フットボル都市伝説。
タイトル争いの裏で、各クラブの思惑がうごめく。
長きシーズンを死力を尽くして戦ってきたクラブにとって、最後にタイトルを獲得できたか、あるいは悔し涙を流すに終わったかは、まさに天と地ほどの違いがあります。例え同ポイントの首位でシーズンを終えたとしても、カンペオンの称号を得られなければ意味はない。よってそれぞれのクラブはピッチでの結果を練習による努力で掴み取ることとプラスして、ユーロによるバックアップを試みようとするわけです。そこで登場するのが、ライバルの対戦相手に対して提供される“勝利手当て”に関する噂。各クラブが表立っては行動することはないですが、その存在はもはや“一般的”となってます。次のバルサの対戦チームであるヘタフェもまた、同じ首都に本拠地を置くメレンゲからの非公式オファーを受け、カンプノウに乗り込んでくることになるのでしょうか。
◇条件バッチリ、ヘタフェ
リーガの優勝トロフィーは、もちろんピッチでそれぞれのチームが掴み取った結果によって与えられます。シーズンを通し、もっともポイントを積み重ねたチームが勝利する。実に単純明快です。しかしその過程においては、純粋なスポーツ行為だけではなく、時には多額のユーロが絡んでくることもある。それが毎シーズン終了間際になると登場する、第三者への勝利手当金です。タイトル争いをするライバルと対戦するチームに対し、勝利ボーナスを提供する。この行為はリーガ規約上はすれすれの合法とされていますが、違法だと見る向きもあります。いずれにせよ、公然と語られるタイプの事柄ではありません。特徴は、この手当金は銀行振込によるものでも、領収書が発行されるものでもないという点。アタッシュケースに詰められた札束によって、支払いが成されるわけです。怪しい雰囲気、この上なく満載。
“手当て”を申し出る相手にはいろいろと条件もありますが、マドリーにとって、ヘタフェはまさにうってつけのクラブといえるでしょう。現在の順位は6位アトレチコから2ポイント差の8位であり、バルサを倒すことによってヨーロッパ戦も見えてくる。コパにて大逆転勝利を収めたという自信もあり、クラブ同士の関係もご近所さんとしては良好です。マドリーがそんなヘタフェに対し、カンプノウ遠征にプラスのモチベーションを提供することは、もはや疑う理由もありません。マドリーはこの3シーズンというもの、特に優勝争いに最後まで絡んでくることもなく、寂しくシーズンを終えてきました。ゆえに勝利への渇望は並々ならぬものがありますし、せっかくの機会、手当ても存分に活用するでしょう。自分たちの選手に対する“タイトル獲得ボーナス”の予算もどうやら余っているようですから、有効活用です。
◇もしもらえるのであれば、拒む理由はない
そもそもヘタフェの会長であるアンヘル・トーレスはメレンゲのソシオであるこ |