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2007年5月28日

審判は白がお好き?

 

物議をかもす、第36節での2人の審判。

予想通りといいますか、リーガ・エスパニョーラ第36節の2試合における審判のジャッジを巡り、カタルーニャメディアの怒りが燃え上がっています。ひとつはヘタフェ戦にてロナウジーニョがファールに苦しんだ末の報復行為で退場になったこと。そしてもうひとつは、デポル戦でのマドリーの先制点がニステルローイのハンドを見逃されたすえに生まれたものであることです。時代は移り変わっても、審判の白組贔屓は変わることがなく、彼らはどうにかしてバルサの優勝を阻止しようとしている(ように見える)というのがその主張。少なくともペレス・ブルールの判定はバランスを欠いてましたし、メッシへの脅し疑惑も含め、批判を受けても仕方のないことだといえましょう。いつもそうですが、審判が主役になった週末は、なんともすっきりとしないので勘弁してもらいたいものです。ちなみに首都メディアは、完全にノーリアクションを決め込んでます。

 

◇ロニーとニステルローイ、対照的な結末

ヘタフェ戦の前半40分、主審ペレス・ブルールはロナウジーニョに対し、赤紙を提示しました。ベレンゲルへの後方からのチャージへの報復行為に対しての処分ですが、ロニーのファールが一発退場に相応しかったことは別にしても、考慮に入れるべきは彼がそれまでにベレンゲルから執拗にファールを受け、ひたすら忍耐を強いられていたことです。片方のファールには寛大に目をつぶり、片方のファールには厳格にルールを適応する。このダブルスタンダードは、“そういうこともあるさ”とサラッと水に流す気にはなれません。いったい審判は、何のために存在しているのか。危険にさらされる選手を守るためなのか、それとも過度にアグレッシブな選手を守るためなのか?当然答えは前者であり、キャリア10年の国際審判ともあろう人が、ヘタフェのラフファイトを助長させたのは残念なことです。

そしてサンチアゴ・ベルナベウでのフェルナンデス・ボルバラン主審。彼が笛を吹いたデポルティーボ戦でマドリーは先制点を奪うことに成功したわけですが、混戦の末にセルヒオ・ラモスがボールを蹴りこむ前、バン・ニステルローイは明らかなハンドを犯していました。ボルバランはこれを見逃し、そのごく自然な結果としてオランダ人デランテロには一切のカードは提示されない。結果、彼は次節のラ・ロマレダでの大一番になんら問題なく出場可能になったわけです。マドリーが目の前の試合に勝利するべく援助を行っただけでなく、次の試合でも有利になるように手を貸すとは・・・というカタランメディアの怒りはじゅうぶんに理解可能。ロナウジーニョはファールによって次節を失い、ニステルローイはお咎めなしですから。

 

◇メッシへの脅し?そして見逃されたラフプレー

さらにスキャンダラスな記事が、本日のスポルト紙には掲載されています。それは試合開始前、ペレス・ブルールがリオネル・メッシに対し、脅しともとれる言葉をかけていたというものです。「僕らがピッチに出て行くとき、彼は僕に“私は君から目を離さないから、注意したほうがいいぞ”って言ってきたんや」と試合後に、メッシは語っています。これを“親切な審判だ”と考える人はいるでしょうか。普通に捉えれば、脅しです。中立に、等しくジャッジを適応するべき人が、選手を守るべき立場の人が、試合前に選手を脅すようなことを言ってどうするのか。ヘタフェの選手たちはコパで5人抜きをやられたメッシを根に持ち、シュスターの“公約”どおりに徹底的に潰しにかかっています。それは事前に分かっていたことなのに、ブルール主審が“監視”したのはメッシの方とは。おかしな話です。

その結果どういうことになったかといいますと、メッシは少なくとも、ヘタフェがとられた21のファール中、7つを受けて地面に倒されているのです。そしてそのうち、カードの対象となったのはプリードの1回だけ。バルサはロニーが一発で退場となり、チャビがこの日唯一のファールでカードをもらっています。しかも5分、バルサ2回目のファールで。エヂミルソンも同じようなものです。エヂミルソンは、これにて次節は出場停止。ペレス・ブルールが何らかの意図を持っていたと思われたところで、これは仕方ないです。

そして試合後にシュスターは審判は明らかにバルサよりの笛を吹いていたと不満を漏らし、自分の選手がメッシに対して暴力的なマークをやっていたとは思わないという考えを示しています。メッシを止めるには、あれくらいでいいと。一流選手として名を馳せたシュスターが、ひょっとしたら大怪我を呼んでいたかもしれないラフファイトを、大したことではないかのように語るのは残念なことです。どれほど怪我が悲しいことか、分かっているでしょうに。メッシ以外にも、バルサの攻撃陣は執拗でハードなチェックに苦しめられていました。バルサ出身のクラックということで、シュスターにはなんとなく好意も抱いていたのですが、今回の件で印象は大きく変わりました。イメージ的には、モウリーニョ族の仲間入りといったところでしょうか。マドリーの監督でもなんでも、どうぞやっちゃってくださいませ。勝つために手段を選ばないのであれば、白組にぴったりです。

 

◇頼むぞ、サラゴサ

あるいはヘタフェがあれほどまでにラフなプレーを仕掛けてきたのは、それこそ噂の“手当金”によるものであり、シュスターもまた会長アンヘル・トーレスやメレンゲからの“圧力”を受けていたのかもしれませんが、ひとまずポジティブな結論を導き出すとするならば、それはあの厳しい状況に追い込まれながらも、バルサがよく勝利を手に入れてくれたということです。そしてもうひとつ、他会場の結果に目を移しますと、サラゴサがセビージャに敗れていることにも注目する必要があります。現在5位のサラゴサは、ただいま58ポイント。そして6位のアトレチコが57、7位ビジャレアルが56ポイントと、ヨーロッパ戦をかけた大接戦が繰り広げられているのです。さあこれで、バルサが“手当金”を用意するしないにかかわらず、サラゴサはマドリー戦でポイントを手に入れる必要が出てきました。これはバルサにとって、非常に期待のできる要素です。特にメスタージャでコウモリを撃ち落した、イエローサブマリンには感謝せねばなりません。尻に火のついたサラゴサ、頑張れ!

また、ベレンゲルへのファールで一発退場となり、エスパニョール戦を失うロナウジーニョですが、バルセロニスタとして気になるのは、その出場停止が1試合なのか2試合なのかというところでした。この件に関しては明日、大会委員会で正式に決定されることになるわけですが、どうやら制裁は1試合だけで済みそうです。これは主審の報告書に書かれた内容を元に判断されるのですが、ペレス・ブルールはロニーに特筆すべき攻撃性はなかったと判断。そりゃそうです、あれで2試合もダメだといわれたら、それこそスキャンダルです。そしてバルサが委員会に不服の申し立てをするかですが、赤といわれても仕方のないファールでもありましたので、可能性は少ないでしょう。これは今日、テクニコと役員の話し合いによって決められることになります。

 

 

 

 

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