“悲劇”から一夜明け。
あのダメージは、簡単には癒えない。
“89分の悲劇”から一夜明けたカンプノウ。リーガ3連覇のための千載一遇のチャンスをを、寸前のところで手からこぼしてしまったことのショックはさすがに大きく、ラ・マシアでの練習は悲しいムードの中で行われました。自らの元へ主導権を引き戻す絶好機を失ったツケは計り知れず、残るは神頼み、運頼み、奇跡頼み、etc。マジョルカの奮闘を祈るだけですが、本気でミラクルを信じている選手は正直なところ少数派でしょう。ドリームチーム時代の“テネリフェの奇跡”、それがバルセロニスタにとっての現時点での心の拠り所。とにかく、人事を尽くして天命を待つだけなのです。そしていかなる結末が待っていようとも、メンタル面を含めたチーム状況の建て直しが急務となります。
◇野次るファンも少ないラ・マシア
絶対に勝たねばならない、というシーンで現れるのがそのチームの地力であるならば、今季のライカー・バルサには本当の強さは存在していません。“決勝戦”といえるゲームに勝利したのはチャンピオンズ・グループリーグのブレーメン戦、あとは強いて挙げるならばカルデロンでのアトレチコ戦くらいでしょうか。他にも幾つかは厳しい状況での勝利はありますが、それを遥かに上回る失敗の数々。チャンピオンズ、コパ、クラブ・ムンディアル、そしてリーガでのライバルたちとの決戦。これらをことごとく落としてきたバルサに対して抱く印象は「がっかりだよ!」というものに他ならず、地元クレの間にも諦めに似たムードが漂っています。それを象徴しているのが、昨日のラ・マシアに応援に駆けつけたファンの少なさです。
初夏の太陽が照りつける日曜日、わざわざビーチではなくラ・マシア行きを選択するなんてことは、よほどのことです。それにエスパニョールを撃沈し、マドリーから首位を奪還していたのならともかく、あの終わり方ですから。家族や友人たちとの楽しい休日をキャンセルしてまで、落胆させてくれたチームの練習を見に出かけていくのは、○真正クレ、○観光客、○とにかく野次りたい怒れるファン、のどれかしかありません。ただしヘタフェ戦後は多数いた怒れるファンも、今回はもう放置気味。一番やりたくない相手にタイトルをみすみすプレゼントした(と思える)後では、さすがに叱咤する気力が起きないのも当然です。
◇希望の回復には、時間がかかる
失意のエスパニョール戦から一夜明け、幾分この状況を受け入れて前向きに捉えようというポジティブな思考が芽生えてはきているものの、基本的には脳ミソはマヒ状態、そういうクレがきっと大半だと思います。さすがにあのショックから立ち直るのは、そう簡単なことではありません。歓喜の瞬間を目の前にしながら、ウッカリミスで白組にそれをプレゼントしてしまったのですから。まるで優勝を決めたかのように喜びを爆発させるラ・ロマ |