あっと驚く大変身。
バルセロニスタの希望が、白組に圧力を与える。
勝てば喜び、ハッピーな一週間を過ごす。負ければうな垂れ、その敗北のイメージの悲惨さに比例して暗い一週間を送る。どんなスポーツの、どんなチームのインチャと呼ばれる人たちはそのような生活をしているものであり、クレもまたその例外ではありません。ヘタフェ、ベティスとの試合で悪夢を見、アトレチコ戦では一転して幸福感に包まれる。この一週間でカンプノウを取り囲むムードはおよそ180度転換し、実に忙しいものだと改めて実感させられます。ここで願うのは、このバルサの大変身が本物であり、そして遅すぎる目覚めではなかったことです。ついでにこの変身によってメレンゲが恐怖を感じ、楽しいドラマを演出してくれれば文句はありません。
◇バルセロニスモ激動の一週間
フットボルにおける、ファン心理の移り変わりというものは非常にスピーディです。ちょうど一週間前のバルサ記事をあらためて除いてみますと、そこに登場しているのはとても悲しさを誘う単語たち。マドリーの粘りと、バルサの淡白さを目の当たりにさせられ、さらに次の週末に待っている試験の過酷さに思いをめぐらせると、シーズンはほぼ終了したというヨクナイ考えが頭をちらついてもおかしくもありません。そして6日が経ち、バルセロニスタはあれからシーズンが変わったかのような希望と自信に満ち溢れています。バルサとマドリーを巡るポイント関係はなんら変化はしておらず、むしろ逆転の可能性が一週間減ったにもかかわらず、この雰囲気の変わりようはなかなかのもの。それだけ、ビセンテ・カルデロンの6ゴールが与えたインパクトが大きかったことがよく分かります。この希望を、バルセロニスタは数週間、あるいは数ヶ月にわたって求めていたのです。
そしてこの一週間で、きっとチーム内では、これまでに実現してこなかった幾つかの変化が起こったものだと推測できます。いよいよ本当に切羽詰ったことで、ようやく各自が本腰を入れて日々の練習に取り組めるようになった。あるいは試合前日のエトー、デコ、プジョルの食事会に表されるような、チームとしての団結意識が高まった。外野では推測することしか出来ませんが、選手たちの心理状態がここにきて、これまでとは別物になったというのは間違いないでしょう。人間はメンタルの生き物であり、スポーツ選手は特にそう。成功を収めるためには、まずは心の準備を整えなければなりません。マドリー方面の人たちはバルサがベティス戦にて失速することを期待していたでしょうが、“残念ながら”ライカーの教え子たちにはリアクションを起こす能力がありました。カルデロンに90分降り続いた雨も、バルサのハートの炎を消すことはなかったのです。
◇手遅れ?セーフ?それは神のみぞ知る
選手たちもライカーも、口々に語るのは「この一週間、チームは試合に向けていい準備 |