも、ライカーに“魅力的なフットボル”を実践させることなど出来るのかどうか。理想と現実の間に立ちはだかる壁はかなりの分厚さを持ち、そう簡単に克服できるものでないことは確かなようです。よって今は、エトー論の方にどうしても現実味を感じてしまいます。

 

◇全てに勝っていくしか道はない

バルサは現在、首位のマドリーに7ポイントの差をつけられてしまってます。これは白組がバルサよりも2つ多く負け、ひとつ引き分けなければ埋められない差であり、ゆえにバルサには彼らがつまづきまくらない限り、一切ポイントを失う余裕などないことを意味します。監督に求められるのは、まずは勝利し、勝利し、勝利していくこと。それによってマドリーに圧力をかけ、彼らが失敗するのを待つしかないのです。理想を目指すのはいいことですが、それよりも先に不可解な采配とはオサラバし、状態のいい選手をピッチに送り込んでいくことが大事。「いいプレーをしたけどダメでした」では済まされない状況に、このバルサは追い込まれています。

1月のバルサは、週末にリーガを、週中にはコパを戦うという過密スケジュールが控えています。特にコパは1/8ファイナルの相手がセビージャと決まり、予断を許さない。セビージャを破った後の相手はおそらくビジャレアルとなるでしょうから、こちらもかなり厳しいといえます。ただ、リーガで対戦するチームはマジョルカ、ムルシア、ラシン、アスレチックと、不安定な戦いをしているところが続きます。少なくともリーガは全勝することによって12ポイントを確保する。それが最低限の合格ラインです。ここでポイントを落とすようなことになれば、先はほぼ見えたといえるでしょう。

あとは首位を行くマドリが、サラゴサ、アトレティコ、ビジャレアルとの対戦で少しでもポイントを失ってくれることを祈るしかありません。そしてバルサは、ひたすらに勝利あるのみ。まずは今夜のマジョルカ戦を、どのような形で乗り切れるかどうかに注目しましょう。ここでもしバルサの面々が熱意のないプレーを見せ、フエラ病を繰り返すようなことになれば、待っているのは確実なるクライシス騒動です。とにかく選手たちには、試合を通じて一貫した勝利への執念を示してほしい。俺たちは絶対に諦めない、という姿勢を見せてほしいです。残るリーガでの20試合は、どれも負けられない決勝戦。さあバルサ(ライカー)の命運が懸かった勝負の1月が、これから始まります。

 

 

 

 

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